相性の良い音源を見つける
みなさまこんにちは。
新宿店のデジタル担当蒔田でございます。
今回はBerglund InstrumentsのNuRADとNuEVIと相性の良い音源を見つけようと色々試していきたいと思います。
ちなみに今私が構えているのはアップライトベースです。高身長でスタイリッシュでイケメン、うらやましいですね。
さらにちなむと蒔田はベースが弾けません。
どうやって制御するの?~おさらい~
NuRAD/NuEVIは平たく言えば音源非搭載のコントローラー。
両機種の核となる部分は同じなので、大きな違いといえば運指が異なります。
・・・が、音源の制御方法についても少し違うのでおさらいしていきましょう!
各端子
【USB端子】
どちらもmicro-USB端子を標準搭載で、PCやタブレットと接続して使えるUSB-MIDI機能を備えています。USBからの給電も可能!
Lipoバッテリーモデルは充電端子としても使えます。
【MIDI端子】
こちらも両機種標準搭載。MIDI端子の付いたシンセや音源モジュールに使用できます。
まだ国内では取り扱いが始まっておりませんが、ユーロラックタイプのCVモジュールと接続する際にも対応します。
【CV端子】
現行ウィンドシンセにおいて「うわ・・マジか」と驚いた眼玉機能です。
NuRADはブレスを電圧に変換するCV端子を標準搭載しており、音階はMIDIで正確に制御して、ブレスを電圧で制御することによりMIDI制御よりも表現力を豊かにします。
MIDI端子付きのアナログシンセならば本領を発揮する事でしょう・・・!
これもまだ先ですが、前述したMIDI端子を使用して動作させる「CVモジュール」が登場すればNuRADでもブレスとピッチをフルアナログで制御できる日がきます・・!
一方で、NuEVIの方はオプションでCV出力を追加することができるので、オススメのオプションになっております。(ブレス、ピッチ両対応)
せっかくならアナログ音源のぬくもりが欲しい!!
音源の制御方法をおさらいしたところで選んでいきましょう!
あぁ・・いろいろあるなぁ・・。
持ち運べそうなものを選ぶ
バアァァン
というわけで今回は手軽に元運べそうなこの4機種を選んでみました。
解説の前に、先に動画で吹き比べを聴いていただきましょう。
~もくじ~
0:08 IK Multimedia - UNO Synth
1:00 Moog - SIRIN
2:22 Roland - SE-02
3:50 Roland - MC-101
そんなかんやで吹き散らかしたので、各音源を紹介していきます!
① IK Multimedia - UNO Synth
トップバッターはiRigでお馴染みのIK MultimediaよりUNO Synth!
ものすごくデジタルシンセ感ありますが、がっつりアナログシンセです。しかも電池駆動します。
とにかく薄い!!100円玉やイヤホンの変換プラグと比べてみてもこの薄さ。
背面もすっきりしています。USB端子とMIDI IN/OUT、オーディオIN/OUT端子を搭載。
MIDI端子とはこの付属の変換ケーブルを使用して接続します。
NuRAD/NuEVIのブレス設定の項目に「UNO」という項目があるので、これに設定しておきます。
また、ベロシティは固定値にしておきましょう。値は100くらいが目安です。
UNO Synthの総合評価
アナログ回路ながら電池駆動も可能、そして圧倒的な薄さを誇るコンパクトオブザコンパクトマシンです(カタカナカタカタ)
モノフォニックでありながら2VCO仕様なので、音のバリエーションが広がります。音色の保存ができるのもポイントですね!
