Bourgeois Guitars Gallery feat. Kenta Yago開催レポート!&Dana Bourgeois来店!

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2025年05月25日
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![至高のアコースティックギター”ボジョア(Bourgeois)”。 Dana Bourgeois(デイナ ボジョア)は1953年、米国メイン州ウエストブルックに生まれ、1964年のThe Ed Sullivan Showでのビートルズのパーフォーマンスに影響されギターに興味をもった彼は、1970年代初 […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/ohmiya/wp-content/uploads/sites/25/2025/03/20250324-20230805-bourgeois-logo-black-revisedweb2-01-1400x685-1.png)

至高のアコースティックギター”ボジョア(Bourgeois)”。

Dana Bourgeois(デイナ ボジョア)は1953年、米国メイン州ウエストブルックに生まれ、1964年のThe Ed Sullivan Showでのビートルズのパーフォーマンスに影響されギターに興味をもった彼は、1970年代初頭に当時通っていた大学の寮の一室でギター製作を始め、翌年には記念すべき1号機を完成させました。
1977年にDanaはギターの製作及び修理を行う個人店を開業、また当時ニューイングランドにてブームになりつつあったフォークとブルーグラスに没頭。ここでギタリストのTony Rice(トニー ライス)氏に製作したギターを披露する機会に恵まれ、以後Tonyから激励や時には製作したギターに対する率直なアドバイスを受けながらギター製作を継続。
また多くのオールドギターの修理・復元を行う中で、良い材料の見極め方、ギター製作の本質である木材の鳴らし方、製作技術などの知識を深めていった。
Tonyのライブに行き製作したOMスタイルのギターを披露していた際、フラットピッキングの名手でMartin D-28のギターのオーナーであったTonyがこのOMサイズのギターに強い関心を示し「This one has the better overall sound」と言ったのをDanaは覚えているそうです。
1980年当時ローカルフォークグループを運営し、様々なバンドで演奏していたDanaは、ラグタイム/フィンガー・スタイル・ギターの名手Eric Schoenberg(エリック ショーンバーグ)と出会います。
Martinの歴史の中で短い期間でしか製作されていなかったOMスタイルのギターの復活の仕掛人でもあったEricと手を組みMartin社協力のもとあるスタイルギターの設計、製作に取り組みます。
それがOrchestra Model Cutaway(OMC)、Schoenberg Soloistです。
OMという伝統的なスタイルのギターにカッタウェイというアイディアは、当時主流だった ドレッドノートに代わる新たな選択肢としてギタリストに受け入れられていき、現在では多くのギターメーカーで主要ラインナップとしてOMCスタイルのギターが製作されています。
Danaはその後アコースティックギターに関する様々なプロジェクトに関わり、ギブソン社のモンタナ工場アコースティックラインの設計のアドバイザーを務めた後に、Bourgeois Guitarsを設立。
また現代のドレッドノートスタイルのギターをよりヴィンテージサウンドに近づけることを思い描き、ヴィンテージギターの研究や様々な取り組みを通じDanaはOM、ドレッドノート両方のボディスタイルの長所を引き出すギター設計に辿り着きます。
現在では当たり前となったタップチューニングはもちろん、低音側のみスキャロップする独自のXブレースシステム、 ボルトオンネック、ヴィンテージの外観・トーンを持つトリファイド加工が挙げられます。
現在はメイン州ルイストンの工房でオリジナリティにあふれたギターを、伝統的な技法に革新的な技術を組み合わせることで1年に約400本のペースで製作し続けている。
フィンガースタイルギタリスト矢後憲太氏によるインプレッション・デモ演奏
当日は矢後憲太氏をゲストにお迎えし、矢後氏の楽曲を交えながらBourgeois Guitarsについて輸入代理店のS.I.E.様を交えて解説を行いました。
また私物のエフェクターボードを使用し、普段の音作りの解説をおこなっていただき、スペシャルなセミナーとなりました。


当日演奏、インプレッションをいただいたギターはこちら。



矢後氏が手にしているこのギター。
日本に4本のみ入荷した、
Bourgeois Guitars 50th Anniversary Touchstone Series OMC Soloist
豪快な杢目はCrelicam Ebony。
ご存知のかたもいらっしゃるとは思いますが、日本に入荷した4本は即完売してしまっております。
こちらの個体もイベント後にお客様のもとへ旅立ちました!

Dana Bourgeois来店!
後日、来日中だったDana Bourgeoisが大宮店にご来店!
左からBourgeoisのオーナーでもある当店リペアマン山崎とボジョア、ヒョードー。
非常に気さくな方で「アーティストに向けていつもギターを2本作ってどっちか選んでもらっているんだけど、選ばれるのはいつも一押しのほうじゃなくて違う方なんだ!」というジョークを時折交えつつ、材へのこだわりや、ギターを製作する場合のバランスなどなど貴重なお話を伺いことが出来ました。特にハカランダ材や、マダガスカルローズ材のお話が非常に興味深かったです。

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