FreedomC.G.R.が手掛ける最高峰のPlayed Finish(レリック)について

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2024年04月07日

当HPをご覧頂きありがとうございます。島村楽器横須賀店ギター・ベース関連担当石川です。この度、当店に物凄いオーラをまとったギターの入荷がありましたので紹介と、意外と知られていないフリーダムが手掛けるPlayed Finishという塗装仕上げについて紹介していきたいと思います。 CONTENTSRRC […]

当HPをご覧頂きありがとうございます。
島村楽器横須賀店ギター・ベース関連担当石川です。
この度、当店に物凄いオーラをまとったギターの入荷がありましたので紹介と、
意外と知られていないフリーダムが手掛けるPlayed Finishという塗装仕上げについて紹介していきたいと思います。

RRC-02/Honey Burst Played Finish

エレキギターFREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCH Order Style RRC-02/Honey Burst Played Finish

エレキギターFREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCH Order Style RRC-02/Honey Burst Played Finish

ハカランダ指板/ハードメイプルトップ/ホンジュラスマホガニーボディ/フラッグシップモデル ”RRC” にエイジド仕上げを採用した『傑作』が完成。

¥1,259,900税込

今回入荷して参りましたこちらのギターは、
国内最高峰のハイエンドブランドFREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCH(フリーダム)RRシリーズフラッグシップモデル"RRC-02 Played Finish"です。

RRシリーズについて詳細はメーカーHPをご参照くださいませ。

ちなみにフリーダムというとスーパーSTタイプのHydraをイメージされる方も多いと思います。
ざっくりご紹介しますと、Hydraはメイプルネック・ボルトオン(アリミゾ)・ダブルカッタウェイボディというF社寄りのアプローチに対しまして
RRはマホガニー・セットネック・シングルカッタウェイボディというG社寄りのアプローチという見た目の差がございます。
例外もございますが当然音の方向性も異なります。

RRCについて少し解説

現代において最高峰と評価されるビンテージギターへのオマージュと、フリーダムイズムを融合させたモデル。
フリーダム代表であり音楽業界のレジェンド『深野』氏が徹底的に研究を重ねてリリースされたフラッグシップモデルです。

RRCは"100年保証"を木部に対して謳うフリーダムの木材選定基準の中でも最高峰基準の物のみを採用して製作されるギターです。
ちなみに、ボディトップはメイプル。ボディバックとネックはホンジュラス・マホガニー。指板はブラジリアン・ローズウッドが基本スペックです。
レスポールライクなトップカーブはビンテージを意識した外側はやや反り立ちを感じるカービングを採用しており、木工長を務める『郷右近』氏の手により製作されます。その他RRCの製作における木工作業は全て同氏による手作業で仕上げていきます。

塗装は全て極薄のニトロセルロースラッカー。塗膜の厚さや種類は音への影響(倍音構成)をもたらす1つの要因となります。
RRCのサウンドコンセプトはビンテージギターですので、ニトロセルロースラッカー一択です。
フリーダムはラッカーだけではなく、ポリウレタンもモデルやサウンドコンセプトによって使用しますが、
RRCの基本スペックはラッカー・グロス仕上げとなっております。

ただし、フリーダムは皆様ご存知の通り「オーダーギターブランド」ですので、
塗装仕上げの種類を選択することが可能です。

仕上げの種類はざっくり紹介すると以下の通りです。

  • 艶有り(グロス仕上げ)
  • 半艶
  • 艶消し
  • Played Finish

同社の塗装はいずれにしても極力薄く仕上げられておりますが、
さらに薄い「半艶・極薄仕上げ」「艶消し・極薄仕上げ」という選択肢もあります。
倍音と実音のバランスも塗膜が薄い方が倍音構成は大きく、実音もレンジが広くなる傾向があります。

※倍音が多い=良いではありません。あくまでも楽器の特性に合わせてアプローチすることが重要です。
※音はパーツや材構成などあらゆる要素で決まりますが、ここではあくまで諸々をカットしてシンプルにお伝えしています。ご理解ください。

Played Finishの中にもいくつかパターンが存在し、
ハードウェア・艶感のみをPlayed Finishにした個体(Played Finish艶)もあります。

画像でお伝えするのが少々難しいのですが、
以前RRCでオーダーした個体でPlayed Finish艶の個体がありましたので是非ご覧ください。
↓↓↓

Payed Finish艶仕上 当店オーダー個体(販売済)

そして、ここまで長くなりましたが上記のような艶感に加えまして、
・パーツエイジド加工(これは先の個体と同様ですが)
・長年の使用、塗装の経年変化による「色ムラ」の再現
・傷・打痕加工
という3拍子を揃えたPlayed Finishを採用したRRCがこの度当店に入荷致しました!

Played Finsihについて

満を持して、『Played Finish』をご紹介致します。
F社でいうところのレリック加工、その他ブランドではエイジド加工と呼ばれる仕上げです。
エイジドについては、メーカーによってその程度や考え方・アプローチが異なりますが、
フリーダムのPlayed Finsihは
実際にプレイヤーが使ってきた傷・擦れ感・劣化を完璧に再現した仕上げ』となっている点がポイントです。

では、どのようにしてそんな仕上げを施すのかと言いますと、
フリーダム製品の塗装を全て一手に担う『船越』氏の感性(センス)により生まれる空想(妄想)から描かれていきます。

例えば、
60年代ロックが好きな50代男性(恰幅が良い)
音楽以外にも車やバイクいじりが好き
プレイスタイルは基本ロック
家では革張りのソファで弾く
アクセサリー・革ジャンが好き

こんな人物像を想像してみるとどうでしょう。
傷のつき方や塗装の劣化の仕方などエピソードが生まれてきます。
そしてそのエピソードをPlayed Finishとして描いていくのです。

ネック材がボディトップ横から見える特徴的なRRCのハイレベルなネックジョイントとそこに描かれる傷が印象的です
ジャック周りあるあるの傷!ストラップが外れて落下したりするとこんな傷つきますよね。(経験有り)
ペグポスト周りの塗装の剥がれや線キズなど、長年の使用のなかで自然に発生したとしか思えない仕上げが秀逸です。
バックルで剥がれた傷でしょうか。想像が膨らみます。
塗装の擦れや打痕がもはや本当に長年所有されてきたギターの持つ風格です

いかがでしょうか?
世の中でも大変好評を博しているMurphy LabやRelicは主にクラックによるエイジングが目立ちますが、
フリーダムが手掛けるPlayed Finishはクラックではなく実際に使用している(Playしている)ことで発生した傷を再現していることが明確に分かるかと存じます。
フリーダムのギターは人気が高く、なかなか市場に出回ることが少なくなって参りましたが、
そんな中でもフラッグシップであるRRCでPlayed Finishの物は現時点で正真正銘この個体しかありません。

少しでもフリーダムのPlayed Finishの魅力・当ギターの魅力が伝わりますと幸いです。
本商品・及びオーダーご相談などお問い合わせ頂く際は、横須賀店の石川までお問い合わせをお願い致します。
遠方のお客様からのオーダーも多くお手伝いさせて頂いております!

担当挨拶

石川 諒(いしかわ りょう)
島村楽器横須賀店のギター・ベース関連の担当かつ、当店でのフリーダム取扱い発起人。
フリーダムが手掛ける楽器の魅力を世界に広めていきたいという想いから、これまで数多くのギター・ベースのオーダーを取り扱って参りました。
個人的に愛用するフリーダム製品はEZa SSH。
もし今個人的に私物ギターをオーダーできるなら、RRFのマシマシスペックが欲しいです!

※記事中に販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その情報は記事更新時点のものとなります。店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。