ZOOMの次世代型マルチトラックレコーダーR12とR20の違いをご紹介!

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2022年09月28日

こんにちは、立浦です!本日はZOOMから新たに発売されたマルチトラックレコーダー(MTR)R12についてご紹介! これまでの同社MTRには無かったフルカラーLCDタッチパネルを採用し、まるでDAWのようにフレキシブルな操作感を持ち大人気となり今なお品薄が続いている“R20”を、機能性はそのままに更に […]

こんにちは、立浦です!
本日はZOOMから新たに発売されたマルチトラックレコーダー(MTR)R12についてご紹介!

これまでの同社MTRには無かったフルカラーLCDタッチパネルを採用し、まるでDAWのようにフレキシブルな操作感を持ち大人気となり今なお品薄が続いている“R20”を、機能性はそのままに更に軽量コンパクトなホームユース仕様にした本機種“R12”。
2022年9月下旬発売、早速各方々から好反応が相次いでいます!

本日はそんなR12とR20の違いを比較・チェックしてみます。

ZOOM R12の実機レビューはこちら


価格

マルチトラックレコーダーZOOM R12

マルチトラックレコーダーZOOM R12

どこでも自由に音楽制作。ポータブル&バッテリー駆動。

¥34000税込

マルチトラックレコーダーZOOM R20

マルチトラックレコーダーZOOM R20

指先ひとつでリージョン編集。タッチ操作の新世代MTR。

¥49,800税込

価格については上記の通り。(2022年9月現在)
物凄く価格差があるわけではないようです。

基本的なスペックは同じ

内部のOS的な面はR12もR20も基本的に一緒でエフェクト数やドラムのループ数、タッチパネル方式である点やヘッドフォンだけにクリック音を出力できる点やパソコンやiOSで使用できる点などは同一!
主にサイズや操作性、音質、同時に録音・再生できるチャンネル数などハードウェア性能に由来する点が異なるようです。
しかしながら電池駆動対応だったりOUTPUT ROUTINGの設定(後述)などR12の方が機能的には優れている部分も!
早速チェックしてみましょう!

サイズ・重量・電池駆動の有無

上記の通り、R12はR20よりも一回り、約30%ほど軽量コンパクトに!

更にR12は、R20では出来ない“電池駆動”に対応!
持ち出しの際も電源の有無を気にせずサクッと取り扱えるのが良いですね!

ただ、タッチパネルのサイズはR20の方が大きいので作業効率は良さそうです。

録音・再生トラック数

R20が録音/再生トラック数が8/16に対し、R12は2/8とややミニマル。
基本的に1~2人用ですね!ギターや弾き語りなどを行うだけであればR12で良さそう。
バンドや複数の楽器の録音、ドラムのマルチトラックレコーディングを行うならR20の方が吉。

入出力端子・音質差

入力の端子は上記のようにR12が2つに対しR20は8つ。

スペック表を見るとギターやライン楽器の録音時等に使用する入力インピーダンスはR20の方がやや勝っている模様。
※一般的に入力インピーダンスは高い方が音質が良いとされます。
出力は双方ともL/Rのステレオ2チャンネル+ヘッドホン端子1基。
しかし、ヘッドホン端子の形状はR12がミニプラグに対しR20はフォンプラグ。

こちらもとR20の方が出力インピーダンスが高め。
※入力と同じくインピーダンスが高い=音が良くなる傾向にあります。反面、出力される音量が小さくなります。

同社曰くR12やR20はZOOM史上過去最高クラスのプリアンプとノイズ耐性を誇るMTRに仕上がっているとの事なので、音質に関してはどちらの製品も十分優れています!

電源供給について

どちらも電源を供給するためのアダプターが付属しますが、R12がAndroidスマホでも使用するようなUSBアダプターなのに対しR20は専用アダプターで駆動させる形となります。
R20にもUSB端子は搭載されていますが電源の給電用としては使えません。

USB給電の方がバスパワー汎用性が高そうですが、専用アダプターの方が安定した電源を供給できる=音質や駆動を良く出来る、というメリットがあります。

しかしパソコンと接続する際はR12がUSBだけでパソコンから給電が出来るのに対し、R20は電源アダプターが別途必要になるので接続の煩雑さが増します。
これはどちらも一長一短ですね!

出力先のルーティングについて

ここも結構重要かも?!
R12もR20もCLICK(メトロノーム)をヘッドホンにだけ聴こえるように設定することが出来るのですが、R12はそれだけでなくOUTPUT ROUTINGという項目から各トラックの出力先もメイン/ヘッドホンへ分けて出すことも可能!

これは便利!
バンドの同期演奏で本体内のメトロノームサウンドじゃなく、任意の音声ファイルで同期を取りたい時などにかなり有用ですね!

何故か上位機種のR20は出来なくて、下位機種のR12のみこのOUTPUT ROUTINGに対応しているんですよね…。

おわりに

いかがでしたでしょうか、簡単にではありますがR12とR20の違いについてご紹介させて頂きました。
軽量コンパクトで電池駆動も可能で一人でも楽に使用、持ち出しが出来るR12
8CH同時録音、16トラック対応で音質も優れており多人数、多チャンネルでの録音・再生に対応するR20
どちらが良いかは使用者さんの目的によって選び分ける必要がありますね!

冒頭に申し上げた通り、内部OS的な性能面はほぼ一緒なので手軽に簡単に使うならR12で十分、バンド等で色々使い倒したいR20にすべきでしょう!

是非ご自身にあった方をご選択ください!

この記事を書いた人:立浦(たてうら)
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