ピアノレッスンレポート「譜読みってどこまでが譜読み?」

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2023年09月17日

こんにちは!ピアノインストラクターの村上です。 今回は「譜読みってどこまでが譜読み?」です! CONTENTS「譜読み=曲を一通り弾けるように練習すること」譜読みを早くするコツはブラインドタッチにあり譜読みが苦手なときに試したい3つの方法さいごに執筆者:村上 友巴(当店ピアノインストラクター)「譜読 […]

こんにちは!ピアノインストラクターの村上です。

今回は「譜読みってどこまでが譜読み?」です!

「譜読み=曲を一通り弾けるように練習すること」

最初に練習を効率よくするために楽譜と向き合い、分析を行います

演奏前に楽譜全体を眺める時間を設けましょう。楽譜を眺める際は、端から見ていくのではなく、下記を参考に、ざっくりと全体を見るようにします

・曲に共通する項目はないか 【初級】【中級】【上級】
・いつも出てくるリズムはないか 【初級】【中級】【上級】
・転調する部分はどこか 【初級】【中級】【上級】
音の強弱 【初級】【中級】【上級】
・和音の確認【中級】【上級】
・拍子の確認【初級】【中級】
・調性の確認【中級】【上級】
・繰り返しの確認【初級】【中級】【上級】

【初級】シューベルトの子守歌の冒頭
【上級】ピアノソナタop.35/ショパン の冒頭

【初級】の楽譜で見られる部分は、楽譜にもよりますが少し少なめです。和音になっていない箇所もありますし、強弱もそこまで多くありません。レベルが上がるにつれて曲は長くなり、強弱も増え、和音の配置にも目を配れるようになり、調性の違いを味わって練習するようになります。
レベルが上がれば上がるほど音楽理論も幅広くなり、見るところも増えていきます。どこまでが譜読みかと言われると、「あますところなく楽譜が理解できる」ところまでです。ただ弾くだけだと練習効率が良くないので、「どこか練習を省けるところはないか」という視点でも楽譜を眺める時間を作って下さい。
上級の方は慣れてきたら強弱も最初からつけておきましょう。もっと練習効率が上がります。

楽譜を眺めながらまずは片手から

譜面の確認が終わったら、片手から練習していきましょう。片手ずつ練習することで間違いが発見しやすくなり、正しい演奏が身に付きます。両手で最初から弾きたい気持ちは分かります。分かりますが、両手で弾いた後は必ず片手でも練習する機会を作ってくださいね。

譜読みを早くするコツはブラインドタッチにあり

楽譜が弾いているうちに分からなくなってしまわないように、PCのキーボード入力と同じようにピアノも「ブラインドタッチ」で弾いてみましょう。最初は手元を楽譜などで隠す、目をつぶって弾く等いろいろなパターンで弾いてみてください。鍵盤の場所も手元で調整するというよりかは、身体に対してどこか、という感覚も足して弾いてみてください。

譜読みが苦手なときに試したい3つの方法

1、楽曲を聞いてみる

そもそも曲がどんな曲かわからないという場合は、見本演奏などで曲を聞きながら楽譜を眺めてもいいと思います。「今この辺演奏してるな・・」というのが分かったらより曲に取り組みやすいでしょう。

2、声に出して歌ってみる

見たまま指を動かすのに、一旦楽譜の音符を自分の物にしましょう。他人事みたいな音から脱却できます。

3、曲数をこなす

1曲だけ練習するのは集中力が途切れますよね。分かります。分かりますよ。(笑)
レッスンで持ってくるほどでなくても良いので、他の曲も是非色々弾いてください。違う曲で動かした指の経験が主にやってる曲で活きてくる場合があります。

さいごに

いかがでしたでしょうか?譜読みだけでやる事沢山あります。最初からリズムを取り入れながら弾けると強いですし、さらに最初から強弱も取り入れられると表情も感じやすくなり、さらに譜読みが早くなります。どこまで一緒に考えていけるか、是非試してみてください。

執筆者:村上 友巴(当店ピアノインストラクター)

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