松本店西野のウクレレ与太話 Vol.8「ウクレレの選び方・値段の違い編」

松本パルコ店

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2021年10月22日

島村楽器松本パルコ店のウクレレ担当西野です!前回、前々回と「ウクレレの選び方」について書いてみました。今回もその続きで、ウクレレの値段の違いについて書いてみたいと思います。弾き心地や音色の感じ方は人それぞれですので、あくまでも参考程度に読んでみてください。楽器は実際に自分で触って選ぶのが基本ですが、お住いの地域によっては近くの楽器店へ足を運んでも数本しか置いていないとか、そもそも楽器店が近くにないとか、そういう方もいらっしゃると思います。この記事が、ウクレレ選びの一助になれば幸甚です。

このブログをはじめて、全国からウクレレに関する相談のお電話やメールをいただくことも増えました。当店へのご来店が難しい場合でもお気軽にご相談ください。

サイズの違いについてはウクレレの選び方・サイズの違い編で詳しくご説明しておりますのであわせてお読みください。(ウクレレの選び方・スケールの違い編は、サイズの違いについてさらに掘り下げたものですので、お時間があればこちらもどうぞ。)

ウクレレの値段による違いについて

ウクレレを買いに来たお客様からいただくご質問で多いのが「ウクレレの値段の違いは何が違うのですか?」というものです。大きさも見た目もさほど変わらないウクレレに3千円~数十万円という価格差があるので無理もありません。値段が変わってくるポイントは、ざっくりと3パターンありますので順にご説明いたします。

製造国による違い 

アメリカ・ハワイ>日本>アジア

いちばんわかりやすく分類できるのがこちらです。安価なウクレレの多くは中国製で、近年はタイ、ベトナムなどの東南アジア製のものも増えてきました。人件費など製造にかかるコストを安く抑えられることで、低価格を実現しています。

木材やパーツも安いものを使った3000円くらいで買えるものから、人件費は抑えても木材やパーツは良いものを使った10万円近くする有名ブランドの廉価版などもあります。

アジア製と比較して日本やアメリカ(ハワイ)のブランドは高価なものが多く、人件費など製造コストが高いことも理由のひとつですが、そのぶんアジア製に比べて高品質なものが多いです。高級ラインは本国(日・米)で製造し、低価格ラインは人件費の安い東南アジアや中国で製造、というのが楽器メーカーでは一般的になっています。

製造しているメーカーの違い

手工品>量産品

日本製、国産とひとことで言っても、工程ごとに分業して量産している工場のようなメーカーと、熟練の職人が1本1本丁寧に作っているメーカーでは値段が違ってきます。量産のものは国産のなかでは比較的低価格に作ることができますが、安いと言っても2万円くらいはします。逆に、著名なビルダー(ウクレレ製作家)のブランド(例えばSeilen、Shimo、Sumiなど)となると安いものでも10万円くらいから、高いものでは数十万円するものもあります。

有名ブランド>無名ブランド

ハワイのコアロハやカマカ、アメリカのマーティンのような世界的有名ブランドの楽器も高額になります。これらのブランドは高いだけなく、それだけの個性と魅力があり、その金額を支払ってでも使いたいと思うプレイヤーは少なくありません。これもまた楽器の価値のひとつですね。

使われている材料の違い

材料の違いも、大きく分けて2つあります。

単板>合板

まずひとつめはその楽器のボディに使われている板が「合板(ごうはん)」なのか「単板(たんばん)」なのかです。(合板を「ラミネート」、単板を「ソリッド」とも言います。)

合板とは、薄くスライスした木のシートを貼り合わせた板の総称で、安い中間材を使ったものや、同じ材の木目を互い違いに貼り合わせたものなどいくつか種類はありますが、単板にくらべて材料費を安価にすることが可能です。薄い板でも強度を得られるため、割れにくく、最初から音量の出る楽器を作りやすいため、入門用の安価なウクレレの多くは合板です。合板は薄い木を貼り合わせているのでボディが響かず弦の音しかしない音の深みや色彩が乏しい傾向があります。

