ギタリスト・ベーシストの為のMIDI徹底解説 Vol.2~MIDIで扱う信号の種類 編~

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2022年07月24日

皆さんこんにちは!イオンモール八幡東店の古川です! MIDI対応のアンプやエフェクターを持ってるけど使い方がわからない・・・なんか難しそうだし自分で調べるのも大変そう・・・そんな悩めるギタリスト・ベーシストの為に送る・・・!ギタリスト・ベーシストの為のMIDI徹底解説!今回で2回目となります! 前回 […]

皆さんこんにちは!
イオンモール八幡東店の古川です!

MIDI対応のアンプやエフェクターを持ってるけど使い方がわからない・・・
なんか難しそうだし自分で調べるのも大変そう・・・
そんな悩めるギタリスト・ベーシストの為に送る・・・!
ギタリスト・ベーシストの為のMIDI徹底解説!
今回で2回目となります!

前回は"MIDIで何が出来るのか?"に焦点を当てた内容となっていますので
是非こちらも合わせてご覧ください!

Vol.2の今回は「MIDIで送れる信号の種類」に関して解説していこうと思います!
※一部ギタリスト・ベーシストが理解しやすいように、本来とは別の表現などで記載している部分もあります
大まかに意味を理解して頂けると幸いです!

アンプ・エフェクターで主に使用するMIDI信号の種類

多くの方が、このMIDIで送れる信号の意味が分からずに挫折してしまうようです・・・
逆に言えば、この信号の意味が分かれば"ほぼ"MIDIは攻略出来ちゃいます!笑
エフェクター等で使用する信号は主に下記4種類です!

  • PC (プログラムチェンジ)
  • #CC (コントロールチェンジ) / Value (値)
  • MIDIチャンネル
  • MIDI CLOCK (テンポ情報)

今回はこの4種類の信号に関して解説をしていきます!

PC(プログラムチェンジ)

主にアンプのチャンネルやエフェクターのチャンネルやプリセット切り替えで使用
例えば設定A=PC1・設定B=PC2のようエフェクターの設定にPCナンバーを割り当てる事で
MIDIコントローラーからの信号を受けて設定を変更する事が出来ます※図1/図2

図1
図2

#CC(コントロールチェンジ)/ Value(値)

主にアンプやエフェクターのチャンネルやプリセット"以外"のコントロールに使用します。
例えばエフェクター自体のON/OFFやコントロール値(GAINやLEVEL等の値)の変更などを行います。
図1/図2参照

図1
図2

※上記図1/図2に掲載している各数値は"仮定"の数値で掲載しています。
機材によって#CC・Valueとそれに対応する設定値は異なりますので詳しくは設定する機材の仕様をご確認ください。

#CC(コントロールチェンジ)ナンバー

機材のコントロールしたい項目を指定する信号です。
例えばエフェクターの"GAIN"に"#CC1"が指定されている場合
MIDIコントローラーで"#CC1"の信号を送る事でGAINの設定を行う事が出来ます。
GAINの設定値(数値)は"Value"で設定します。
※各項目に対する#CCナンバーはメーカーが指定している場合と自分で設定できる場合があります。

Value(値)

上記#CCナンバーに含まれる信号です。
#CCで指定したコントロールの設定値(数値)を指定する信号です。
また、特定の機種ではこの値をエフェクト内の特殊な切り替えに割り当てていたりします。
例:LINE6 HX STOMPのスナップショット切替え

MIDIチャンネル

MIDIには16のチャンネルがあります。
このチャンネルを機材毎に設定する事で、より一層細かい操作が可能となります。
まずは下記図1をご覧ください。

図1

例えばFX1=B・FX2=Aという設定をそれぞれ呼び出したい時に
このようにMIDIチャンネルが同じだとFX1・FX2共に同じ命令を受けてしまいます。
仮にチャンネル2で別の信号を送っても受け取る事が出来ません。
そこでFX1とFX2のMIDIチャンネルを分ける事により、下記図2のように命令が伝わります。

図2

FX1にはMIDIチャンネル1の命令のみ、FX2にはMIDIチャンネル2の命令のみが受け取られます。

MIDI CLOCK(テンポ情報)

MIDI CLOCKに対応したコントローラーとエフェクターであれば
コントローラーで設定した特定のテンポ(BPM)にエフェクターを同期させる事が出来ます。
これらの信号を同時に出力できます!

今回解説した信号を同時に送る事が出来ます!

今回解説してきた信号は全てを1つの信号として同時に送る事が出来ます!
ディレイを例として挙げると

PCナンバー設定Aの呼び出し
#CCナンバーディレイのフィードバック量を変更
テンポ情報このテンポに合わせてディレイが返ってくる
MIDIチャンネルこれらの情報を送るエフェクターを選択

この全ての命令を1つの操作で送れます!

注意点

今回解説した内容は"出来ない・制限がある"など機材によって仕様が異なります。
実行したい操作が可能かどうかは事前に仕様を確認してください。

まとめ

なるべく簡潔にわかりやすくを念頭に書いたつもりですが結果的に長く、複雑になってしまっている気がします・・・
今回言いたかったのは「MIDIを使うと色々楽になる」という事です笑
次回はMIDIの接続に関してなどを解説していこうかと思います(予定)

もし気になる点などあればお気軽にお問い合わせください!

この記事を書いた人

古川(ふるかわ)
古川(ふるかわ)

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