![こんにちは。ピアノインストラクターの藤井です。前回は「価格による違い」をテーマに、電子ピアノの選び方をご紹介しました。今回は「本人・家族が求めているもの」「メーカーごとの違い」という視点での選び方をご紹介し、さらに「演奏するとは何か?」について、ピアノの先生としての意見をお伝えします。 CONTEN […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/osaka-classic/wp-content/uploads/sites/154/2026/10/20261008-8e428234419e49d164e7108a7ec75139.jpg)
ピアノの先生が教える、後悔しない電子ピアノの選び方・後編【ピアノインストラクターブログ#6】
こんにちは。ピアノインストラクターの藤井です。
前回は「価格による違い」をテーマに、電子ピアノの選び方をご紹介しました。
今回は「本人・家族が求めているもの」「メーカーごとの違い」という視点での選び方をご紹介し、さらに
「演奏するとは何か?」
について、ピアノの先生としての意見をお伝えします。
(前回ブログより)価格によって「どんなことが身につきやすいか」が変わる
| 価格帯(目安) | 特徴 | 練習のイメージ |
|---|---|---|
| 10万円~ | 樹脂鍵盤、 2スピーカー | 正しい音・リズムを身につける、基本的な強弱をつける |
| 25万円~ | 木製鍵盤、 4スピーカー | 鍵盤のタッチを意識しながら、より細かな強弱を練習する |
| 35万円~ | グランドピアノとほぼ同じ長さの 木製鍵盤、6スピーカー | 和音やペダルの響きも意識して練習しやすい |
| 45万円~ | 低音域も豊かに響く6~8スピーカー | 柔らかい音から力強い音までを繊細にコントロールして、表現を追求しやすい |
※あくまでも「価格帯による傾向」です。同じ価格帯でも機種によって鍵盤、音源、ペダル、スピーカーなど設計が異なります。
本人・家族の状況を整理してみましょう
Q1.ピアノを始めようと思ったきっかけ
「本当に続けるかわからないけど、まずは始めてみたい」
→入門モデルも十分選択肢に入ります。ピアノが好きになって、もっと続けたい!となった場合は、買い替えの可能性もあります。
「レッスンに通うつもりがある、今通っている」
→レッスン時のピアノ(主にグランドピアノ)に近い設計の25万円クラス以上がおすすめです。レッスンと練習時の弾き心地の差が少なくなります。
「本人の弾きたい気持ちが強くある」
「ご家族の方が続けてほしいと思っている」
→上達しても長く使いやすい35万円クラス以上がおすすめです。楽器の性能によって上達が行き詰まるリスクも軽減されます。
Q2.もし上達しても、買い替えずに使いたいか
買い替えを前提に入門モデルを選ぶのも一つの方法です。一方で、買い替える費用や手間を考えると、少し余裕のあるモデルを選ぶほうが納得できる場合もあります。
メーカーごとの特徴



当店で多く展示しているヤマハ・カワイ・ローランドの3メーカーの特徴をご紹介します。
| ヤマハ | 聴きなじみのある音、きらびやかな高音 |
|---|---|
| カワイ | 大人びた音色、豊かな低音 |
| ローランド | 音色の変化に富んでいる、 内蔵曲・音色が豊富 |
※藤井による印象を含みます。価格帯・スピーカー・音色設定・設計などによって聴こえ方は変わります
ヤマハは家庭用ピアノのほか、学校や教室のピアノに多く選ばれており、聴くと安心感を覚える方も多いのではないでしょうか。
カワイはヤマハ比べると艶のある音です。カワイの家庭用ピアノをお持ちの方も多いので、こちらのほうが聴きなじみのある方も多いと思います。
ローランドはアコースティックピアノをつくっていないメーカーですが、独自のデジタル技術を生かし、強弱の変化・ペダルの響きなどをリアルに再現しています。
メーカーによる違いは好みによるところも多いですが、皆様のご希望をおうかがいし、皆様に最適なものをご案内しています。
ぜひ試弾いただくことをおすすめします!
「演奏するとは何か?」~ピアノの先生が考える~

ピアノ以外の楽器にも言えることですが、全員が必ずしも「上達」のためだけに演奏するわけではありません。
「演奏を通して『素敵な瞬間』に出会い、人生を豊かにする」ことが、楽器演奏の本質だと考えています。「上達」は、この『素敵な瞬間』の一部にすぎません。
ピアノを弾けることは「財産」になる
演奏を聴くだけでなく、自分自身で演奏することで初めて見える景色があります。これは弾き手だけが手に入れられる「財産」です。
例えば、弾いたことのない曲で「なんとなく好きだな」と感じていたのが、
実際に弾いてみて「このメロディーラインが好きなんだ」「ここの和音が変わる所が素敵だな」という気づきに変わったとき、
「もっと大切に弾きたい」「もっと気持ちよく演奏したい」というように、
音楽をより深く味わいながら、演奏をもっと楽しめるようになります。
「上達」が目的でなくても、楽器選びは、「音楽をより深く味わって演奏を楽しめるか」を考えるうえでとても大切です。
「趣味だから」「プロになるわけじゃないから」という方も、
「この楽器で、自分の求めるものが手に入るか」という視点で楽器を選んでみませんか?

この記事を書いた人↓
インストラクター藤井 鴻気 (ふじい こうき)
東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻卒業。江口玲氏に師事。
角田鋼亮指揮、セントラル愛知交響楽団と協演。
豊田参合館にてソロリサイタルを行う。
ピアノソロのほか、アンサンブル・ピアニストとして、小学校でのボランティア、オンラインライブ配信の演奏会などを経験。
〈インストラクターからのメッセージ〉
弾きたいイメージを音をきちんと返してくれる楽器なら、耳が育ち、演奏がもっと楽しくなります。
せっかくピアノを始めるなら、「演奏することを楽しむ」視点で楽器を選んでみませんか?


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※記事中に販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その情報は記事更新時点のものとなります。店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。
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