【Gibsonナッシュビルファクトリーツアー 2025/04】中編

三宮オーパ店

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2025年05月03日

エレキギター担当吉田です!前回投稿した前編ではツアー前半の模様をお届けしました。今回はその続きの模様をお伝えします!長くなりますがお付き合いくださいませ。 CONTENTS入札会の模様Tom Murphy氏によるエイジングデモUSAファクトリー入札会の模様 Custom Shopファクトリー見学後、 […]

エレキギター担当吉田です!前回投稿した前編ではツアー前半の模様をお届けしました。今回はその続きの模様をお伝えします!長くなりますがお付き合いくださいませ。

入札会の模様

Custom Shopファクトリー見学後、ファクトリー内会議室ではカスタムメイドのギターの入札会が行われました。上の写真に写っているような普段お目にかかれないカラーや仕様のものがずらりと並び、私含めツアーに参加している他の楽器店の担当者の方々もワクワクしている様子でした。あみだくじで入札順を決め、各楽器店の担当者が希望するギターを入札していくことになり、同行している今井と共に目星をつけているギターに入札できるように祈りながら待ちました。

Les Paul Standard 1957 Ultra Heavy Aged Kerry Green Over Cherry Sunburst

今回、買付したギターの中でも目玉と言えるギターです!Murphy Lab Ultra Heavy Agedによる圧巻のエイジド加工によりオーバーペイントされたチェリーカラーがケリーグリーンの下から覗く素晴らしいルックス!かっこよすぎる!

歴史上には存在しないギターですが、ビンテージにあってもおかしくないと感じさせる説得力のあるエイジング!見れば見るほど惚れ惚れするルックスのギターです!塗装だけでなくプラスチックパーツの加工も凄まじく、ノブに施されたゴールドが緑青している様も再現しています。Custom Shopの職人の本気を感じる一本です!こちらは近日三宮店に入荷予定です!気になる方は当店担当吉田までお問い合わせください!

M2MプログラムディレクターDustin Wainscott氏との写真

Tom Murphy氏によるエイジングデモ

入札会のあと、会議室にTom Murphy氏が現れ、Murphy Labについてのお話と製品にエイジド加工を施す様子を見せて頂きました。氏曰く、Murphy Labは使い込まれたビンテージギターを見た目だけでなく、演奏性や音も含めて再現するという目標のもと日々アップデートしているとのこと。個人的には初期のものと最近のもので若干変わってきているように感じていたので、実際に製品に触れながらお話をきく事ができ、説得力を感じました。

加工に使用する道具

なんとその後、実機に加工を施す様子を間近で見させていただく事になりました!ビンテージGibsonを知り尽くした彼ならではの方法で大胆にエイジドする姿を見られてファンには堪らない時間でした。素人には真似のできない熟練の手さばきでのエイジドといった印象で、このような機会をいただけてとても光栄でした。

USAファクトリー

3日目はレギュラーラインの工場見学でした。

工場内はとても広く、多くの従業員が作業していました。工場内の様子は公開NGのため、写真はお見せ出来ません...

製作工程ごとにブロック分けされており、ボディの成形、フレット打ち、ジョイント加工、バインディング巻き、塗装、セットアップ...。実際に行って感動したことは、どの作業工程においても機械で自動で行うといったものがほとんどなく、職人による手作業で作れられているのがほとんどでした。唯一自動で行っているのがNCルーターによるラフカットのみで、それ以外の作業はレギュラーラインにおいても手作業で行っているそうです。昔は効率を重視していた時期もあるそうですが、現在はクオリティを重視しているようです。伝統と誇りを守るために妥協せずに昔ながらの方法で製造しているのがGibson。そう考えると少し安く感じるくらい、作り手のぬくもりを感じられるギターですね。

後編では大規模入札会とトップ選定の模様をお伝えします!

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