スタッフ本平の【宅録のススメ Vol.3】~DAWでLiSAの「炎」を制作してみた~

イオンモール松本店

イオンモール松本店店舗記事一覧

2020年11月10日

こんにちは。島村楽器松本パルコ店デジタル・PA担当の本平です。]]今回はDAWでどんな楽曲が制作できるかを伝えたいと思い、公開からわずか16日間で動員数1000万人を突破して話題の、劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』の主題歌であるLiSAさんの「炎」を制作してみました。 [#a:title=完成動画はコ […]

こんにちは。島村楽器松本パルコ店デジタル・PA担当の本平です。
今回はDAWでどんな楽曲が制作できるかを伝えたいと思い、公開からわずか16日間で動員数1000万人を突破して話題の、劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』の主題歌であるLiSAさんの「炎」を制作してみました。

完成動画はコチラ

使用機材①DAW

今回はSteinberg / Cubase Pro 10.5を使って、ギターとボーカルを演奏して録音、それ以外のパートを打ち込みで制作しました。Cuabse Proはオーディオの録音はもちろん、付属するソフトシンセ音源には3,000以上の音色が含まれてるので、様々なジャンルの楽曲制作が可能です。

メーカー 型名 販売価格(税込)
Steinberg Cubase Pro(通常版) ¥62,700
Steinberg Cubase Pro(アカデミック版) ¥41,800

※日本国内の教育機関教職員、および学生の方はアカデミック版の価格にてお求めいただけます。

使用機材②オーディオインターフェース

オーディオを録音するにはオーディオインターフェイスが必要です。今回はローノイズで高音質で定評のあるSolid State logic / SSL2+を使用しました。

メーカー 型名 販売価格(税込)
Solid State Logic AT2035 ¥35,475

オーディオインターフェースについての詳しい解説記事がございます。ぜひこちらもご覧ください。

DTMに必要不可欠!オーディオインターフェイスの重要性


使用機材③エレキギター

エレキギターは店の備品を使用しました。上述のSSL2+にはギターやベースなどの接続時にインピーダンスを補正するためのHI-Zスイッチが付いているので、ギターからオーディオインターフェースに直接入力し、Cubaseに付属するアンプシミュレーターで音作りをしました。

使用機材④マイク

マイクにはaudio-technica / AT2035を使用しました。コンデンサマイクは宅録をする上でぜひ揃えて欲しい機材です。AT2035はショックマウント付属で、ファーストコンデンサマイクにおすすめの1台です。

メーカー 型名 販売価格(税込)
audio-technica AT2035 ¥16,280

トラック制作

今回の楽曲は新曲ということもあり、耳コピ(楽曲から各楽器の音を拾う)しました。Cubaseは打ち込みをするにも操作性が高く、楽譜がない状態でも素早く直感的に打ち込むことができました。先にも触れましたが、今回はすべてCubaseProに付属している音源で仕上げています。

ギターレコーディング

トラックの制作が完了した後は生楽器の収録です。まずはエレキギターですが、今回はCubase付属のアンプシミュレータをモニターしながら演奏しました。DAW上でアンプをシミュレーションするメリットは、収録後にアンプやエフェクタの設定を直せるところです。今回も収録後に微調整しました。

ボーカルレコーディング

今回は女性ボーカルの楽曲でしたので、音楽教室担当の牧内に歌ってもらいました。収録環境がライブ(音が反響し易い環境)でしたので、リフレクションフィルタmarantz / Sound Shieldを設置、モニターヘッドフォンにはレコーディング現場では定番のSONY / MDR-CD900STを、吹かれ防止のためにポップガードを使用しました。

メーカー 型名 販売価格(税込)
マランツ Sound Shield Compac ¥6,930
SONY MDR-CD900ST ¥19,800

編集・ミックス

テイクコンピング

Cubaseには「レーン」という概念があり、複数収録したテイクの中から、ベストテイクをつなぎ合わせることができます。各レーンのソロボタンなど様々な機能と組み合わせ、快適な作業でパーフェクトテイクを構築できます。

ピッチ / タイミング編集

CubaseProにはオーディオのピッチ / タイミング編集機能が付いています。ボーカルなど単音パートのメロディーラインを分析してピッチセグメントとマイクロピッチエンベロープを表示し、MIDIノートを扱うようにピッチ補正やタイミングの調節が行えます。今回は特にコーラスパートの生成に使用しました。

チャンネルカラー

プロジェクトが大規模になるにつれて、チャンネルの全体像を素早く掴むことが重要になってきます。Cubase10.5 ではMixConsoleのカラー機能が拡張され、視認性が大幅に向上しました。小さなことに感じるかもしれませんが、非常に重要なポイントです。おかげで作業もはかどりました。

そして完成…!

お待たせしました。それでは完成版をお聴きください↓↓

まとめ

いかがでしたでしょうか?Cubaseだけでもかなり本格的に作ることができます。当店には実際にCubaseを体感できるコーナーがございますので、ぜひご来店ください。

デジタル・PA担当 本平(モトダイラ)

音響機器メーカー勤務を経たのち、商業スタジオ、ライブハウスでのサウンドエンジニアリングを経て現職に。これまでの経験を活かして皆さまのミュージックライフをサポートします!

記事一覧

【宅録のススメ Vol.1】~配信に必要な機材について~

【宅録のススメ Vol.2】~DTM・DAW入門!まずは何を用意すればいいの?~

【宅録のススメ Vol.3】~DAWでLiSAの「炎」を制作してみた~

【宅録のススメ Vol.4】~マイクの選び方~

【宅録のススメ Vol.5】~おススメの書籍をご紹介~

お問い合わせ

電話をかける

※記事中に販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その情報は記事更新時点のものとなります。店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。