ボジョアエンドーサーである矢後憲太氏に突撃インタビュー!ボジョアはどんな人にオススメ?インタビュー後編

2023年11月09日

皆様こんにちは!大宮店の後藤です。待望の矢後憲太氏へのインタビュー後編です!!矢後さんが感じたボジョアの特徴や矢後さんお使いのソロイストについて、そして最後にどんな方におすすめか!語っていただきました! それでは後編スタートです! ―――そんな硬派なギターであるボジョアですが、島村楽器大宮店で導入を […]

皆様こんにちは!大宮店の後藤です。
待望の矢後憲太氏へのインタビュー後編です!!
矢後さんが感じたボジョアの特徴や矢後さんお使いのソロイストについて、そして最後にどんな方におすすめか!語っていただきました!

それでは後編スタートです!

ポテンシャルと完成度

ポテンシャルと完成度

―――矢後さんがボジョアに感じている特徴はどのような点がありますか?

 まず感じるのはポテンシャルの高さなんですよね、圧倒的なポテンシャルの高さ。伸びしろがあるっていう点。あと、凄い弾きやすいってのは最初言ったと思うんですけど、ポテンシャルの高さと同時にギターとして備えていてほしい、押えたい部分ってあるじゃないですか。そいういった基礎力がものすごい完成されているというか、楽器としての完成度の高さを感じます。ポテンシャルと完成度、この二つが圧倒的に優れているとことが特徴として感じます。
 その二つを兼ね備えた楽器ってあまりないですよ。やっぱり即効性の強い楽器が人気なんだと思う。日本では少なくともあまり見ないです。でもこれは日本人の好みとか骨格とか、住宅事情もありますよね。マンションだと大きい音が出せないとか。即効性の高いギターだとタッチがしっかりしていない人でもすぐ楽しめるから、日本市場では特に強い。

―――確かに周囲の環境によって求められる要素は変わってきますね。

 これが海外のごつい骨格の人だと話が違ってきて、そもそものパワーが違いすぎてこんなぺちぺちなギターじゃ「いらない」ってなるんだと思うんですよ。なのでアメリカ本土でのボジョアの人気はやっぱり高い。そういう国柄土地柄も関係していると思う。あとトレンドとかで選ばれる楽器が地域によって変わるんだと思うんです。日本ではこういった硬派な楽器は減ってきているように感じます。

―――そんな硬派なギターであるボジョアですが、島村楽器大宮店で導入を始めてからいろんな方に触ってもらっていますが、皆さん弾いてみてすぐにその良さを感じ取ってもらえています。

 一発で分かりますよね、それぐらい先程言った二つの要素が強いですよね。楽器としての地力の高さを感じさせてくれるというか。即効性を求めて、楽器を買ったらすぐに最高の音が出るイメージが前提にあるとちょっと高いですけど、毎日毎日育てていくと考えると、長い目で見てそんな高くないんじゃないっていうのが僕の本音(笑)
 毎日良いものに触れられるっていう価値を買うと思えば、単に物を買うっていうより、これと付き合っていく日々を、ワクワクを買うっていうか、そのフィーリング、長い目で見た時の楽しみにお金を払うような感覚で僕はギターを選ぶ時が多いから、あまり高いと思ったことは無いですね。

 例えば育てないとちょっと渋いとは言いましたけど、モデルによってはそんなこともないじゃないですか。
 小ぶりなモデルとかマホガニーのモデルとか最初から結構鳴ってくれる。これが伸びしろが無いとかそういうことではなくって、長くしっかり使って、旨みも長く続き、深みも増していく設計にはなっている。例えば歌うたい用のギブソン系だったりとか、00とかブルースやったら良さそうなモデルとか色んなラインナップを取り揃えていてその全部に個性があるって面白いなって。そのどれもが素晴らしい。

Soloistというギター

Soloistというギター

―――矢後さんがお使いになっているSoloistについて、弾いていてどのようなギターだと感じていらっしゃいますか。

 ソロイストはね、凄いやつですよ、何でもできますね。実用性とサウンドをどちらも極限まで兼ね備えている感じがすごいあります。元々OMって抱えやすさとかプレイヤビリティとか音の歯切れの良さ、分離感を求めていった上で考案されたシリーズ。どこからどう弾いても弾きやすいし。どこからどう鳴らしても音が良いんですよ。
 そしてどのパラメーターもかなり高い、あまり死角のない感じですかね。かといって個性がないわけでもなく。弾き手の意図に対して忠実にアウトプットしてくれる感じがありますよね。バランスがすごく良い。全部がすごい高い次元でバランスされている感じ。グッドバランサーだと思います。何でもできちゃうから、何やる人にもお勧めですね。

 あと、かわいいんですよね!かわいくないですか?(笑)

 トラディショナルなOMって、見た目があまりモダンではないですよね?でもねソロイストは見た目がモダンでオシャレ。ピラミッドブリッジも良いし、主張してないわけじゃないんだけど主張しすぎない感じ。ちゃんとわかっている。ペグのオープンバックのゴールドとかも。結局古臭さなんて1ミリも無くて、トラディショナル特有な風合いを残しているのに驚くほどモダン。
 それはルックスもそうだしサウンドもそうだった。きわめてバランスされている上に、ルックスもサウンドもトラッドなのにモダンっていう不思議なギター、すごい独特ですよね。さすがフラッグシップをうたうだけのことはあるなっていう。これがボジョアのブランドの方向性を指し示すような雰囲気があるなと感じています。

