【推奨機種有り/プレイスタイル別】初心者の人も迷わない!アコギ弦の選び方

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2020年09月04日

こんにちは! (自称)アコギ弦マイスターの下森です! 皆さんは弦コーナーで大量の弦を目の前に、[!!どの弦を買うのが正解なのか悩みに悩んだ記憶・・・ありませんか?!!] 特に初めての弦交換に挑む入門者の方は、多種多様で値段もピンキリの中からどれを選んでいいものか悩ましくなるのも至極当然のことだと思い […]

こんにちは!

(自称)アコギ弦マイスターの下森です!

皆さんは弦コーナーで大量の弦を目の前に、どの弦を買うのが正解なのか悩みに悩んだ記憶・・・ありませんか?

特に初めての弦交換に挑む入門者の方は、多種多様で値段もピンキリの中からどれを選んでいいものか悩ましくなるのも至極当然のことだと思います。

今回の記事では、そんなあなたの為にどんな弦を選ぶべきかレクチャーしていきます。

知れば知る程、各メーカーの特色とモデルやプレイスタイルとの相性も分かってくるはずなので、見て損無しな内容です!

既に色々と弦を試された方には、味わい深い珠玉のアコギ弦達も後日記事にしてご紹介しますのでそちらもお楽しみに!

目次

弦の種類(ゲージ)について

弦の素材について

おすすめの弦紹介

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弦の種類

各弦を見ていく前に、まずは基本のキを以下にまとめましたのでご覧くださいませ。

弦のパッケージってパッと見ても色んなことが書いてありますよね。

例えばコレ。

Light Gauge

Light Gaugeと書いてます。

これはセットに入っている弦の太さを意味しています。直径をインチ表記で示しているのですが、Light Gaugeはアコギ業界で最も多く使われている規格で、1弦が12"、6弦にかけてどんどん太くなり53"で1セットになります。ほとんどのギターはこのLight Gaugeが最初に張られているので必ず覚えておきましょう。

Custom Light Gauge

そしてLight Gaugeに対してすこーしだけ細いセットがこのCustom Light。

Extra Light Gauge

それよりもさらに細いのがほぼエレキギター並みのExtra Light。

細い弦だと張りが緩やかになり、指への負担軽減にもなるので、練習しててすぐに指が痛くなる方はこのゲージで弦に慣れた方が効率よく上手くなれるかもしれませんね。ただ、音もやはりか細くなってしまいます。

Medium Gauge

そしてLight Gaugeよりも太いのがこのMedium Gaugeです。

フォーク世代の方はMedium Gaugeが基本という認識だったりするかもしれませんが、最近のギターは構造的にLight Gaugeを基準に作られていて、「Use Light Gauge Only」(Light Gaugeより太い弦は張らないで!)と注意書きが刻印されているギターもありますので注意しましょう。

(下森も昔、修行だと思ってMedium Gaugeでソロギターを練習していたのですが、、、毎日指先がボロボロになってそのうちタコが潰れてしばらく練習ができなかったのを憶えています。非効率!)

それでも指が痛い!もしくは太めの弦で迫力ある音を出したい!という方は押弦専用のバンテージを売っているので、試してみてはいかがでしょうか?

ストリングガード

ブランド 型名 税込価格
ドリーム ストリングガード ¥550

ちなみにこの記事中でご紹介するのは主にLight Gaugeバージョンですので頭の隅に置いておいてくださいね。

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パッケージごとに素材も違う!

表題の通り、弦はそれぞれ違う種類の素材が使われています。

素材は大きく分けて2種類あり、ほとんどの弦はそのどちらかです。

実際に見ていきましょう。

まずはコレ。

80/20Bronzeと書いてあります。

80/20 Bronze

80/20ブロンズとは、青銅80%錫20%の合金で出来た黄色に近い巻線を3,4,5,6弦に巻いたセットです。

ちなみに1,2弦はプレーン弦といい、延性のある高炭素スチールでできています。巻線の中にもこのプレーン弦が芯線として使われています。

音の特徴としてドシッとした金属感の少ない音色を持ち、木材らしい音がしっかり感じられます。

ちなみに、このセットが80/20ブロンズと言われることは少なく、「ブロンズ弦」と呼ばれる方が一般的です。

次にコレ。

PhosphorBronzeと書いてますね。

Phosohir Bronze

フォスファーとはリンの事で、上記ブロンズ合金に少しだけ(ほんの2%程)リンが含有されています。巻弦の色は明るめの茶色で、キラキラとした美しい高音が特徴。

高価なギターにはおよそこのフォスファーブロンズが出荷時に張られます。様々なジャンルでよく使われていて非常に人気が高いですが、ブロンズ弦よりもやや高価です。

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迷ったらコレ!おすすめの弦紹介!

