バイオリン講師3人が送る「バイオリンのと・り・こ　Vol.31」

JR平井駅から徒歩1分の音楽教室、島村楽器ミュージックサロン平井のバイオリン科講師による月替わりブログの第31回目は、月曜日にレッスンしている上杉典子先生です。

バイオリン科講師　上杉　典子

早いもので今年もあと1ヶ月を切りました。12月といえばクリスマス！ 街も色鮮やかにイルミネーションされ、心がワクワクしますね♪
ヨーロッパではクリスマスマーケットが街の至る所で開かれます。日本で近年行われているクリスマスマーケットとは意味合いが違います。
ヨーロッパでは毎年、家族それぞれにプレゼントを購入します。そのプレゼントを売っているのがクリスマスマーケットなのです。今年はどれにしようかな〜と考えながらマーケットに行き、ホットワインを飲んだり名物を食べたりしながら物色します。なのでマーケットには革製品、工芸品、バッグ、靴下…などなど色々なお店が並んでいます。他にはクリスマスツリーに飾るオーナメントなども売っています。

そんなクリスマス。クラシック音楽にもクリスマスにちなんだ曲があります。
代表的なのはチャイコフスキーの「くるみ割り人形」かと思いますが、今回は違う曲をご紹介したいと思います。
イタリアの作曲家コレルリの「クリスマス協奏曲」です。
コレルリといえばバイオリンの教本にも入っている「ラ・フォリア」が有名な作曲家です。コレルリ自身バイオリンの名手であったそうです！
この「クリスマス協奏曲」は合奏協奏曲第8番にあたります。合奏協奏曲とはバロック時代（1600〜1750年あたり）の代表的な演奏スタイルです。本来、協奏曲とはソロ楽器（バイオリン、ピアノ）1つとオーケストラで構成されているのですが、こちらはソロ楽器が1つではなく複数（トリオ）で構成されているのが特徴です。

最終楽章にあたる、第6楽章「パストラーレ」には「キリスト降誕の夜のために」と記述しているため「クリスマス〜」と呼ばれているのです。
今日ではクリスマスミサの時に演奏されています。とても美しいメロディーで心が穏やかになる曲です。私もとっても大好きな曲です。
ジングルベルなど楽しい曲もクリスマスならではですが、たまには穏やかな曲でクリスマスを過ごしてみてはいかがでしょうか？

スタッフから

日本とはまた違った雰囲気で、ヨーロッパのクリスマスも魅力的ですね。スタッフもヨーロッパのクリスマスマーケットに行きたくなりました・・・！
クリスマスをテーマにした曲はたくさんあり、楽しい曲も穏やかな曲も聴くとワクワクの気分になると思います。自分自身でクリスマス曲を演奏するとより楽しい気持ちになります。ぜひレッスンを通じて上杉先生とクリスマスの曲を楽しみませんか。

次回は川島夏奈江先生です。お楽しみに。
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