Roland SH-4d一問一答!開発者の方にお話をお伺いしました!

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2023年03月06日

こんにちは、立浦です!
3月10日発売のRolandの新たなるデスクトップシンセサイザー、SH-4d、登場するや否や各方面で大きな話題を呼んでいます!

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テーブルトップシンセサイザーRoland SH-4d

テーブルトップシンセサイザーRoland SH-4d


¥77000税込

SH-4dについて、担当が気になっていたことを開発チームにメールでお伺いすることができましたので、本日はその内容を簡単にご紹介!


Q:何故このタイミングでテーブルトップシンセをリリースするのか、その意図を伺いたいです!
A:近年デスクトップのモジュールシンセが盛り上がりを見せているのを受けて、社内から、我々も新しいモジュールを作りたい、という機運が高まってきたことが始まりでした。
Boutiqueシリーズのような復刻だけではなく、新しい時代のシンセサイザーを作りたい、という思いがありました。


Q:メーカーとして、どういった顧客ターゲットや使い方を想定していますか?
A:OSCモデルの導入などシンセサイザーとして新しい要素を取り入れているので、シンセファンの方、また、音作りだけでなく曲作りも楽しんで頂けるという事で、ダンスミュージックのプロデューサーの方にもお勧めしたいです。
直感的に音作りを楽しめたり、D-MOTIONやVISUAL ARPEGGIOなどユニークな機能を搭載し、新しいパフォーマンスの可能性も幅がるので、広い層に使っていただきたいです。


Q:SH-4dという名前の由来や意味は?
A:SHはRolandの初代シンセであるSH-1000からはじまり、SH-32や本機にもモデルを搭載しているSH-101などさまざまなRolandシンセに使われてきており、自由度の高さや新しいシンセという面でもマッチすると考えました。
4dというのは4 OSC(fader) desktopというのと、D-MOTIONがついているので、4Dimentionという意味もあります。
D-MOTIONによって、従来より1次元上の表現ができれば、という意味合いも含んでいます。


Q:音源方式はZENCORE?ACD?
A:今回新しい専用音源という事になります。
ZENCOREから引っ張ってきている部分もあるのですが、フィルターは今回開発した物で、ドライブ付きになっています。
ZENCOREでは出なかった音が出るようになっています。
※ZENCOREとは互換性がありません

Q:Jupiter-XやXmとパーツやパネルレイアウトが似ているように思うのですが、踏襲している点はあるのでしょうか?
A:デザインは、Jupiter-Xからコンセプトを貰ってきました。
ただ、製品としては全く別物にしたかったので、デザインコンセプトだけもらって、SH-2をベースに構成していきました。

Q:数あるシンセの中からJUNO-106やSH-101をオシレータモデルに選択した理由を知りたいです。
A:OSC MODELの狙いの一つとして、音作りを簡単にするという事がありました。
JUNO-106やSH-101のオシレータ・セクションは基本的な音を簡単に作る事ができるデザインという事で、採用しました。

Q:D-Motionとビジュアルアルペジオとはどんな機能なのか?従来のアルペジオとの違いなどについてお教え下さい!
A:D-Motionは、本体に搭載されたモーションセンサーを使って、音色を変化させる機能です。
機能的にはモジュレーション・スティックに近いものになります。VISURAL ARPEGGIOは、画面の中でテレビゲームのようなものが動作し、そこからノートやCCが出てくるという機能です。
基本的にカーソルやキーボードを使って操作するのですが、モーションセンサーを使うものもあります。
アルペジオとは言っているのですが、あまり意図通りに音を鳴らすものではなく、偶発性を楽しんで頂ければと思っています。

元々は、イースターエッグを堂々と入れたいという事で採用した機能です。

Q:今後の拡張性について教えてください!
(※例えばオシレータモデルをアップデートで増やせるなど)
A:OSC MODELとVISURAL ARPEGGIOの追加はやりたいです。
あとは細かい使い勝手の向上も検討して行きたいと思います。

Q:本製品の他社テーブルトップシンセと比較し優れている点は?
A:OSC MODELやD-Motion等の独自機能もありますが、SH-4dは単体でも遊びつくせる所が特に良い点かと思います。本体に鍵盤(ボタン)がついていて、シーケンサーやリズムパート、ミキサー/ミュート機能も揃っているので、気軽に音作りから曲作りまで楽しめるのが良い点です。


Q:その他、製品開発の際にこだわった点はありますか?
A:今回新しく作ったドライブ付きフィルターに関しては、なかなか調整が難しかったです。
最終的には、狙っていた音も出せるようになって満足しています。

以上

開発チームの皆様、有難うございます!

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