さてさて、基本をお伝えしたところで早速おすすめの弦をご紹介していきますよ!

相性の良いモデルとプレイスタイルもご参考にご覧ください。

今回ご紹介するセット弦

D'Addario EJ-11シリーズ

D'Addario EJ-16シリーズ

D'Addario XTABR1253シリーズ

D'Addario XTAPB1253シリーズ

E.D.Gear シリーズ

Elixir 11052シリーズ

Elixir 16052シリーズ

Martin MA540シリーズ

YAMAHA FS510


D'Addario EJ-11
(当店税込み価格¥914)

(メーカーサイトより)

“D'Addarioは初めて80/20ブロンズをアコースティックギター弦に採用したパイオニアです。 ブライトで切れの良いサウンドが特徴で、多くのアーティストがスタジオ/ライブワークなど場所を選ばず愛用しています。”

張り替え推奨モデル

James J-300シリーズ、YAMAHA FS820&FG820、等

こんな人におすすめ

弦開発に巨額の費用を投じて品質向上に尽力し続ける老舗ブランド。ダダリオの最もスタンダードなシリーズ、EJのなかでも力強い響きが得られるブロンズ弦です。

個人的には明るく軽快なマホガニーサイドバックのギターにおすすめ。ギラギラした音が苦手な人は絶対好きな音ですね!

張りたての状態からめちゃくちゃ良い音で、アコギ中〜上級者の愛用者も多いのですが、寿命が短いのが難点。酸化も早く、手汗をかきやすい方は早めの交換がおすすめです。

音色&テンション感
硬い ・・・ 柔らかい
寿命
短い ・・・・ 長い

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D'Addario EJ-16
(当店税込み価格¥1,122)

(メーカーサイトより)

“1974年から生産が始まったフォスファーブロンズ弦。そのサウンドは世界中のアーティスト達を魅了し、今もなおライブ/スタジオワークなど場所を選ばす愛用されています。”

張り替え推奨モデル

James J-350&450シリーズ、YAMAHA FG830&FS830、等

こんな人におすすめ

こちらも老舗ダダリオの定番弦。張りたての状態はやや高音がキツく、ある程度弾いてこなれて来ると最高級の音色を楽しめます。

最高のテイクを目指したいレコーディングにも最適だと思います。

音域が広く、低音も高音も良い音で鳴ってくれるのでローズウッドサイドバックのギターとは相乗効果が見込めるでしょう。

しかしこれも寿命は長くないので、最高の音を維持したい方ははやめの交換をおすすめします。

音色&テンション感
硬い ・・・ 柔らかい
寿命
短い ・・・ 長い

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D'Addario XTABR1253
(当店税込み価格¥1,518)

(メーカーサイトより)

“80/20 BRONZE弦の明るく切れの良いサウンドはそのままに、独自のコーティング・テクノロジーによってハイカーボン・スチールを芯線とした巻弦とプレーン弦の全てにコーティングを施したことでかつてない長寿命化を実現し、強度、ピッチ安定性、耐腐食性においてこれまでのコーティング弦にはなかった高いパフォーマンスを誇る弦がついに完成しました。”

張り替え推奨モデル

James J-300シリーズ、YAMAHA FS820&FG820、等

こんな人におすすめ

ダダリオが発売している弦の中では比較的新しい弦で、寿命の短さを改善したコーティング弦。

力強い音色を維持しつつ、コーティングされている感触はほとんどありません。

1,2弦のプレーン弦にも防サビ加工が施されており、圧倒的に長持ちします。

長持ちさせたいけどElixirのようなコーティングの感触は苦手…という方におすすめ!

