【第10回】ベース講師恩田の「主食はカルボナーラ」

当店は2024年2月29日(木)をもって閉店しました。移転先につきましては詳細が分かり次第改めてご案内いたします。

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新所沢パルコ店

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2022年12月15日

みなさんはどんなカルボナーラが好きですか?今回も前回のテーマを引き継いで書いていこうと思います。 まず卵はおおむね60度くらいで固まりはじめて、黄身は70度、白身は80度程度で完全に固まってしまいます。卵が固まってしまうということはフライパンの温度がこの温度に達しているか超えてしまっているということ […]

みなさんはどんなカルボナーラが好きですか?
今回も前回のテーマを引き継いで書いていこうと思います。

まず卵はおおむね60度くらいで固まりはじめて、黄身は70度、白身は80度程度で完全に固まってしまいます。
卵が固まってしまうということはフライパンの温度がこの温度に達しているか超えてしまっているということです。

ベーコンを炒めてカリカリにしようと思うとかなりの温度で炒めますから、この状態のままソースを投入しているなら間違いなく卵は固まってしまうでしょう。
なのでベーコンを炒めたら一度フライパンを少し冷まします。そしてそこにパスタを投入し、少し火にかけます。ここで温度調節が必要になりますが、ここからは人間の感覚を頼りにしていきます。頼るのは我々の口です。人間の口の中は60度程度までなら耐えることができ70度以上になるとやけどのリスクが高まります。

つまりパスタ投入後フライパンを火にかけ、味見をしてみて熱いなと感じるようであれば70度近くに達している可能性が高いということです。それは同時に卵黄が固まってしまう可能性が高いということでもあります。味見の段階で熱くないけど冷めてはいない程度の温度まで冷ましてからソースを投入すれば卵が固まることはありません。

料理をおいしく作ろうとするとついつい数字や機械に頼って作りたくなりますが、人間の感覚は時に機械よりも早く正確です。五感をたよりにしつつ料理をするとより楽しくなりますよ。

カルボナーラは面倒くさい、難しいというイメージがあるかもしれません。
カルボナーラは材料も工程も少ないのでイメージ以上に簡単に作れます。みなさんも今夜、晩御飯にいかがですか?

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