10年以上放置していたMy楽器を点検に出してみた【管楽器点検会】

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2024年01月28日

こんにちは!三度の飯より管楽器が好き!な管楽器担当の八木です!皆さんはお持ちの管楽器の点検・調整はしていますでしょうか?楽器を長く使い続けたいという方には、最低でも年に1度の点検・調整をおすすめしております!( ー̀֊ー́ )という事で、今回は自分の楽器を点検会に出してみました!初めて点検会に参加さ […]

こんにちは!三度の飯より管楽器が好き!な管楽器担当の八木です!

皆さんはお持ちの管楽器の点検・調整はしていますでしょうか?
楽器を長く使い続けたいという方には、最低でも年に1度の点検・調整をおすすめしております!( ー̀֊ー́ )

という事で、今回は自分の楽器を点検会に出してみました!
初めて点検会に参加される方や、これから管楽器を始めたいという方は是非最後までご覧ください!

担当者の楽器紹介

My楽器紹介ジョージ君(Bach 180ML37/25/SP)

My楽器紹介ジョージ君(Bach 180ML37/25/SP)

こちらは私の相棒、トランペットのジョージ君。
吹奏楽部現役バリバリの頃はお盆お正月以外毎日使っていたのですが、今は音出しの為に週2~3回ケースから出すか出さないか…。
思い入れがあるので、磨いたりオイルを差したりして可愛がっています。

こんな紹介をしていますが、実は10年以上使っているのに1度しか調整に出したことがないんです。

え!さっきあんなにドヤ顔( ー̀֊ー́ )で偉そうなこと言ってたじゃん!!!とお思いの方も多いかと思いますが、
バリバリ使っていた当時は、「演奏はできるし、調整しなくても大丈夫!」「お掃除していれば何とかなる!」「金属だし丈夫っしょ!」と、大雑把な事を考えておりました。

(すみません…。三度の飯より管楽器が好きなんて言ってしまって…。)

そもそも点検と調整の違いは…?

熱く語り始める前に"点検"と"調整"の違いをご紹介いたします。
点検は【楽器の状態を確認し問題点を見つける】
調整は【必要な個所を適正な状態まで作業する】
といった違いがあります。

分かりやすく人間で例えると、
「花粉症っぽいから、アレルギー検査してもらおーεεε┏( ・_・)┛」が点検会
「花粉症だったから、治療と鼻炎薬もらおーεεε┏( ・_・)┛」が調整会です。

今回は"点検"会なので治療はせず、主に検査だけを行っていきます!

点検会の前に…

点検会は、事前に楽器の悩み事を記入します。
ジョージ君の悩みはこんな感じ

購入してから3ヶ月後に1抜差管トリガーの動作が怪しくなり、リペアのプロの方に調整をお願いしました。
(点検会”初めて”に〇がついていますが、気にしないでください。)
今回気になっている点は主管抜差管のウォーターキーコルクです。
1年に1度の交換を推奨していますが、最後に替えた時から5年以上経過しています。
ズボラ過ぎて、楽器が意思を持ち始めたらめちゃくちゃ怒ってきそうで恐いです。

作業開始!

興奮して写真バシャバシャ撮っています。
まだケースから出しただけなのに。

バラして軽くお掃除します!

はい、分解されました。
実は3ヵ月前に軽く掃除をしておりました。
なので、「大量の汚れが取れるとやりがいがあって楽しい」と話していたリペアマンに、
「今回期待するほどの汚れは出ないと思いますよ~( ー̀֊ー́ )」なんて話しておりましたが、
いざ掃除してみると管の中から大量の緑色のナニかが…(°-°;)
緑色の正体は緑青(ろくしょう)!
バッチイので、ここからは絵心皆無な私の渾身の手書きイラストで…
緑青とは、銅が酸化した際に生成されるもので、グリスと一緒に管の中にこびりつきます。
掃除が甘かったのか、掃除をした夢を見ていただけなのか…
しかも取れなくて諦めた部分の緑青もゴッソリ取れてる…
取れた汚れはこれでも少ない方ですよと言っていましたが、リペアマンの表情を見ると楽しそう。
勝負に挑んでいた訳でも負けた訳でもないですが、なんだか悔しい…。

自分で掃除するのはもちろんですが、定期的にプロに掃除してもらう方が安心ですね(∩*ω*;)

お願いしていたコルク交換も

消耗品なのに放置しすぎてコルクがペチャンコになっていたので、この機会に替えてもらうことに
ゴリゴリとコルクを削っていきます。
新品装着!
逆によくここまで持ってくれたな…。しかも亀裂入ってるし。
ペチャンココルクさん、いままでありがとう。

点検会終了&感想!

と、こんな感じで私のジョージ君はこびりついた緑青とペチャンココルク以外にも
「ピストンの戻りが悪い」「1抜差管トリガーの動きが鈍い」などの色々な不調があり、このまま使っていると"急にピストンが戻らなくなる可能性がある"という大きな爆弾を抱えている為、要調整と診断が出ました。

ピストンと抜き差し管の不調も吹奏楽バリバリ現役の頃はほとんど気にしていませんでした。
ほとんど自分の楽器以外を触れる機会がなかったため、気にしていなかったというより、気がつけなかったのです。

大切に扱っていても、たくさん練習をしていれば、知らない間に多少の不具合は出てきます。
楽器の知識がなかった当時の私は、

「調整=壊した」
「不具合=扱い方が悪い」

と思い込んでおり、楽器を預けることはあまり良くないことと思っていましたが、
実は年に1度の調整が、楽器の寿命を延ばし、上達への近道になります。

皆さんも管楽器点検会で自分の楽器の事を深く知り、年に1度は楽器を調整に出しましょう!

学生の皆様は、テスト週間少し前に調整に出すのがオススメです!

管楽器・弦楽器担当八木(やぎ)

管楽器・弦楽器担当八木(やぎ)

中学3年間吹奏楽強豪校でトランペットを演奏していました。
現在は木管楽器を練習中です。いつか一人吹奏楽がやりたい…!
管楽器を演奏するすべての方のお力になれるよう全力でサポートいたします。お気軽にご相談ください!

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