 あと、良いギターって面構えが良いんですよね。ボジョアで使っている材が凄く良さそうってのはどれを触ってもありましたね。トップ材の目の詰まり方とか、インディアンローズ使っているモデルなんて、あんな良質なものは初めて見た!すごく詰まった柾目が使ってあって、材のグレードやクオリティはどのモデル触っても感じますね、ただならぬ雰囲気があるというか。

―――確かにパッと見た時、このギターは良いギターだなっていう雰囲気がありますよね。

 ただ、高級ギターって身構えて触っちゃう方もいると思うんですけど、ボジョアは楽器側から「オレ凄いだろ?」って言ってこない楽器なんですよね。なんかすんなり付き合えると言うか、あんまり過敏にならずに付き合えますよねこっちも。
 ちゃんと良いものを買ってしっかり付き合っていくみたいな価値観て、今の若い人はあんまりないんじゃないかなぁ。この時代に於いてそれを強く推したいんですよね。良いものを長く使っていくっていう、昔からある当然の価値観なんですけど。メンテしながらですけど。良いものを長く手を入れながら付き合っていく。 風合いとか劣化の仕方とか、あるいは成長なのかもしれないけどそれを一緒に楽しんでいくような、若い人からすると今までになかった新しい楽器との付き合い方になるかも知れないですね。

上手になりたい人ほど持つべき楽器

上手になりたい人ほど持つべき楽器

―――これが最後の質問です!ここまで良さを語ってきたボジョアギターですが、ずばりどんな方におすすめですか!?

 自分と一緒に成長してくれるギターを探している人にはいいのかな。楽器と共に、楽器を育てるみたいな。これ言ってなかったけど、フィンガースタイルギターの世界でこういう楽器を使うと弾く人が上手くなるんですよ。
 何故かって言うとしっかりしたタッチで弾けばしっかり鳴る。しっかりしてないタッチで弾くとしっかり鳴らないっていう、そういう当たり前の構図が当たり前に再現される楽器だからです。
 即効性の強いギターだとそこを絶妙にフォローしてくれちゃうんですよ、弱いタッチでもブワッと鳴ってくれるんです。それは悪いことではないんですけど、ポテンシャルとかしっかりとダイナミックレンジのある楽器を、そのダイナミックレンジを余すところなく使う練習をする方がタッチが育っていったりする。勝手に体がそうしていくんですよ、毎日毎日。それが即効性の高いギターだと育ちにくいっことになるので。
 弾く程に育っていき、同時にギターに演奏技術を育てられるような有機的なサイクルで毎日音楽できたら、多分2~3年後の自分の立ち位置が全く変わると思うんですよね。
 上手くなりたい人ほど選ぶべき、これは絶対にあります。上手くなりたい人は使った方がいい。

―――確かに良い楽器は使っていると自分の方向であったりを導いてくれるような感じがありますよね。

 それは凄く大事。楽器側から得られるインスピレーションだったり情報量の多さが桁違いだと思います。他の楽器とちょっと訳が違う。
楽器側が気づかせてくれること。こういう風に弾いたらこうなるんじゃないかとか発想のインスピレーションをくれるというか。これで曲作ったら良い曲作れそうとか、そういうワクワクをくれるんですよね。
 ただ優秀な楽器というだけではなく、新しい価値をどんどん楽器側から提示してくれる感じですよね。優秀な楽器が欲しい人もなんですけど、それを更に超えてくる感覚、こんなん弾いたら毎日絶対楽しくなるでしょ!って思わせてくれるギターです。

 エンドースの決め手となったのはそこですね。

 あと品質の安定性がすごい。このクオリティでどれ弾いても良いなんてすごい。これは相当ですよ。個体として悪いものは触ったことが無いですね。どれを弾いても質が高いんですよ。この品質の安定性は何なのって感じ。

―――何本か触った時、全く同じ感想をもちました。どのギターも安定したクオリティの高さを感じます。

 これ、ハンドメイドだからじゃないんですよ。ハンドメイドでどれもすごい高いクオリティを保てているのはめちゃくちゃすごいと思いました。ブッチギリで技術力が高いか、ぶっちぎりで材が良いか、管理方法が良いか、分からないんですけど。中規模ファクトリーのハンドメイド集団において出てくる物がほぼほぼ一定の水準を超えた素晴らしい製品が出てくるのは、これはちょっと尋常じゃない製作、工作精度というか管理能力というか。だからお勧めしやすい。個体差も有るには有るんですけど、そこで残念な思いをすることはないです。性格が違うだけで、クオリティの優劣はない。買うときに安心して買えると思いますよ。

以上でインタビューは終了!いかがでしたか?

矢後さんにボジョアについてみっちり語っていただいたインタビューとなりました!
これを見てボジョアが気になった方!是非大宮店にご来店ください!
皆様のご来店お待ちしております。

島村楽器大宮店 後藤

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