![さらにMONTAGEに迫るパワーを得た、シン・MODXの登場 ヤマハ新製品「MODX+」が発表されました! ヤマハの現行フラッグシップシンセサイザーMONTAGEの弟分であるMODXに「+」が付いたものですが、いったいどのようなモノなのでしょう? 8月某日、ヤマハさんにお邪魔して一足先に見てきました […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/koube/wp-content/uploads/sites/62/2022/08/20220831-modxplusreport.jpg)
さらにMONTAGEに迫るパワーを得た、シン・MODXの登場
ヤマハ新製品「MODX+」が発表されました! ヤマハの現行フラッグシップシンセサイザーMONTAGEの弟分であるMODXに「+」が付いたものですが、いったいどのようなモノなのでしょう? 8月某日、ヤマハさんにお邪魔して一足先に見てきました!
見た目
あんまり変わりません!
筐体の設計等は特に変えていないらしく、サイズも重さも変わりません。MODXの売りであるポータビリティはそのまま、ということですね!
MODX7+背面 MODX7天面
コントローラー部
ここもほとんど変わりません。安さの割にしっかり鍵盤の奥側でも押し込めるセミウェイテッド鍵盤(61鍵モデル、76鍵モデル)と重すぎず軽すぎずのGHS鍵盤(88鍵モデル)をそれぞれ搭載していて、タッチディスプレイを備えているあたりは全く同じ。ツマミやボタン、タッチパネルも同じようについています。
唯一違うのが、ピッチベンド/モジュレーションホイール。
従来のプラスチックむき出しギザギザタイプから、「ラバーコーテッドホイール」になりました! なんとMONTAGEと同じ。
「だから何?」という感じもありますが…MODX+/MONTAGEの方が程よく手に吸い付くというか、ややしっとりしていて触っていて気持ちいいんですよね。あと旧来タイプだと激しく親指を動かしたときにギザギザにぶつかってちょっと痛いとか、手垢やホコリがギザギザに埋まって取りづらいとか…
MODX+のラバーコーテッドホイール MODXの旧来タイプ
Motion Control Synthesis Engine
このあたりはそう大きな変化がありません。MONTAGEで新登場したMotion Control Synthesis Engineがほとんど丸ごと入っている、というのも先代MODXと同じです。
Motion Control Synthesis Engineというと大層な感じがありますが、つまりは音源部 (AWM2 + FM-X) と各種モジュレーション部 (Super Knob + Motion Sequence + Envelope Follower) をひとまとめにしたソリューションのことです。それぞれ単独でも魅力的な機能ですが、ヤマハさんはそれらをガンガンに使いこなすことにより例えば近年のEDMモノのような「DAW上でオートメーションを書きまくってやっと実現できるサウンド」をMONTAGE/MODXファミリー1台で出してしまおう、と提案しているわけです。(合ってますよね? ヤマハさん)
流石に同時発音数はFM-Xを中心にいくらか絞られている…のが先代MODXの惜しいポイント「「「でしたが」」」、MODX+ではMONTAGE同様のAWM2 128音 + FM-X 128音を実現しています!
Motion Control Synthesis Engine概要 コントロール部
その他ソフトウェア面
意外と知らない人多いかも? 実はMONTAGE/MODXファミリーは、SOUND & EXPANSION LIBRARY (米国YAMAHA管轄) から無料でダウンロード/有料で購入したエキスパンションパックにより、音色を増強することができます!
フクシマのお気に入りは「Chick's Mark V」です。その名の通りChick Coreaが実際にカスタムして所有していた、…………商標の都合上ボカされていますが、Rhodes Mark Vのことで間違いないでしょう、これを丁寧にサンプリングしたものです。
MODX+ではこれらエキパンを入れるためのメモリ容量が先代MODXの175%に増えました! たくさん好きな音を詰め込んでもある程度耐えてくれます。
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デジマートのリンクを置いておきますが、「あの機能この音色があるか購入前にしっかり聞きたい」といった方はぜひシンセサイザー担当フクシマがいるときに店頭をお訪ねください!
参考リンク: シンセサイザーやDTMのことを訊くならここがチャンス! フクシマがいる日

シンセサイザーMODX7+ (フクシマいちおし)
リハーサルやライブに日々キーボードを持ち運べるサイズ感と重さ、そして幅広い演奏表現に対応する鍵盤音域を兼ね備えた76鍵モデル。
(メーカー告知内容より)
¥176,000税込

シンセサイザーMODX8+
アコースティックピアノのタッチを再現した88鍵 グレードハンマースタンダード(GHS)鍵盤搭載モデル。広い鍵盤音域はトランスポーズ不要であらゆる音域に楽器演奏に対応。ライブ、DAWのマスターキーボードとしての活用にも適しています。
(メーカー告知内容より)
¥203,500税込

シンセサイザーMODX6+
シリーズ最軽量(6.6kg)のコンパクトモデル。強力なハイブリッド音源とコントローラーを駆使したライブ、プロダクション環境の構築を支える61鍵モデル。
(メーカー告知内容より)
¥143,000税込
この記事を書いた人
フクシマ a.k.a. motif:ok
三宮オーパ店 デジタル楽器アドバイザー

スマブラDXで90年代デジタルシンセの洗礼を受け、東方Projectやbeatmania IIDXの影響でDTMの世界に飛び込む。専門学校では音響効果を専攻。入学以前からぼちぼち始めていた作曲業と併せ、野良サウンドデザイナーとしてぬるっと開業。お店では現役作家だからこそ知る「ぶっちゃけどうなん?」をユーモラスにわかりやすく伝えられるよう、日々骨を砕いています。Soundmondoでは愛機MONTAGE7 WHで作成した音色を公開中。MIDI検定1級ライセンシー。
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