【ピアノインストラクターブログ Vol.17】ピアノの各部名称・役割について知ろう!

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2024年10月22日

皆さまこんにちは!ピアノインストラクターの芝田佳子(しばたかこ)です。 10月になり朝夜はだいぶ肌寒くなりましたね🍂私は寒がりなのでいつからヒートテックを着ようか迷っているところです(笑)でも秋や冬の方がかわいい服が沢山あるので、その点では結構寒くなるのも悪くないです。大学時代と比べると私服を着る機 […]

皆さまこんにちは!ピアノインストラクターの芝田佳子(しばたかこ)です。

10月になり朝夜はだいぶ肌寒くなりましたね🍂
私は寒がりなのでいつからヒートテックを着ようか迷っているところです(笑)
でも秋や冬の方がかわいい服が沢山あるので、その点では結構寒くなるのも悪くないです。
大学時代と比べると私服を着る機会は減りましたが、おしゃれは好きなので楽しんでいきたいです👗

今回のテーマは『ピアノのパーツ』についてです。
普段何気なく使っている、見ているピアノのパーツの役割について書いていきます!

グランドピアノのパーツ名称

①屋根音を反響させる役割を担っています。角度は3段階ほど調整できる仕組みとなっており、音量の調節が可能です。ソロやオーケストラの中で弾くときは屋根を最大まで開き、伴奏の時は半開にしたりすべて閉めて小さな音に調整し用途によって使い分けます。屋根は右開きで、コンサートなどでは必ず観客がいる方向に屋根を開きます。
また、屋根自体を取り外し可能で2台ピアノの演奏の際はセコンドのピアノは屋根を取り外すことが多いです。
②譜面台楽譜を置くための台です。必要が無いときは取り外しが可能です。
③鍵盤蓋鍵盤を保護する役目を担う蓋です。演奏しないときは閉めておきましょう。
④鍵盤ピアノを弾くには欠かせない部分です。鍵盤を叩くことでピアノ内部にあるハンマーが動き、ピアノ線が叩かれ音が鳴ります。
⑤棚板(たないた)鍵盤を乗せている部分を棚板と呼びます。
⑥ソフトペダル音の響きを弱める機能です。踏むことでハンマー等の装置が横に移動し、ハンマーが弦を打つ位置がずれます。1つの音を3本の弦で鳴らしているのが(低音は1本or2本)ハンマーの位置がずれると、3本のところは2本、2本のところは1本と叩く弦の数が減る仕組みになり、音が弱くなります。シフトペダル、弱音ペダルとも呼びます。
⑦ソステヌートペダル特定の音だけ出し続ける状態にする役割があります。鍵盤を弾いてからソステヌートペダルを踏み、鍵盤を離しても音が鳴り続けます。弾いた音だけ弦にダンパー(音を止める部品)が当たらなくなる仕組みです。
⑧ダンパーペダル最もよく使われるペダルで、音を伸ばす役割を担っています。全てのダンパーが弦から離れることで、長く音を振動させることが可能です。弾いていない弦の共鳴音も加わることで広がるような豊かな響きが出ます。
⑨突上棒(つきあげぼう)屋根の開きを調整する為の、屋根を支える棒です。
⑩側板(がわいた)グランドピアノの側面の部分です。側板と支柱、フレームが一体となり1本約80kgもの張力がかかっているピアノ線を支えています。
⑪脚柱(あしばしら)約250kg〜400kgにもなるグランドピアノを支える脚の部分です。

