【Gibsonナッシュビルファクトリーツアー 2025/04】前編

三宮オーパ店

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2025年05月01日

三宮オーパ店エレキギター担当吉田です!4/3~4/13の期間でアメリカのテネシー州ナッシュビルにあるGibsonファクトリーを訪問しましたのでそちらの様子をお見せします。 行程 目的地のナッシュビルまで兵庫県からだと2回の乗り継ぎがあり、到着まで約17時間程かかります。まず伊丹空港から羽田空港へ向か […]

三宮オーパ店エレキギター担当吉田です!4/3~4/13の期間でアメリカのテネシー州ナッシュビルにあるGibsonファクトリーを訪問しましたのでそちらの様子をお見せします。

行程

目的地のナッシュビルまで兵庫県からだと2回の乗り継ぎがあり、到着まで約17時間程かかります。まず伊丹空港から羽田空港へ向かいます。羽田空港で同行する本社の今井と合流し、その後アトランタ空港、そこからナッシュビル空港へ向かう長い道のりでした。

羽田からアトランタへ向かう飛行機

羽田空港からアトランタまで約15時間で到着しました。アトランタでは前日のハリケーンの影響で天候が悪く、約3時間の遅れがあり、空港内で待たされることに...

空港内のラウンジにて軽食を取りつつ出発まで今井と待機しつつ、オーダーや商談の打ち合わせを行いました。

アトランタに着いた際に撮影した写真

こうして時間はかかりながらも現地時間午後11時頃にナッシュビルに到着し、そのまま滞在するホテルへと向かい1日が終わりました。

Gibson PRO

ツアー初日に案内されたのは、最近社内公募により名前が決まったセクションであるGibson Proでした。こちらはピックアップ製作部門、リペア部門、MOD Shop部門が1つになったものです。撮影禁止だったため写真がありません。ご容赦くださいませ。

ピックアップ製作部門ではポールピースを取り付け、コイルの巻き付け、ロウ漬け、カバーの取り付けなどを分担して手作業で行っております。Custom Shop製のものだけでなくUSAレギュラーラインも職人による手作業で行っていることにとても驚きました。Les Paul Custom 1954に搭載しているフロントの通称アルニコVピックアップなどは1人の熟練職人による手作業で全てイチから製作しているそうです。

リペア部門ではGibson直々にユーザーのGibson製品やGibsonが購入したビンテージギターを修理する部門です。私が見学に行った際はユーザーの1970年代のSGベースのネック折れ、トラスロッド故障、ヘッドの突板の交換作業を行っていました。折れた場所が分からないように塗装も含め丁寧に行っており、壊れた箇所が分からないくらい完全な状態でした。Gibsonによる公式のリペアと考えるととても価値のあるサービスだと感じます。また、1950年~1960年代と思われるSouthern Jumboのリペアも行っており、そちらはGibson直営ショップであるGibson Garageで販売している、Certified Vintageと呼ばれるGibson公認のビンテージギター販売プログラム用でした。コレクターなどからGibsonがビンテージギターを購入し、修理して販売するということを行っているそうです。

MOD Shop部門ではMOD Collection製品の製作、セットアップを行っています。ここでは不良品としてショップ店頭からGibsonに帰ってきたものや製造途中で問題が起きたものなどをリペア・改造を行いワンオフカスタム物として、職人による遊び心や探求心を発揮しています。見学した際は切りぬいた壁紙やカーテンレースのようなものを使用して模様をボディの塗装する試みが行われていました。独創的なデザインや通常モデルなどでは使用していない特別な形や色のパーツを使用して世界に1本のGibsonギターを生み出しています。また、MOD Collectionのギターは通常のGibson製品の出荷基準よりも精密に仕上げられており、ローアクションのセッティングも可能になっています。職人による手の行き届いた新たな価値のあるギターへと生まれ変わります。

Gibson Custom Shop

ツアー2日目はCustom Shop工場です。USAレギュラーライン製品と工場が別の場所にあり、少数精鋭の熟練の職人達が昔ながらの製法でギターを製作しています。カットされた木材をNCルーターで加工し、ラフカットされたあとはほとんどが手作業でした。にかわを塗る作業やバインディングを巻く作業、スクレイピングなど伝統的な方法をあえて採用して製作しているそうです。そうして現代においてクラフツマンシップを守っています。ネックシェイプの仕上げなどはテンプレートを用いて行っており、サンディングなどは職人による感覚で最終仕上げを行っているそうです。塗装は色によってブースを分け、Murphy Labは専用の塗料で仕上げたあとバフがけ、Mruphy Labブースへ持ち込み、エイジド加工およびセットアップを行っているそうです。ちなみにMurphy Labブースは完全立ち入り禁止で覗く事もできませんでした...

基本公開NGで、お見せできる写真が少なくてすみません...

後編では入荷予定のギターを紹介します!

※記事中に販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その情報は記事更新時点のものとなります。店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。