こんにちは、デジタル担当の杉山です! バンドでのセルフレコーディング、最初のハードルとなるのは「ドラム録音」。マイクの数も多く、設置位置によって音が大きく変わるため「難しそう…」と感じる方も多いですが、基本を押さえれば十分トライできます!今回は 9本マイク(Top2本、Kick In、Kick Ou […]

バンドでセルフレコーディングしてみよう!Vol.1 ― ドラム録音編 ―

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公開:2025年11月02日

更新:2025年11月03日

こんにちは、デジタル担当の杉山です!

バンドでのセルフレコーディング、最初のハードルとなるのは「ドラム録音」。
マイクの数も多く、設置位置によって音が大きく変わるため「難しそう…」と感じる方も多いですが、基本を押さえれば十分トライできます!
今回は 9本マイク(Top2本、Kick In、Kick Out、Snare Top、Snare Bottom、Hi-Hat、Rack Tom、Floor Tom) を想定したセッティングをご紹介します。

今回使うアイテム

マイク

-ポジション-
-マイク-ーセレクトポイントー
Over HeadC214/AKG
中低域がさっぱりしていて、のびやかな高音が録れる
Kick InATM25/Audio Technica低音感とアタック感がよく録れる
Kick OutYCM705/YAMAHAレンジが広く、音圧にも強い。
Snare Topi5/AUDIX57と比べて「重心が低く、モダンな音」が録れる
Snare BottomSM57/SHURE音がパリっとしていて、前に出てくる
Hi-HatB5/Behringer主張しすぎず、比較的フラットに録れる
TomPL35/EVMIDの押し出し感が録れる

コンデンサーマイクorダイナミックマイク、指向性、周波数特性を判断材料に
マイクをセレクトしていきます。

マイクスタンド

セッティングしやすいように、背の低いスタンドと背の高いスタンドを用意しました。

マイクケーブル

ケーブルってカッコよく録れないですね。

XLRケーブル(キャノンケーブル)を用意します。
今回は個人的にとりまわしやすくて好きな4E6Sから自作した物を使います。

オーディオインターフェース

メインの機能はミキサーですが、PCとUSB接続することで 18in/18Outのオーディオインターフェースとしても使用可能です。

ドラム録音では入力が8Ch以上の物をお勧めします。
今回はデジタルミキサーのDM3S(YAMAHA)をオーディオインターフェースとして使用します。

DAWソフト

DAWをマルチトラックレコーダーとして使用します。
どのDAWソフトでも録音は出来ますが、今回はオーディオの扱いが得意な「ProTools」を使用します。

各マイクの役割

Top Mic(オーバーヘッド)

読んで字の如く、頭上からドラム全体の空気感やシンバルの響きを捉えるマイク。通常はステレオ(L/R)で立てて空間感を出します。
→ ここが“全体のまとめ役”。

奥のマイクがIn,手前のマイクがOutです。アタック感と質量實を別々にキャプチャする感覚です。

Kick In

バスドラムの中に差し込み、アタック感・芯のある低音をキャッチ

Kick Out

フロントホールの外側に設置。低域の“ふくらみ”や自然な響きを補います。

Snare Top

スネアの上に設置。輪郭・アタック感をしっかり捉えます。

Snare Bottom

スネア裏側に設置。スナッピー(響き線)のジャリっとした成分をキャッチ。
※位相反転(位相を逆にする)処理をします。
個人的には基音の補強も担わせています。

Hi-Hat

ハイハット用に専用マイクを。繊細な刻みを強調できます。
スネアの音が大きく入り込むので、距離や角度で調整します。

Tom

オーバーヘッドマイクでは録りきれない音のボディーの補強。演奏の動きをはっきり録れます。

実際に録音してみよう!

ドラムのレコーディング方法を、1分間にギュッとまとめてみました🥁🎧

https://youtube.com/shorts/fUYtbSVBs74

最後に

ドラムのレコーディングは、やってみると発見の連続!
ぜひみなさんもチャレンジしてみてください。

「こんな音を録ってみたい!」
「うまく録れない…コツが知りたい!」という時は、
お気軽に浦和パルコ店・杉山までご相談ください。

お店でも、お電話でも大歓迎です!🎶

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