【サックスインストラクターコラム】アドリブやってみよう編④

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2022年05月30日

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菖蒲店 サックスインストラクターの村上です!

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前回に続いて、アドリブやってみよう編第4回をお届けします!

※第1回の内容はコチラ!→アドリブやってみよう編①

※第2回の内容はコチラ!→アドリブやってみよう編②

※第3回の内容はコチラ!→アドリブやってみよう編③


これまで、コード4種のお話からダイアトニックコードについてご紹介してきました。
そして、前回残しておいた2つのお話、

 ●トニック、ドミナント、サブドミナントの概念とⅡm7-Ⅴ7-ⅠM7

 ●サークル・オブ・フィフス(五度圏)

について今回ご紹介して、一つの区切りといたします!
これで、アドリブするための「大枠」をつかめるようになります!


トニック、ドミナント、サブドミナント

コードは、その響きが持っている特性によって3つに分類され、それぞれ名前が付けられています。

 トニック→安定感

 ドミナント→緊張感

 サブドミナント→ちょっと緊張感

という3種です。
それぞれの代表的なコードも併記してまとめると、以下のようになります。

トニック 安定感 ⅠM7
ドミナント 緊張感 Ⅴ7
サブドミナント ちょっと緊張感 ⅣM7,Ⅱm7

さあ、ここで登場するのが Ⅱm7-Ⅴ7-ⅠM7 です!
一般的に、曲の中で緊張と緩和(安定)を生み出しているコード進行の典型がツーファイブワン、すなわち、ダイアトニックコード2番目(Ⅱm7)→5番目(Ⅴ7)→1番目(ⅠM7)と続くコードの並びです。
サブドミナントやドミナント緊張感を生み出し、トニックで落ち着くということですね。
ジャズのスタンダード曲では、コードの流れを追っていくとツーファイブワンの進行になっている箇所を多く見つける事ができるんです。

実際の曲の例

分かりやすい例では、ジャズテナーの巨人・ソニーロリンズが作ったPent Up Houseという曲があります。
この曲は大変シンプルな構成になっていて、ツーファイブ(+ワン)のカタマリのような曲です。

この曲では最初の4小節がAm7-D7-GM7というGキーのツーファイブワンになっています。次の4小節も同じ進行。
次の4小節はDm7-G7というCキーのツーファイブCm7-F7というB♭キーのツーファイブと捉えられます。
そして最後の4小節は最初と同じでAm7-D7-GM7というGキーのツーファイブワン
※他にも色々と解釈の仕方があると思いますが、分かりやすくするためこの解釈で紹介します。

曲が分析できた

話が前後しますが、上記のように曲中のコードを読み解く事で、Pent Up Houseのそれぞれの小節はGキー、Cキー、B♭キー最後にまたGキーになっていると分析できます。つまり、それらのキーのスケール構成音がアドリブで(基本的には)ハマるのです!

こんな感じで、「この曲はどんな構成になっているのかな〜」と事前に分析することで、アドリブの準備をしておく事ができるんです( ◠‿◠ )

では、最後に曲の分析を行う上でものすごく役立つ概念をご紹介します!超重要‼

サークルオブフィフス(五度圏)

まるで魔法陣のような図が登場してきましたが、これがサークルオブフィフスという概念を図にしたものです。
西洋音楽を理解する上で大変重要なもので、本当に色々な使い方ができる図なので、覚えて頂きたい!

例えば、この図の円の外周をDから左回りに見ていくと、D→G→C…となっていますが、これ実はツーファイブワンの関係になっているんです。(Dm7-G7-CM7)
もちろん、他の場所からスタートしてもツーファイブワンの関係です。

A→D→G(Am7-D7-GM7)とか、C→F→B♭(Cm7-F7-B♭7)とか、そんな感じ。
この法則が頭に入っていれば、曲の中からすぐにツーファイブの箇所が判別できます。つまり調性(トーナリティ)が判別できるということ。※これも注意事項があるのであしからず!
ひいては、部分的に転調している箇所なんかも分かって、その時々でハマる音が判別できるようになるのです。もちろん何でも上手くいくわけではありませんが。

以上、かなりざっくりした説明ではありますが、アドリブやってみよう編について一区切りと致します!
今回ご紹介した項目はアドリブを演奏するための大きな指標となりますので、参考にして頂けると幸いです。

疑問、質問等ございましたら、島村楽器モラージュ菖蒲店 村上諒へお問い合わせください!


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