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世の中にはたくさんのマウスピースが販売されていて、いったい何を選べばいいのか、なかなか難しいですよね。
選びたいけど、パッと見はどれも同じような見た目だし…
どこを見て選べばいいのかわからん!
そんな方のために、マウスピース選びに必要な基礎知識を紹介します!
自分でマウスピースを選ぶためにも、まずは知っておきたい内容なので頑張って学んでいきましょう!
マウスピースの重要性
金管楽器の音は唇の振動が駆動源となり、マウスピースは唇の振動を楽器に伝える重要な役目を果たしています。音の方向性を決めたり、自分の求める演奏性に近づけるためにマウスピースが果たす役割は非常に大きいと言えます。
音色の軸として存在するマウスピースを知ることは、より自分に合った物を見つける、自分の音色を追求する第一歩です!
マウスピースの材質
金管楽器のマウスピースは、真鍮で作られたものが一般的です。
表面のメッキ仕上げには種類がありますが、最もよく使われているのは銀メッキです。
銀メッキは、真鍮製のマウスピースには非常に相性が良く、剥がれにくく耐久性が高いため広く使われているそうです。
メッキは他にも、金メッキ、ピンクゴールド、プラチナなど様々な種類がありますが、一番広く使われているのは、やはり銀メッキです。
※左から、金、ピンクゴールド、プラチナ、続いてリムと内部が金、ピンクゴールド、一番右が銀メッキです。
マウスピースの各部名称と特徴
ここから、マウスピースの各部名称とそれらの特徴を紹介していきます。
次の図を参考に読み進めてみてください。
リムの内径
リムの内径によって、演奏性や音色に変化が出ます。
・小さいリム…高音域の演奏がしやすく、音量は小さくなる。比較的楽に吹ける。 ・大きいリム…低音域が安定しやすく、大きな音量も出せる。その分、息の持久力が必要。 |
一般的にシンフォニーオーケストラの方は大きめ、吹奏楽の方は中くらい、ジャズやビッグバンドの方は小さめを選ぶ傾向があります。
リムの厚さ
唇に直接当たる部分で、リムの厚さが変わると唇と接する面積が変わります。
・厚いリム…唇で支える面積が広いため、長時間の演奏が楽になる。高い音域が出しやすくなる。 ・薄いリム…唇で支える面積が狭いため、音のコントロールがしやすく、幅広い音域をカバーできる。 |
初心者は中くらいの厚さを選ぶのが無難ですが、どうしても個人差があるので、違和感がなく自然に演奏でき、疲れにくいタイプを選んでみましょう。
カップの深さ
カップの深さも演奏性と音色に関係してきます。
・浅いカップ…明るい華やかな音色。高音域が出しやすくなるが、音量は深いカップに比べて小さくなる。 ・深いカップ…太く柔らかな音色。低音域が出しやすく大音量も出せる。その分、たくさんの息が必要なので持久力も必要。 |
息の持久力などには個人差があるので、まずは中くらいのものを選ぶのが良いでしょう。
・カップ形状(主にホルン)
カップの形状は2種類あります。
・Uカップ…輪郭のある明るい音色。高音域が楽になる。 ・Vカップ…抵抗が少なく、柔らかでダークな響き。 |
スロートの内径
スロートは、マウスピースの内径で一番細い部分。内径の幅が音の明るさ、内径の長さが抵抗の量に影響があります。
・細く長いスロート…抵抗が強く、スピード感のある明るめの音。高音域のコントロールがしやすくなる。 ・太く短いスロート…音量が大きく、ダークな音色。抵抗が少ないため域が入りやすく、若干疲れやすくなる。 |
◇「抵抗感」のよくある勘違い◇
初心者によくある事ですが、「吹きにくい=抵抗が強い」「吹きやすい=抵抗が少ない」と捉えてしまうことがあるようです。 しかし、「吹きやすい」かどうかは、個人の感じ方によるものなのです。別のもので例えるなら、「食べ物を美味しいと感じるかどうか」に近い感覚だと思ってください。(上手く例えられているのか自信はありませんが…) 抵抗感はそれぞれで感じ方も違うので、「スロートが太く短い⇨抵抗が強くて吹きにく」と誰もが感じるわけではありませんので、自分の感覚を信じて「吹きやすい」と思えるマウスピースを探しましょう! |
