スタッフ西野のウクレレ与太話 Vol.1「ウクレレに最適なピックアップはどれ?」

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2017年05月17日

[!!西野は2020年8月よりモレラ岐阜店に異動しました!!] こんにちは!島村楽器松本パルコ店 ウクレレ担当の西野です!5月も半ばに差し掛かり、梅雨の気配を感じます。そんな季節でもウクレレのカラッとした音色でポロロ~ンとしてると気分が晴れますよ!題名にもある通り、このたび「ウクレレ与太話」なるもの […]

西野は2020年8月よりモレラ岐阜店に異動しました

こんにちは!島村楽器松本パルコ店 ウクレレ担当の西野です!5月も半ばに差し掛かり、梅雨の気配を感じます。そんな季節でもウクレレのカラッとした音色でポロロ~ンとしてると気分が晴れますよ!題名にもある通り、このたび「ウクレレ与太話」なるものを始めることにしました。ウクレレ愛好家によるウクレレ愛好家のための情報ページとして隔週ペース(月2回)で更新していこうと思っています。記念すべき1回目は、「ウクレレに最適なピックアップ」について語りたいと思います!長文ですが、どうぞお楽しみください♪



2019年12月に続編も書きました!→ Vol.8「続・ウクレレに最適なピックアップはどれ?」

ピックアップって何?

楽器自体や弦などの振動を、電気信号として検出する装置のことです。マイクのようなものだと理解して頂いて大丈夫です。ウクレレは小さな楽器ですので、他の楽器と合奏するときや、ライブなどで大人数に聴かせたいとき、屋外で演奏するときなどに、このピックアップが付いていると綺麗な音でアンプなどから大きな音を出すことができます。あらかじめピックアップが搭載されているエレキウクレレというものもありますが、付いていないウクレレに後から取り付けることも可能です。

ウクレレ用ピックアップについて

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左がアンダーサドルピエゾ、右がコンタクトピエゾ

一般的にウクレレ用のピックアップというと、サドルの下に埋め込むタイプ(アンダーサドルピエゾ)、ボディに貼るタイプ(コンタクトピエゾ)が主流でした。ハウリングに強く、はっきりとしたサウンドが売りのアンダーサドル、ハウリングには弱いがアンダーサドルより自然なエアー感が得られるコンタクトピエゾ。どちらも一長一短あって、長年ウクレレ愛好家を悩ませてきた問題でもあります。そんなウクレレピックアップの世界に革命を起こすかもしれない?!そんな新商品をご紹介致します!

Trial/Ukulele INNER MIC PREAMP

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ウクレレピックアップの最高峰。フィードバック対策を施したコンデンサーマイク型ピックアップ。

ウクレレインナーマイクプリアンプは最も自然なサウンドが得られるコンデンサーマイクと専用のプリアンプをセットにしたピックアップシステムです。一般的なモノラルケーブルを使用しますが、ピックアップに電源を供給しているため、ピックアップ単体では動作しません。必ず専用プリアンプとセットで使用する必要があります。ブリッジ付近にマイクをセットする事で極めて自然なサウンドが得られ、フェイズスイッチ、トーンコントロールによって素晴らしい音質を維持したまま、フィードバックを抑えた画期的なピックアップシステムが誕生しました。

ライブシステムにおける接続例はウクレレ本体→通常のギターケーブル→専用プリアンプ→D.I→ミキサーとなります。

ウクレレ担当西野の私物ウクレレに取り付けてみた

この商品、前々から気になっていたのですが、ネット上で検索しても上記のようなカタログの文章まる写しみたいなレビューばかりで参考になる記事がありませんでした。カタログの言う通りだとすると、これは夢のようなピックアップではありませんか!なのに某動画共有サイトにも「使ってみた」的な動画がまったく無い。。。こうなったら自分が人柱となって試してみるしかない!そう決意して自前のウクレレに取り付けてみました!

TRIAL INNER mic preamp

使ってみた感想

まずエンドピンジャックとコンデンサーマイクが一体となっているので、エンドピンジャックの加工のみで取り付けられるという点が良いですね。アンダーサドルタイプみたいにブリッジに穴をあけたりサドルを削ったりしなくていいというのは、大切なウクレレにはなるべく傷をつけたくないという親心に寄り添った仕様だと思います。コンタクトタイプはボディトップに直接貼るため、トップ板の振動を妨げそうな気がしますし、エンドピンジャックからグースネックで浮いている状態というのは非常に良いですね。

専用プリアンプに繋がないと使えないということに不便を感じる方もいらっしゃるかもしれません。私は普段からアンプ直ではなく Fishman Platinum Stage EQ/DI を使用しているので、ひとつくらい機材が増えてもあまり気になりませんでした。(アンプ直で演奏されている方、Fishman Platinum Stage EQ/DI は使いやすいし音もグッと良くなるのでおススメですよ!)