音色&テンション感
硬い ・・・・ 柔らかい
寿命
短い ・・・ 長い

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D'Addario XTAPB1253
(当店税込み価格¥1,705)

(メーカーサイトより)

“PHOSPHOR BRONZE弦の暖かくバランスの良い音色はそのままに、独自のコーティング・テクノロジーによってハイカーボン・スチールを芯線とした巻弦とプレーン弦の全てにコーティングを施したことでかつてない長寿命化を実現し、強度、ピッチ安定性、耐腐食性においてこれまでのコーティング弦にはなかった高いパフォーマンスを誇る弦がついに完成しました。”

張り替え推奨モデル

James J-350&450シリーズ、YAMAHA FG830&FS830、等

こんな人におすすめ

こちらも上記品番と同じ加工が施されたコーティング弦。適度なテンションとノンコーティングに近い感触でファンも多い弦です。

最高の音色をもっと長く味わいたい方に最適。

弦交換の頻度も少なくて済むので、よく店頭で弦交換を依頼する方は交換回数(工賃)が少なくなるのでコーティング弦がおすすめですよ!

音色&テンション感
硬い ・・・・ 柔らかい
寿命
短い ・・・ 長い

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E.D.Gear
EAGSシリーズ(当店税込み価格¥420~440)

張り替え推奨モデル

Legend、SepiaCrue等の低価格帯ギター

こんな人におすすめ

恐るべきコストパフォーマンスの低価格弦。ハリが弱く巻線も粗い感触ですが、泥くさいブルースにめちゃくちゃ合います。

そして意外に長寿命。

初心者アクセサリーセットにも封入されているので是非一度お試しください。

音色&テンション感
硬い ・・・ 柔らかい
寿命
短い ・・・ 長い

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Elixir 11052
(当店税込み価格¥2,090)

張り替え推奨モデル

Taylor、Takamine、Asturias等の硬質な音色のギター

(K.Yairi等のあたたかみのある鳴りのギターにはやや不向き)

こんな人におすすめ

弦のコーティング技術に絶大な信頼を誇るブランド、エリクサーのタフでパワフルなブロンズ弦です。

プレーン弦にもアンチラスト(防サビ)加工を施し驚くべき長寿命。とにかく長持ちします。

そしてコーティングが滑りをよくさせているので運指も非常にスムーズで低ノイズです。

音質は若干柔らかめで、テンションも緩やかなのでTaylorやTakamine等の硬質なサウンドのギターとの相性も抜群です。

YAMAHA Lシリーズの初期出荷弦です。

音色&テンション感
硬い ・・・ 柔らかい
寿命
短い ・・・・ 長い

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Elixir 16052
(当店税込み価格¥2,310)

張り替え推奨モデル

全般

(K.Yairi等のあたたかみのある鳴りのギターにはやや不向き)

こんな人におすすめ

パワフルかつマイルドなブロンズ弦にきらびやかな高音の成分をプラスしたような音色が特徴。

バランスの良い響きなので多くの方におすすめの弦なのですがハリのある音色はやや出しにくいです。

この弦しか使わないというプロも多い人気の高い弦です。

Taylor、Matonのような高級ブランドも初期出荷弦に使用しています。

音色&テンション感
硬い ・・・ 柔らかい
寿命
短い ・・・・ 長い

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Martin MA540
(当店税込み価格¥1,122)

張り替え推奨モデル

James J-350&450シリーズ、YAMAHA FG830&FS830、等

こんな人におすすめ

ダダリオと比べると張りたての状態でも十分に良い音ですが、常に平均的な音質をキープしながら寿命を迎えるイメージ。

色んな意味で平均的な弦、という印象で、バランスの良い音色が特徴ですので迷ったらまずはこれから試してみても良いのではないでしょうか。

音色&テンション感
硬い ・・・・ 柔らかい
寿命
短い ・・・・ 長い

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YAMAHA FS510
(当店税込み価格¥1,027)

張り替え推奨モデル

パーラーサイズ等小さめなモデル

こんな人におすすめ

こちらはコンパウンドゲージという少し変わった弦です。巻線の色も白く、ブロンズでもフォスファーブロンズでもありません。

シルク素材を用いていて、他の素材よりも圧倒的に柔らかく、弾力のある音色が特徴。

Extra Lightよりも押弦しやすいので、試したことがない方は是非張り替えて弾いてみてください。

鉄弦とナイロン弦の中間のような印象で、ナイロン弦のような優しい鳴り方が好きな方にもおすすめです。

音色&テンション感
硬い ・・・・ 柔らかい
寿命
短い ・・・・ 長い

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最後に

いかがでしたでしょうか?

次に張り替える弦は見つかりましたか?

「この弦のことも教えて!」等のご要望があればお気軽に店頭でお声掛けくださいね!

それでは今回はここまで。またお会いしましょう~♪

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