こんにちは。ピアノインストラクターの藤井です。前回は「価格による違い」をテーマに、電子ピアノの選び方をご紹介しました。今回は「本人・家族が求めているもの」「メーカーごとの違い」という視点での選び方をご紹介し、さらに「演奏するとは何か?」について、ピアノの先生としての意見をお伝えします。 CONTEN […]

ピアノの先生が教える、後悔しない電子ピアノの選び方・後編【ピアノインストラクターブログ#6】

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公開:2026年10月09日

更新:2026年10月09日

こんにちは。ピアノインストラクターの藤井です。
前回は「価格による違い」をテーマに、電子ピアノの選び方をご紹介しました。

今回は「本人・家族が求めているもの」「メーカーごとの違い」という視点での選び方をご紹介し、さらに

「演奏するとは何か?」

について、ピアノの先生としての意見をお伝えします。

(前回ブログより)価格によって「どんなことが身につきやすいか」が変わる

前回ブログはこちら

価格帯(目安)特徴練習のイメージ
10万円~樹脂鍵盤、
2スピーカー
正しい音・リズムを身につける、基本的な強弱をつける
25万円~木製鍵盤、
4スピーカー
鍵盤のタッチを意識しながら、より細かな強弱を練習する
35万円~グランドピアノとほぼ同じ長さの
木製鍵盤、6スピーカー
和音やペダルの響きも意識して練習しやすい
45万円~低音域も豊かに響く6~8スピーカー柔らかい音から力強い音までを繊細にコントロールして、表現を追求しやすい

※あくまでも「価格帯による傾向」です。同じ価格帯でも機種によって鍵盤、音源、ペダル、スピーカーなど設計が異なります。

本人・家族の状況を整理してみましょう

Q1.ピアノを始めようと思ったきっかけ

「本当に続けるかわからないけど、まずは始めてみたい」

→入門モデルも十分選択肢に入ります。ピアノが好きになって、もっと続けたい!となった場合は、買い替えの可能性もあります。

「レッスンに通うつもりがある、今通っている」

→レッスン時のピアノ(主にグランドピアノ)に近い設計の25万円クラス以上がおすすめです。レッスンと練習時の弾き心地の差が少なくなります。

「本人の弾きたい気持ちが強くある」
「ご家族の方が続けてほしいと思っている」

→上達しても長く使いやすい35万円クラス以上がおすすめです。楽器の性能によって上達が行き詰まるリスクも軽減されます。

Q2.もし上達しても、買い替えずに使いたいか

買い替えを前提に入門モデルを選ぶのも一つの方法です。一方で、買い替える費用や手間を考えると、少し余裕のあるモデルを選ぶほうが納得できる場合もあります。

メーカーごとの特徴

当店で多く展示しているヤマハ・カワイ・ローランドの3メーカーの特徴をご紹介します。

ヤマハ聴きなじみのある音、きらびやかな高音
カワイ大人びた音色、豊かな低音
ローランド音色の変化に富んでいる、
内蔵曲・音色が豊富

※藤井による印象を含みます。価格帯・スピーカー・音色設定・設計などによって聴こえ方は変わります

ヤマハは家庭用ピアノのほか、学校や教室のピアノに多く選ばれており、聴くと安心感を覚える方も多いのではないでしょうか。
カワイはヤマハ比べると艶のある音です。カワイの家庭用ピアノをお持ちの方も多いので、こちらのほうが聴きなじみのある方も多いと思います。
ローランドはアコースティックピアノをつくっていないメーカーですが、独自のデジタル技術を生かし、強弱の変化・ペダルの響きなどをリアルに再現しています。

メーカーによる違いは好みによるところも多いですが、皆様のご希望をおうかがいし、皆様に最適なものをご案内しています。
ぜひ試弾いただくことをおすすめします!

「演奏するとは何か?」~ピアノの先生が考える~

ピアノ以外の楽器にも言えることですが、全員が必ずしも「上達」のためだけに演奏するわけではありません。

「演奏を通して『素敵な瞬間』に出会い、人生を豊かにする」ことが、楽器演奏の本質だと考えています。「上達」は、この『素敵な瞬間』の一部にすぎません。

ピアノを弾けることは「財産」になる

演奏を聴くだけでなく、自分自身で演奏することで初めて見える景色があります。これは弾き手だけが手に入れられる「財産」です。

例えば、弾いたことのない曲で「なんとなく好きだな」と感じていたのが、
実際に弾いてみて「このメロディーラインが好きなんだ」「ここの和音が変わる所が素敵だな」という気づきに変わったとき、
「もっと大切に弾きたい」「もっと気持ちよく演奏したい」というように、
音楽をより深く味わいながら、演奏をもっと楽しめるようになります。

「上達」が目的でなくても、楽器選びは、「音楽をより深く味わって演奏を楽しめるか」を考えるうえでとても大切です。

「趣味だから」「プロになるわけじゃないから」という方も、
「この楽器で、自分の求めるものが手に入るか」という視点で楽器を選んでみませんか?
この記事を書いた人↓
インストラクター藤井 鴻気 (ふじい こうき)

インストラクター藤井 鴻気 (ふじい こうき)

東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻卒業。江口玲氏に師事。
角田鋼亮指揮、セントラル愛知交響楽団と協演。
豊田参合館にてソロリサイタルを行う。
ピアノソロのほか、アンサンブル・ピアニストとして、小学校でのボランティア、オンラインライブ配信の演奏会などを経験。

〈インストラクターからのメッセージ〉
弾きたいイメージを音をきちんと返してくれる楽器なら、耳が育ち、演奏がもっと楽しくなります。
せっかくピアノを始めるなら、「演奏することを楽しむ」視点で楽器を選んでみませんか?

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