ピアノレッスンレポート「レガートって普通に弾けばなるもの?」

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2023年07月19日

皆様、こんにちは。ピアノインストラクターの村上です! この記事では会員様からいただいたご質問や楽曲分析について触れていきます。 今回のテーマは「レガートって普通に弾けばなるもの?」です! CONTENTS「レガートって普通に弾けばなるもの?」弾いてみよう!フィンガーペダルおわりに執筆者:村上 友巴( […]

皆様、こんにちは。
ピアノインストラクターの村上です!

この記事では会員様からいただいたご質問や楽曲分析について触れていきます。

今回のテーマは「レガートって普通に弾けばなるもの?」です!

「レガートって普通に弾けばなるもの?」

そもそもレガートって??

「legato(レガート)」とは、音楽用語の一つで「音の間を切れ目なく、なめらかに奏すること」です。
ピアノの楽譜に「legato」を見つけたらなめらかに弾かなければなりません。それが連続した表記になると「スラー」で表記されることになります。

さてその「なめらかに」というのも奥が深い。。!

弾いてみよう!フィンガーペダル

指で音の強弱を統一し、なめらかに弾く演奏奏法の事を「フィンガーペダル」と言います。ペダルという言葉が付いているので「何これ?」と感じた方もいらっしゃると思いますが、ペダルには頼らずに指だけでまるでペダルを踏んでいるようななめらかな音繋ぎをしていきます。

ご自身が弾いているレガートは果たして、上のどれでしょう??
ピアノに慣れてきて音の粒揃ってきている方には是非挑戦してみていただきたいと思います。
一番下の段の音の重なり方を耳でしっかり聞いてみましょう。

1音目を弾き、指を上げる前に2音目を1音目に重ねるようにおさえます。(不協和音になるなどは一旦忘れてください)
1音・2音目の響きが重なっているのを確認してから1音目を離します。
2音目の指を上げる前に3音目を重ねるようにおさえます。(不協和音になるなどは一旦忘れてください)
2音・3音目の響きが重なっていることを確認してから2音目を離します。 ・・・・(以下同文)

ちょっと待って!意外に難しい???

練習している曲で元々弾いていた速さで、このフィンガーレガートをいきなり取り入れようとしてもあまり効果がありません。
指の訓練曲でなくても構いませんが、一音一音、響きが重なっているかゆっくりじっくり確認しつつ指を進めるのがいいでしょう。

音の粒を揃えることも重要

ただ音を重ねるだけでなく、同じような音量になっているか、同じイメージの音が出ているかもレガートには重要です。
いきなり大きい音が出てきたり、きつい音が出てきても響きが混ざらないため、あまり良いレガートとは言えません。
この辺りは、自分の音がどうなっているのかじっくり聞く必要があります。力加減をいくらコントロールしても不意に音量が出てしまう事もあるからです。急がず焦らずじっくり自分の音と向き合ってみてください。

身体が固くなっていませんか?

「重ねなきゃ!!」と力任せにしていると、手や指を傷めてしまいますので、手首・指の柔軟をしっかり使って弾くようにしてみましょう。・・・というと体に力が入ってしまったり、、、手を動かすときは肘から、二の腕から、肩から、更には肩甲骨から動かしてみましょう。体全体を使う弾き方にシフトチェンジして、フィンガーレガートを極めましょう!

おわりに

いかがでしたでしょうか?フィンガーレガート、単音編という事は・・・ほかにもパターンがあります。それは次の機会に。

執筆者:村上 友巴(当店ピアノインストラクター)

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