こんにちは、立浦です!
本日はKORGから新たに登場したサウンプリング・パッドMPS-10について!
上記のようにドラマーのセットに組み込まれているサンプリングパッド。見かけたことがある方も多いのでは??
ドラムセットと合わせて電子音や同期音などを一緒に再生出来るため、打ち込み系の音楽を原曲に近い形でライブ再現したり、電子音とドラム音を組み合わせることでよりぶ厚いリズムサウンドを構築できるなどのメリットがあり、昨今の音楽に幅広く取り入られています。
これまでサンプリングパッドの主流機種を製造・販売しているのは日本のRolandとアメリカのAlesisの2社で、特に2022年に発売されたRolandのSPD-SX PROはドラマーに絶大な支持を獲得しています。
※当店でも下記動画でご紹介中!
そんなシーンに殴り込みをかける形で登場したKORGのMPS-10、ドラムメーカーPearlとKORGが手を取り合い開発したe/MERGEという電子ドラムも好評ですが、このMPS-10にもそのデザインチームが開発に携わっている模様!各方面から期待の声が上がっています!
本日はそんなMPS-10について、Roland SPD-SX PROと比較しつつご紹介したいと思います。
サイズ感
サイズ感は上記の通り。
長方形のMPS-10と正方形に近いSPD-SX PRO、重量はMPS-10の方がやや軽量な模様。
スペック的な違い
簡単なスペック比較は上記の通り。
パットレイアウトもやや異なるMPS-10ですが、パット数が10個あるのは嬉しいですね!
内蔵音色も多く、様々な楽器のサンプル波形を各パットに割り当て(INST)、幅広いサウンドセットを作り込むことが可能!
音源も同社のKRONOSやWD-X-GLB、e/MERGE等の製品でも使われているコルグ独自の打楽器音のPCMデータの他、この機種の為に新規録音したSAKAEドラム/VOX telster/といったレアな打楽器、 曲の断片となるフレーズ、雑踏、水の音などの非常に多数のSE音 等を収録!
また最大同時発音数も48と多めになっている点は強いですね!
SPD-SX PROが1つのパッドで2つのサウンドをレイヤーできるのに対し、MPS-10は最大で1つのパッドで何と16個ものサウンドを割り当てて鳴らすことが出来る模様!
同じVelocity Layerで発音した場合でも指定したサンプルを順に発音させるRound Robin機能も実装!
連打時のサウンドの機械的さ(マシンガン効果)を抑える事が出来ます♪
鳴らすサンプルも自由に割り当てられるため、例えば連打したら次々と違う音色が出てくるような仕込みをしておくことも可能!
これも使い方によっては結構な武器になりそうです!
しかしながら外部トリガーの最大数はMPS-10が4つに対しSPD-SX PROが8つと多め。
他にも出力がSPD-SX PROの方がやや多め!
更にSPD-SX PROは外部の電子ハイハットペダルを接続し開閉のコントロールや演奏が可能ですが、MPS-10はどうやらその機能はなさそう。HHの開閉を行いたいのであればパッドにオープン音、クローズ音を割り振って叩き分ける方法になりそうです。
上記のようなサンプリングパッドを中心としたドラムセットを組む場合、SPD-SX PROの方が向いてそうですね!
MPS-10は予め搭載されている音色の豊富さや後述のルーパー機能やCC PADにより、ドラムの代わりというよりはパフォーマンスツールとしての側面が強いような印象です。
USBでコンピュータと接続した際の入出力数もSPD-SX PROが8in12outに対しMPS-10は4in2outとシンプルめ!
ルーパー機能
何と言ってもSPDとの1番の違いはこの“ルーパーの搭載”ではないでしょうか。(FAQ:ルーパーとは?)
MPS-10には4トラック仕様のLOOPER機能が搭載されており、この1台でループパフォーマンスが可能です。
内蔵音源をオーバーダブすることはもちろん、外部の入力もループさせることが出来るなどパフォーマンスの幅がかなり広い!
ドラマーはもちろん、他楽器プレイヤーの即興演奏を補佐するアイテムとしてもかなり有用かも!
CC PAD
上部の細長いパッド4つはCC PADという独自の機能として使用可能。
これは打点を検出し叩いた位置によって内蔵のエフェクトなどのパラメーターをリアルタイムにコントロール出来るというもの。
例えばフィルターが徐々に開閉していくような演奏だったり、EDMのビルドアップ〜ドロップの間でビートが連続するような演奏がこのパッドを使用すれば可能となります!
これも面白い機能ですね!
当店にも好評展示中!
気になる方は是非チェックしてみてください!
この記事の投稿者:立浦(たてうら)
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