肝心の「音」の話ですが、まず私が試した環境を書いておきます。ウクレレ→Inner Mic Preamp→Fishman Platinum Stage EQ/DI →オーディオインターフェースの順で繋ぎ、Cubaseで録音しました。するとどうでしょう!!ほんとにスタジオでコンデンサーマイクを使って録ったような音がしました!生音をそのまま大きくした感じで、とにかく自然な音色です。同じ環境で録音したFIVE-O搭載のウクレレと聴き比べてみたのですが、Inner Mic Preampのあまりの自然さに驚愕しました。マイクスタンドに立てたコンデンサーマイクでもウクレレの録音をすることがあるのですが、演奏中にマイクとの距離や角度が変わるだけで音質が変化してしまうので結構神経を使います。ボディ内蔵のマイクならそんなことに気を使わなくても良いのでとてもありがたいですね。音質の面でも、マイクスタンドに立てたコンデンサーマイクだけだと音の輪郭がぼやけてしまうことがあるので、そういうときにFIVE-Oみたいなアンダーサドルピエゾとミックスしてあげると生音に近づくのですが、Inner Mic Preampは混ぜなくてもじゅうぶんに生音っぽく録れました。

TRIAL INNER mic preamp

ハウリングに関しても、説明書通りにマイクの位置を決めてあげれば問題ありませんでした。実験的にマイクをいろんな向きに変えてみたところ、すぐにハウリングしましたので、説明書通りの方向にマイクを向けるようにしましょう(笑)。

メーカー 品番 販売価格(税込)
Trial Ukulele INNER MIC PREAMP ¥24,200
他にもこんなウクレレ用ピックアップがあります♪

L.R.Baggs(LRバッグス)/FIVE-O

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アンダーサドルピックアップならではのクリアで歯切れの良いサウンド、ボタン電池で駆動する(=軽量)プリアンプを内蔵しているのでアンプへ直でもバランスの良い音が出ます。ボディ鳴りも結構拾います。ウクレレ担当西野もSHIMOのパイナップルに取り付けていますが、軽量なので取付後もボディバランスが変わることなく、扱いやすくておススメです!

メーカー 品番 販売価格(税込)
L.R.Baggs FIVE-O ¥20,680

Mi-Si(マイサイ)/ACOUSTIC TRIO UKE

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アンダーサドルピックアップ特有のクリアで歯切れの良いサウンド、充電式プリアンプを内蔵しているため電池不要で軽量。同じピエゾ素子(L.R.Baggs/ELEMENT)を使っているFIVE-Oと比べると、より歯切れが良く、ナチュラルなサウンドが特徴。FIVE-Oより少しだけ値段が上がりますが、電池交換不要のメリットは大きいです。(充電ケーブルの紛失に注意!)

メーカー 品番 販売価格(税込)
Mi-Si ACOUSTIC TRIO UKE ¥22,000

FISHMAN/SBT-E

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コンタクトピエゾ特有のふくよかなエアー感、ボディをタッピングした音もしっかり拾います。パッシブタイプなので電池不要(=軽量)の反面、出力が弱いので安定した信号へと変換するプリアンプの使用をおすすめします(無くても使えます)。

メーカー 品番 販売価格(税込)
FISHMAN PRO-SBT-END ¥15,400

FISHMAN/AG-UKE

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アンダーサドルピックアップ特有のクリアで歯切れの良いサウンド、パッシブタイプなので電池不要(=軽量)の反面、出力が弱いので安定した信号へと変換するプリアンプの使用をおすすめします(無くても使えます)。

メーカー 品番 販売価格(税込)
FISHMAN PRO-AG0-094 ¥15,400

2nd Factor/APU-2S

アコースティックギター用ピックアップにおいて、 そのレスポンスのよさと抜けの良い高音で今までの製品と一線を画すサウンドを完成させた2nd Factor「APU-1」。その「APU-1」をウクレレやマンドリンのように小型の弦楽器用に更に小さく、更に軽く、かつ最適な出力レベルになるように開発し直したモデルが「APU-2S」です。メーカーページはこちら

メーカー 品番 販売価格(税込)
2nd Factor APU-2S ¥15,400

まとめ

ウクレレ担当西野は上記ピックアップをすべて試したことがありますので、より具体的なご要望にも対応できます。ピックアップをつけてみたいけど、どれがいいのかわからないとか、付けることで音が変わってしまうんじゃないか?と不安に思っている方も多いのではないでしょうか?まずはお気軽にご相談ください!

最後に、「FIVE-O」と「Inner mic preamp」の比較動画を載せておきますので是非参考にしてみてください♪

この記事を書いた人

島村楽器松本パルコ店 ウクレレ担当:西野

ウクレレの累計販売額が島村楽器全店でダントツの1位。国内の多くのウクレレ製作家ともコネクションを持ち、豊富なウクレレの知識と経験を活かし、ウクレレをはじめたい人、すでに楽しんでいる人の役に立つことをモットーに活動中。

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初心者も安心なリーズナブルな入門ウクレレから、マニアも唸るスペシャルなウクレレまで常時50本以上ご用意して皆様のご来店をお待ちしております!試奏スペースでじっくりお選びいただけます♪

当店ではとくに地元信州・長野県内の工房のウクレレを豊富に取り揃えております!(都内の専門店にもないような珍しいウクレレも結構あります!)1万円以下で買えるリーズナブルなウクレレもちゃんとあります!店頭の商品はすべてお試しいただけます!これだけあれば、あなたにとって最良の1本がきっとみつかります!ご希望の方にはウクレレ担当西野が選定のお手伝いをさせていただきます♪

店頭にない商品の試奏や、オーダーメイドウクレレのご相談も承っております!

まずはウクレレ担当西野までお電話ください♪

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