ヴァイオリンまめ知識　No.5　弓について

こんにちはヴァイオリンインストラクターの小山です。
みなさんの知りたい！にお応えしてヴァイオリンの知識についてまとめた記事を掲載していきます。

関連記事一覧

ヴァイオリンまめ知識　No.1 弦について
ヴァイオリンまめ知識　No.2 どんな弦を選べばいいの？
ヴァイオリンまめ知識　No.3　値段について
ヴァイオリンまめ知識　No.4　ヴァイオリン2大名器～ストラディヴァリウスとグァルネリウス～
ヴァイオリンまめ知識　No.5　弓について
ヴァイオリンまめ知識　No.6　弦交換方法①E線
ヴァイオリンまめ知識　No.7　ヴァイオリンを始めるときに必要なもの
ヴァイオリンまめ知識No.8　弦楽器お手入れについて

ヴァイオリン弓について

『弓って木の棒だし、どれも一緒に見える。音が出れば何でもいいんじゃない？』と思っている方も多いのではないでしょうか。それは大きな間違いです！バイオリンの成長を左右するのは弓なのです。
弓が良くないと強く音を出そうとして疲れてしまったり、変な弾き癖がついてしまいなかなか直らない事もあります。
なので最初から弾きやすく、バランスの良いものを選ぶ事が大事！
柏の葉店でお求めの方は私小山がサポートさせて頂きますので、お電話や店頭でお問い合せ下さい。

弓の素材

棹

フェルナンブーコの中心の赤く染まった木のみを使用しています。強度があり、湿気にも強く、良質な弓はすべてフェルナンブーコ材で出来ていると言われています。近年では伐採が禁止され、ほとんど生産がされていない状態です。現存している弓だけで選ばなくてはいけないので、良い弓に出会えた時は購入をお勧め致します。最近ではカーボン材の棹も人気があり、強度が高いためオーケストラ用等セカンド弓として持っている方も多くいます。

弓毛

馬のしっぽの毛で出来ています。カナダ産・モンゴル産が多く流通しており、シベリア産やイタリア産も取り入れた楽器店もあります。毛の質によって引っかかりのよさ、華やかさ・レスポンスの良さが変わり、毛の太さが均一だとなめらかな弾き心地になると言われています。自社の島村ストリングスでもスタンダード(モンゴル)・デラックス(モンゴル)・スペシャル(厳選外)・カナダ産・シベリア産・イタリア産最高級馬毛の種類をご用意して降ります。
柏の葉店でリペア品をお預かりしております。店頭にお持ちくださいませ。(※別途送料がかかります)

バランスについて

初心者の方は弓先に重さがあると弾きやすいと感じるそうです。上級者の方は軽く操作性が良いと扱いやすく感じます。
空中で弓を持って先を振ってみると重さを感じやすく、扱いやすさを感じることができます。

5,000円～数千万まである弓！違いは？

主に竿の素材とバランスで決まっています。上質なフェルナンブーコであるほど芯がありキラキラとした音色になります。またオールドボウになると希少価値も高く響きも良くなるため、値段も上がっています。ただ消耗品のため、古ければ良いというものでもないので、自分の手や楽器に合ったものを探しましょう。

バイオリンとの相性

個人的な意見になりますが、新しいバイオリンにオールド弓を使用することで、枯れた響きが産まれ、古い楽器には新しい弓を使用したほうが、ハリのあるパワフルな音色がプラスされます。
弓を選ぶ際は必ずご自身の楽器を持って来て頂きますようお願い致します。

生産国

フランス・ドイツ・ブラジルなどがあります。特にフランス産は一流メーカーが多く人気が高いです。

弓の代表的な制作家

19世紀に現在の弓の完成形を作り出した3名の有名な制作家をご紹介します。現代の弓のほとんどはこの3名の形をモデルにしています。
弓を選ぶ際に形にも注目してみて下さいね。

ユージン・サルトリー

フランス、ミルクール生まれ。竿が細く先のヘッド部分がスワン型なのが特徴です。バランスが良く優美な音色が出ます。

ドミニク・ペカット

フランス、ミルクール生まれ。竿が直線的で太く、ヘッドがマサカリ型なのが特徴です。力強くはっきりとした音が鳴ります。

フランソワ・トルテ

フランス、サンタントワンヌ生まれ。ヘッドが高く、明るく輝かしい音色が特徴的です。

最後に小山から一言

弓選びはとっても重要です。信頼できるスタッフ・先生から購入することをお勧め致します。
柏の葉店では私ヴァイオリンインストラクターの小山が責任を持ってお客様の弓をお選び致します。
お気軽にご相談下さいませ。

お問い合わせ

店舗名	島村楽器 ららぽーと柏の葉店
電話番号	04-7135-7306（音楽教室直通）
担当	小山

|*アクセス|〒277-8518
千葉県柏市若柴175|