バイオリン講師3人が送る「バイオリンのと・り・こ　Vol.28」

江戸川区平井のバイオリン科講師による月替わりブログの第28回目は、月曜日にレッスンしている上杉典子先生です。

バイオリン科講師　上杉　典子

春も終わり、徐々に暑さが増してまいりました。
私は先日、六本木ヒルズにある、森アーツセンターギャラリーで開催中の「大エルミタージュ美術館展」へ行ってきました。

美術と音楽は非常に密接し、お互いにインスピレーションを受けた作品はたくさんあります。そしてルネサンス、バロック、ロマン派、印象派。これらの時代区分は音楽も美術も多少始まる年代はズレていますが、同じ順序で移り変わっていきます。

今回訪れた、大エルミタージュ美術館展はロシアのサンクトペテルブルクにあるエルミタージュ美術館の所蔵品が展示されています。
この美術館を創建し、初期のコレクションを収集したのが女帝エカテリーナ2世です。彼女は当時のロシアの財力を駆使し、多くの絵画を集めました。また、文化の発展にも貢献したとされ、美術だけでなく音楽の発展にも力を尽くしました。
なかでもロシア音楽芸術の代表でもあるバレエ。彼女はバレエ学校を設立したり、有名なボリショイ劇場の全身になる劇場を建てたりし、力を注ぎました。また本人もバレエ作品の脚本を書いたりしていたそうです。ロシア・バレエはフランス・バレエと違い、ドラマチックで感動的、演劇要素が強いのが特徴です。その代表といえるのがチャイコフスキーの「三大バレエ」と呼ばれる作品「くるみ割り人形」「白鳥の湖」「眠れる森の美女」です。
全曲は知らなくても1曲くらいはどこかで耳にしたことがあるのではないでしょうか？これらの作品も文学、演劇的要素が強く、魅力あふれる作品です。もし、エカテリーナ2世がいなかったら…これらの作品も誕生していなかったかもしれません。
お時間あれば魅力がたくさんあるロシア芸術に触れてみてはいかがでしょうか？

スタッフから

絵画、演劇、音楽など様々な芸術に触れると普段味わう事のできない世界観を体感でき、想像力や表現力の成長に繋がります。
レッスンでは演奏したい曲を弾くことができますが、聴いたことがない曲に触れることも出来ます。ぜひいろんな国の音楽を体感してください。

次回は川島夏奈江先生です。お楽しみに。
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最近のと・り・こ

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バイオリンのと・り・こ　Vol.23川島夏奈江先生　「演奏中に弦が切れたら！」
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バイオリンのと・り・こ　Vol.26川島夏奈江先生　「ヴィヴァルディ作曲『四季』より『春』」
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