まだウクレレの正しい鳴らしかたが身についていない初心者の方ですと、ご自身で弾き比べをしてみても違いがわからない場合も多いですが、きちんと鳴らせばCコードをポロンと弾き比べるだけでも違いがわかります。弾けるようになってくると違いもハッキリわかるようになってきます。

どちらが好きな音かについては個人差がありますが、大多数の方が単板の方が音色が良いと仰います
オール単板>トップのみ単板>すべて合板

こちらも聞いたことがある方は多いと思います。ウクレレのボディを穴の開いている面を表板(トップ)、その裏側を裏板(バック)、側面を側板(サイド)と呼びます。オール単板とは、トップ・バック・サイドにすべて単板を使用しているという意味です。

弦楽器にとって弦振動を受け止める表板はとても重要なパーツで楽器の鳴りの良し悪しに直結するため、音的にはオール単板がベストなんだけど、価格を抑えるためにせめて表板だけ単板にしました。というのがトップのみ単板(ソリッド・トップ)。トップも含めてすべて合板にすれば価格をさらに抑えられます。

価格は合板<単板が基本ですが、先にお伝えしたメーカーや製造国の関係で、日本製の合板より中国製のオール単板の方が安いといった逆転もあります。

使われている材料の違い

ふたつめは何の木材を使っているかです。

トーンウッド>代替材

ウクレレのボディに使用される木材の中で代表的なのは「ハワイアン・コア」と「ホンジュラス・マホガニー」です。どちらの木材も「トーンウッド」と呼ばれ、近年は貴重になっているため材料自体がとても高価です。こういったトーンウッドの単板は高価な楽器に使われることがほとんどで、安価な楽器にはトーンウッドに似た見た目の安価な代替材が使われていることが多いです(見た目すら似ていない代替材を使っているケースもあります)。|ハワイアンコアの代替材として多く使われているのはアジアで採れるアカシアやオーストラリア(タスマニア)のブラックウッド。ホンジュラス・マホガニーの代替材はアフリカン・マホガニーやサペリ、ナトーなど。|

入手困難(貴重)>入手容易

前述したトーンウッドの中でも、ブラジリアンローズウッド(ハカランダ)など木材自体が希少価値の高いものほど高価になります。同じ木材でも「杢(もく)」と呼ばれる美しい模様の出た材も希少価値が高いです。美しい杢の出たハワイアンコアのことを「カーリーコア」と呼び、全体に深い杢が出ているものほど高価になります。木材については、高ければ高いほど必ずいい音がするというわけではなく、単純に貴重であるほど高価ということになります(高価な木材はいい音のものも多いのですが)ので、最終的には見た目や音色の好みで選んでしまって大丈夫です。

ちょっと一言!「初心者だから安いもので大丈夫」は、ほんとに大丈夫??

ウクレレに限らず店頭で非常によく耳にする言葉です。「初心者用のウクレレありますか?」という言葉も、多くのお客様は初心者用=安いものという認識でいらっしゃいます。この言葉を聞くと、楽器店の店員としては非常にもどかしい気持ちになります。「初心者にオススメのウクレレありますか?」と聞かれたら、私は

まとめ

ウクレレの値段はピンからキリまであり、何をどう選んでいいのかわからないと


ウクレレ与太話バックナンバー

Vol.1「ウクレレに最適なピックアップはどれ?」

Vol.2「ウクレレに最適なケーブルを見つけたい」

Vol.3「自分にあったウクレレ弦を探してみよう!」

Vol.4「ウクレレにストラップは必要?」

Vol.5「Low-G(ロウジー)のすすめ」

Vol.6「ウクレレの選び方・サイズの違い編」

Vol.7「ウクレレの選び方・スケールの違い編」

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店舗名 島村楽器 松本パルコ店
ウクレレ担当 西野
電話番号 0263-38-2260
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