【電子ピアノ選び方のポイント編】芸術大学ピアノコース出身の店長西村が考える。電子ピアノ選びのポイント・オススメ機種

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2024年03月12日

電子ピアノと一言にいってもメーカー、価格、色々あって分からない、、。そんな方に店長西村が考える、ピアノ選びのポイント・オススメ機種を紹介いたします。こちらのページでは電子ピアノ選びのポイント編をお届けします。 CONTENTS電子ピアノ選びのポイント①ピアノに近い聞こえ方と弾き心地(タッチ)がするか […]

電子ピアノと一言にいってもメーカー、価格、色々あって分からない、、。
そんな方に店長西村が考える、ピアノ選びのポイント・オススメ機種を紹介いたします。
こちらのページでは電子ピアノ選びのポイント編をお届けします。

電子ピアノ選びのポイント

上記のポイントを押さえれば、絶対に後悔しないピアノ選びができます。
それでは、細かくお話します。

①ピアノに近い聞こえ方と弾き心地(タッチ)がするか

電子ピアノは価格によって、スピーカーの数、プラスチック鍵盤(樹脂鍵盤)と木の鍵盤(木製鍵盤)等、素材に違いがあります。
そのスピーカーの数(=聞こえ方)や、鍵盤(=弾き心地)がなるべくピアノに近いものを選ぶことが重要です。

例えば、レッスンに通っている場合、先生から宿題がでます。
宿題を練習をするのに、教室にあるピアノ(アコースティックピアノ)とお家にあるピアノの
聞こえ方と弾き心地が違っていたら、きっと練習がうまくいかないですよね…。
本来の実力を出すことができず、ピアノが楽しくなくなってしまう…なんてこともあり得ます。
そんな悲しい状況にならないためのピアノ選びのコツを、聞こえ方と弾き心地に絞ってお話しします。

聞こえ方

本来のピアノの聞こえ方である、中高音が上から降ってきて、低音が下から響く感覚を再現するには、最低でも4スピーカーが必要です。

ピアノは楽器全体が響き、音を身体で体感、受け止めながら演奏します。
2スピーカーだと図のような聞こえ方になってしまうため、ピアノを弾いた際に大きい音にびっくりしたり、ギャップが広がります。
そのため、スピーカーが4つ以上搭載されているモデルがオススメとなります。

弾き心地(タッチ)

ピアノの鍵盤は木を使っています。
テコの原理で鍵盤が上下する為、ピアノは鍵盤を押すと手に吸い付いてくるようなスピードで上に戻ります。
これが樹脂鍵盤だとモコモコして、上に戻るスピードが遅くなり、ピアノの弾き応えとは遠くなってしまいます。
そのため、木製鍵盤のモデルがオススメにとなります。

ピアノの鍵盤 ピアノの鍵盤
電子ピアノの木製鍵盤 電子ピアノの木製鍵盤
電子ピアノの樹脂鍵盤 電子ピアノの樹脂鍵盤

各メーカー20万円代~のモデルをレッスン用と推奨しているのは、4スピーカー・木製鍵盤だからです。
ピアノとのギャップが小さく、本来の実力が出せる電子ピアノを選ぶことがオススメです。

② 小さい音、大きい音が綺麗に出るか

もう一つ大事にして頂きたいポイントは『p(ピアノ:小さい音)、f(フォルテ:力強い音)が綺麗に音が出るか』です。

ピアノ演奏において、小さい音を出す際、脱力して鍵盤を奥までゆっくり落とすのですが、
機種によってはその弾き方をすると思いの外大きい音が出てしまうため、ソ〜と鍵盤に触れないといけない電子ピアノもあります。

また、ピアノと同じ音圧で演奏するには、ボリュームは60~80以上を設定するのですが、
機種によってそのボリュームで力強い音を出すと、キンキンカンカン音割れするものもあります。

この音の大きさの幅が、ピアノ演奏において、『表現力の幅』に繋がるのですが、
お家の電子ピアノの強弱の幅が、ピアノの持ち主の表現力の幅に直結します。
強弱を幅広く出せるピアノで練習することが、幅広い表現力に繋がるので、ピアノを選ぶ上ではここも注意が必要です。

③弾いた通りの音が出るか

私が最も重要だと考えるポイントは、弾いた通りの音がきちんと再現されるかどうかです。

どういうこと?と思われる方もいらっしゃると思いますので、ピアノを弾くことについてお話しします。

ピアノを弾くこと

ピアノは目の前にある音符をただ弾くわけではありません。
音符に表情をつけて、下記のような音をイメージして演奏をします。
様々な表情の音を、指でコントロールして出すのがピアノを演奏することです。


というと、『そんなの分からないです』『プロ目指すわけじゃないので』と思われる方もいらっしゃると思います。
ただ、この表情の練習は、ドレミファソが弾けるようになった次に必要になる練習です。

最初はもちろんコントロールの仕方は分からないのですが、日々の練習の中で、
『こう弾いたらこういう音がするんだ…』という体験を繰り返し、指のコントロールを覚えていきます。
そうして様々な音を出す経験をしながら、“表現力”の練習をするのが、ピアノを演奏するということです。

上記のことから、最も大事になるのが、弾いた音がちゃんとその通りの音になるかです。
強張った指でピアノを弾くと本来であればペチャっとした音がでるにも拘わらず、
綺麗な音でしかならない電子ピアノで練習すると、いつまで経っても正しい弾き方が分からない…となりかねません。

実際、私も電子ピアノで練習していた頃は『優しい音』が分からず、中々次の曲に進むことができませんでした。
今思うと、当時のピアノのせいだったのかも…と思います。

私自身の経験からも、後悔しない電子ピアノを選ぶためには、このポイントは何よりも大事にして頂きたいです。

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