ドラマーのスティック持ちでUNO Synthを掴んでいます。
② Moog SIRIN
2個目はみんな大好きMoogよりSIRINの登場です。
これもまた小型ながらしっかりMoogです。
Moog Sourceを彷彿とさせるポップな色合いがとてもキュート。
ハードシンク可能な2VCO(ノコギリ波、矩形波)に-24dBラダーフィルターを搭載。たいへんMooooooooogyなサウンドが楽しめます。
端子も充実しており、MIDI IN端子のほかにCV INも付いています。
CV端子はピッチ、フィルター、ボリューム、ゲート、アサイナブルCV入力を備えておりますので、CVオプション付きのNuEVIであればMIDI制御とCV制御が楽しめますね。
他にも音色が保存できたり、エディターが存在したり、このサイズ感でそこまでやるか!?と期待に胸が膨らみます。
SIRINの総合評価
リリコンドライヴァーでMoogを鳴らしたい・・!という願望があるように(居るのか?)Moogサウンドが好きなら圧倒的にオススメしたい機種です。
また、すんなりレビューしていますがコチラのモデルは台数限定品となりますので、気になる方はお早めに!
左手は・・・・添えるだけ。の図
③ Roland SE-02
続きましてはローランドのBoutiqueシリーズより、SE-02の紹介です。
RolandのBoutiqueシリーズはこのサイズ感で統一されており、SH-101やTB-303,TR-808などの名機のラインナップもあります!その中でひと際目立つこの
「なんだか見たことあるパネル」
↑SE-02のパネル /↓MiniMoogのパネル
やはりMiniMoogを感じる・・・!
それがこの小ささに収まっており、ちゃんとアナログ回路なのです。
"昭和のショルダーホン持ちができるコンパクトさ"
背面も中々豪華で、MIDI IN/OUTはもちろんUSB-MIDIやCV端子まで・・!!至れり尽くせりモジュールですね。他のBoutiqueシリーズは電池駆動しますが、こちらはACアダプターで駆動します。
SE-02の総合評価
動画でしっとり音出しレビューをしておりますが、出音はとてもMooooooooogyな重厚感と本家に並ぶ波形の多様さ。
もちろん音色メモリーもできて、シーケンサーも付いている。Boutiqueシリーズ専用の別売りキーボードを使えばとてもかわいい本格アナログシンセに大変身!
前に紹介したMoog SIRINも重厚な2VCO仕様でしたが、オシレーターを3つ使いたい!という方ならこちらもオススメです!
④ Roland MC-101
音源探し第一弾の最後はちょっと風変わりなこの四角い箱。RolandのMC-101です。
何個かのツマミとずらっと並ぶ16個のパッド。
見た目だけでは音源モジュール?シーケンサー?サンプラーだろう、いや、リズムマシンだ。という意見がありますが、全て正解です!
MC-101は4トラック仕様の電池駆動可能な3000音色入りシーケンサーです。
今まで紹介してきたのは純アナログシンセですが、こちらはデジタル音源。シンセに関してはRolandのZEN-Coreシンセエンジンを積んでおり、動画の中でもいくつか鳴らしておりますが、とてもアナログライクな吹き心地。さらにはオーボエやトランペットなどのリアルな音源も搭載しているオールマイティーな一台です。
背面はMIDI IN/OUT、USB端子、ラインアウト端子というシンプルな構成で、保存したプロジェクトデータや任意のサンプルデータなどは全てSDカードで管理しており、電源は単三系電池4本かUSBバスパワーで駆動します。
MC-101の総合評価
ソフト音源命!!という方でなければまずは手元にあると便利な一台です。
電池駆動できてこのコンパクトさ。NuRAD/NuEVIをMIDIケーブルで接続すればすぐに演奏ができる手軽さはイチオシです。
正面にミニジャック端子もあるのでお手持ちのイヤホンを挿すだけ!1トラックを音源として使って、残り3トラックでバッキングなどを本体で打ち込んでおけばお手軽セッションもできますね。
ピック弾きのフォームはこう。
(※本体に傷ついたり故障の原因になるので真似しちゃダメですよ!)
おわり
いかがでしたでしょうか!
今回はコンパクトな4機種を紹介しましたが、まだまだたくさんの製品がお店に並んでおりますので、第二弾も掲載予定です!
店頭で試奏もできますので、お気軽に聞いてくださいね!
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