アップライトピアノのパーツ名称

①屋根グランドピアノに比べ、開閉域は狭いですが、屋根を開くことで音量の調節などが可能です。
②上前板(うえまえいた)普段弾いている目線の目の前にある板のことです。取り外しが可能でメンテナンス等を行う際にこちらを取り外します。
③鍵盤蓋鍵盤を保護する役目を担う蓋です。演奏しないときは閉めておきましょう。
④譜面台楽譜を置くための台です。
⑤拍子木(ひょうしぎ)鍵盤の両サイドにある木製のパーツです。鍵盤の位置を左右で固定するためのもので、この固定の位置がピアノの音色を決定づける非常に重要なパーツです。
⑥ソフトペダル音の響きを弱める機能です。踏むことで弦を打つハンマーの位置が弦に近付き、ハンマーのストロークが小さくなり響きを弱めます。音色を変えずに音量を変化させる事ができます。
⑦マフラーペダル音量を小さくする機能です。踏むことでハンマーと弦の間にフェルトが入り、音量が弱まります。フェルトを挟んでいるので、音色が変わってしまいます。踏んだ状態に固定して演奏することも可能です。
⑧ダンパーペダルグランドピアノと同様、踏むことで音が伸びるようになっています。ピアノ弦の響きを止めている部品が弦から離れることにより、音が広がります。
⑨トップサポートヤマハの上位クラスYUSシリーズなどに取り付けられている、前屋根を少し開けた状態を保持する仕組みです。前屋根を全部開けることはどのピアノでも可能ですが、トップサポート機能により僅かに屋根を開くことで、響板から発する音が前屋根に当たり、演奏者の耳に届きやすくなっています。
⑩鍵盤鍵盤を叩くことでピアノ内部にあるハンマーが動き、ピアノ線が叩かれ音が鳴ります。
⑪下前板(したまえいた)足元の前にある板を指します。取り外しが可能でこちらもメンテナンス等を行う際に取り外します。

ソフトペダル比較画像


ハンマー(白い部分)が弦に近づいているのが分かりますでしょうか。

マフラーペダル比較画像

グランドピアノとアップライトピアノではペダルの機能が違います!

上記で説明したように、グランドピアノとアップライトでペダルの構造が違います。ダンパーペダルは同じですが、
大きく異なるのが、真ん中と左のペダルです。

真ん中のペダル

名前も異なる真ん中のペダルは、
グランドピアノ:ソステヌートペダル
アップライト:マフラーペダル
となっております。

グランドピアノの真ん中のペダルは使ったことがない人が多いのではないでしょか。
ドビュッシーの作品等で使われることがありますが、使用の指示がある際は、pedale sostenuto(略p.s.)と楽譜に書かれています。使う頻度はとても低いです。
私もほとんど使ったことがないです。学生時代スクリャービンの曲で使った覚えがあるくらいです、、、

使ってはいけないというわけではないのでぜひ皆さんも試しに踏んでみてください。
音域的にどうしてもこの音が伸ばせない!でも楽譜には伸ばす指示があるとき、手助けになってくれます。

反対に、アップライトの真ん中のペダルは、
ご自宅での夜間の練習など、大きな音で練習できない時にはマフラーペダルを使用して練習ができるので使われる方は多いかと思います。

左のペダル(ソフトペダル)

名前・用途はどちらも同じですが、音を小さくするための構造が異なります。

グランドピアノのソフトべダルは、弦を打つ数を減らし音量を小さくしているのに対し、
アップライトは弦とハンマーの間にフェルトと挟み、響かないよう音量を小さくしています。

電子ピアノはグランドピアノのペダル機能を採用しています

電子ピアノのペダルはグランドピアノのペダル機能になっており、良い電子ピアノですと、半ペダルなどペダルの微妙なニュアンス、表現もつくようになっています。

昔はペダルは2本が主流でした。(スタインウェイのアップライトピアノは現在も2本です。)
ですが時代に合わせてピアノを製造する技術、使用者の用途に合わせて今は3本になりました。

アップライトは家庭用の練習ピアノとして作成されたので、住宅環境など大きな音を出せない人のために真ん中のマフラーペダルが開発され今に至ります。

最後に

今回はピアノのパーツの名称・役割について書きましたが、名前までご存知の方はいらっしゃいましたでしょうか。
振り返ると結構ペダルの内容に偏り気味な記事になりましたが(笑)😅

今回は結構文章多めになったので最後にアップライトの上前板と外した状態の写真とグランドピアノの真ん中のペダルの使用した演奏動画を入れておきますね!
使い方のポイントとしましては、鍵盤を弾いて、右のダンパーペダルを踏んだ後、真ん中のペダルを踏むと音の響きが広がっている良い状態で音が継続させられます。結構タイミング難しいです、、、

皆さまもぜひ、グランドピアノを弾く機会、練習する機会がありましたら真ん中のペダルを試してみてください♪

それではまた来月~👋

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