自分に合うマウスピースを選ぶポイント
ここまでマウスピースの違いについて色々見てきましたが、皆さんが気になっているのは
「じゃあ自分に合うマウスピースって?」ということですよね。
まずは「自分に合うとはどういうことか」を考えてみましょう。
一番大切なのは「吹き心地が良い」こと。
「この音が出にくい」「タンギングができない」など、日頃の練習で感じる音や吹き心地の悩みは、マウスピースが自分に合っていないからということが考えられます。
特に始めたばかりの方や、自分のマウスピースを選んだことがない方は、吹けないことが自分のせいなのか、楽器のせいなのか、マウスピースのせいなのか、分からないことが多いです。
まずは「これが吹きやすい!」と感じられる経験が大切です。
唇の厚さと歯並び
マウスピースは、唇の厚さと歯並びにぴったり合うものを選ぶのが基本です。
唇に当てた時に違和感がないか、吹いて疲れないかが大切なポイントとなります。
自分に合っていないマウスピースを使っていると、上達を妨げることや、誤った奏法を身につけてしまう恐れがあるので、まずは自分で唇に当てて確かめてみるのが良いでしょう。
演奏や音の悩みを具体的にしておく
合うものを見つけ出すためには、まず「何が合っていないのか」を知っておく必要があります。
例えば、「長時間の練習をすると唇が疲れたり、痛く感じてしまう」という場合は、リムの厚さを少し厚いものを試してみると楽になるかもしれません。もしかしたら、そもそも唇や歯の形に合っていないのかもしれません。
「高い音が当てにくい」場合は、カップの浅いものを選んでみるのも良いでしょう。
まずは、自分が演奏するにあたって何が問題なのかを見つけたり考える事が、自分に合ったマウスピースを探す近道かもしれませんね!
今使っているマウスピースが何か知っておく。
思ったとおりに吹けるマウスピースを探すためには、今何を使っているかを知っておかなければいけません。自分の中で基準を持っておくことが大切です。
金管楽器の場合は、リム内径が使っているマウスピースに近いサイズから試していくのが良いでしょう。試していくうちに唇が疲れてきてしまうので、ある程度試す範囲を決めておくのも大切です。
今のマウスピースと比べて「どう違うのか」を分かった上で、比較して探していくのが良いと思います。何も決めずに片っ端から吹いていては、自分に合っている物に気づけないかもしれませんよ!
初心者だけど、学校の部活で「マウスピースは自分の物を買ってきて」と言われた場合は?
吹奏楽部ではよくある話ですね。学校によりますが、楽器ごとにオススメのマウスピースを載せた案内を配布してくれる場合もあるので参考にすると良いかと思います。
「特に何も紹介してもらってない…」という方は、各楽器ごとで特に人気が高い定番モデルを選んでおくのが良いでしょう。
いかかでしたか?
今回はマウスピースを知るうえで大切な基礎知識を紹介しました。
ポイントを絞って分かりやすく書いてみたので、初めてマウスピースを選ぶ際に参考にしていただけるかと思います。
より理想の音や吹奏感を追及するために重要になってくるのが「経験」だと思います。
・自分の理想とする音のイメージがぶれないこと。
・好みの吹奏感がはっきりとしていること。
これらは経験によってしか得られないものなので、まずはこの記事を参考にマウスピースを選んで自分の理想の音を目指していきましょう!
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担当 | 管楽器担当 保坂(ホサカ) |
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コメント | 普段はギターを弾いていますが、イオンモール神戸北店では管楽器担当をさせて頂いております! 管楽器の事はまだまだ勉強中ですが、しっかりご対応させて頂きますので何でもお気軽にお問合せください! |
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