![こんにちは。島村楽器松本パルコ店デジタル・PA担当の本平です。]]今回はDAWでどんな楽曲が制作できるかを伝えたいと思い、公開からわずか16日間で動員数1000万人を突破して話題の、劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』の主題歌であるLiSAさんの「炎」を制作してみました。 [#a:title=完成動画はコ […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/matsumoto/wp-content/uploads/sites/46/2020/11/20201105-lean.jpg)
こんにちは。島村楽器松本パルコ店デジタル・PA担当の本平です。
今回はDAWでどんな楽曲が制作できるかを伝えたいと思い、公開からわずか16日間で動員数1000万人を突破して話題の、劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』の主題歌であるLiSAさんの「炎」を制作してみました。
使用機材①DAW
今回はSteinberg / Cubase Pro 10.5を使って、ギターとボーカルを演奏して録音、それ以外のパートを打ち込みで制作しました。Cuabse Proはオーディオの録音はもちろん、付属するソフトシンセ音源には3,000以上の音色が含まれてるので、様々なジャンルの楽曲制作が可能です。
メーカー | 型名 | 販売価格(税込) |
---|---|---|
Steinberg | Cubase Pro(通常版) | ¥62,700 |
Steinberg | Cubase Pro(アカデミック版) | ¥41,800 |
※日本国内の教育機関教職員、および学生の方はアカデミック版の価格にてお求めいただけます。
使用機材②オーディオインターフェース
オーディオを録音するにはオーディオインターフェイスが必要です。今回はローノイズで高音質で定評のあるSolid State logic / SSL2+を使用しました。
メーカー | 型名 | 販売価格(税込) |
---|---|---|
Solid State Logic | AT2035 | ¥35,475 |
オーディオインターフェースについての詳しい解説記事がございます。ぜひこちらもご覧ください。
使用機材③エレキギター
エレキギターは店の備品を使用しました。上述のSSL2+にはギターやベースなどの接続時にインピーダンスを補正するためのHI-Zスイッチが付いているので、ギターからオーディオインターフェースに直接入力し、Cubaseに付属するアンプシミュレーターで音作りをしました。
使用機材④マイク
マイクにはaudio-technica / AT2035を使用しました。コンデンサマイクは宅録をする上でぜひ揃えて欲しい機材です。AT2035はショックマウント付属で、ファーストコンデンサマイクにおすすめの1台です。
メーカー | 型名 | 販売価格(税込) |
---|---|---|
audio-technica | AT2035 | ¥16,280 |
トラック制作
今回の楽曲は新曲ということもあり、耳コピ(楽曲から各楽器の音を拾う)しました。Cubaseは打ち込みをするにも操作性が高く、楽譜がない状態でも素早く直感的に打ち込むことができました。先にも触れましたが、今回はすべてCubaseProに付属している音源で仕上げています。
ギターレコーディング
トラックの制作が完了した後は生楽器の収録です。まずはエレキギターですが、今回はCubase付属のアンプシミュレータをモニターしながら演奏しました。DAW上でアンプをシミュレーションするメリットは、収録後にアンプやエフェクタの設定を直せるところです。今回も収録後に微調整しました。
ボーカルレコーディング
今回は女性ボーカルの楽曲でしたので、音楽教室担当の牧内に歌ってもらいました。収録環境がライブ(音が反響し易い環境)でしたので、リフレクションフィルタmarantz / Sound Shieldを設置、モニターヘッドフォンにはレコーディング現場では定番のSONY / MDR-CD900STを、吹かれ防止のためにポップガードを使用しました。
メーカー | 型名 | 販売価格(税込) |
---|---|---|
マランツ | Sound Shield Compac | ¥6,930 |
SONY | MDR-CD900ST | ¥19,800 |
編集・ミックス
テイクコンピング
Cubaseには「レーン」という概念があり、複数収録したテイクの中から、ベストテイクをつなぎ合わせることができます。各レーンのソロボタンなど様々な機能と組み合わせ、快適な作業でパーフェクトテイクを構築できます。
ピッチ / タイミング編集
CubaseProにはオーディオのピッチ / タイミング編集機能が付いています。ボーカルなど単音パートのメロディーラインを分析してピッチセグメントとマイクロピッチエンベロープを表示し、MIDIノートを扱うようにピッチ補正やタイミングの調節が行えます。今回は特にコーラスパートの生成に使用しました。
チャンネルカラー
プロジェクトが大規模になるにつれて、チャンネルの全体像を素早く掴むことが重要になってきます。Cubase10.5 ではMixConsoleのカラー機能が拡張され、視認性が大幅に向上しました。小さなことに感じるかもしれませんが、非常に重要なポイントです。おかげで作業もはかどりました。
そして完成…!
お待たせしました。それでは完成版をお聴きください↓↓
まとめ
いかがでしたでしょうか?Cubaseだけでもかなり本格的に作ることができます。当店には実際にCubaseを体感できるコーナーがございますので、ぜひご来店ください。
デジタル・PA担当 | 本平(モトダイラ) |
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音響機器メーカー勤務を経たのち、商業スタジオ、ライブハウスでのサウンドエンジニアリングを経て現職に。これまでの経験を活かして皆さまのミュージックライフをサポートします!
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