![皆さまこんにちは。 タイトルの通り、前回に続き5弦ベースを選ぶポイントを紹介させていただきます。 前回の記事【弦ピッチについて】はこちら 上級者の方や、既に5弦ベースを複数所有している方よりは、最初の5弦ベースを検討している方などに向けた内容にしております。 島村楽器立川店では、常時5弦ベースを30 […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/tachikawa/wp-content/uploads/sites/194/2025/04/20250412-556329374447042969.jpg)
皆さまこんにちは。
タイトルの通り、前回に続き5弦ベースを選ぶポイントを紹介させていただきます。
上級者の方や、既に5弦ベースを複数所有している方よりは、最初の5弦ベースを検討している方などに向けた内容にしております。
島村楽器立川店では、常時5弦ベースを30本前後展示しております。
私とスタッフで、納得のいくベース選びができるようサポートさせて頂きます。

今回はスケールについてお話をしようと思います。
一般的なエレキベースは34インチ。約864mmを採用しており、5弦ベースも34インチの製品が多い印象です。
近年はマルチスケールの製品も増え、36インチ~33インチのものなど多種多様ですが、34インチの次に35インチを採用しているものが多いので、今回はポピュラーな34インチと35インチにフォーカスしております。
そもそも5弦ベースが抱える問題の1つとして、5弦の音程感と音像(輪郭)がぼやけがちになることです。
それを改善するためにスケールを長くとることで、張力が増し弦振動が安定することで音の輪郭がはっきりとするような効果や、弦を弾いた時のテンション感も強く感じるようになります。
ところが35インチにすれば解決というわけではなく、様々な問題があります。
スケールが長くなる以上、フレットとフレットの間隔が広くなります。特にローフレットでは違いが大きくなりますので、左手の演奏感がそれなりに変わる印象です。細かいことを言うと、ネックが長くなるのに合わせて、ボディとの接合部の面積を変化させてたり、ネックの剛性を高めるなど、製作面においても様々なことが要求されます。
そういった部分がギターとは異なる、ベース独特の多様性につながっている理由の一つかもしれませんね。
話が大きくなってしまいますので今回はアクティブについては言及しませんが、スケール以外のところでも、弦を裏通しにするモデルはよく見かけますね。
Carl Thompsonや、日本でもSugiのNBシリーズのようにヘッドストックを大きくすることもその一つといえるでしょう。(?)
なかには、ヘッドのなかにアルミ製のバーを入れているものもあります。
MT Guitarworks Harrier Bass

これはFender FATFINGERと同じような働きをと効果を狙ったもので、不要なヘッドの振動を押さえることで弦に振動を滞留させる狙い。そうすることでサスティーン等に変化が生じます。
いろいろと例を挙げるときりがないですが、やはり楽器選び、特に5弦ベースは奥が深いと感じます。
ちなみにMT Guitar Works Harrierは、34.5インチという絶妙なスケールを採用しています。スケールの違いは、個人的にも演奏性が大きく変化する印象がありますので、店頭で試奏されることをお勧めします。また、「スケールを長くすれば良い」ということでもない。というのがなんとなく伝わったでしょうか。
あれこれ話が飛び、まとまったかどうか不安ですが、
様々なメーカーの5弦ベースを試しながらご自分に合うものをみつけたい方は、是非島村楽器立川店にお越しくださいませ。

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