ドラム録音・バンド録音の機材を半分に小型化。MOTU OctaLiteが叶える「モバイル8chレコーディング」の革新 | 梅田茶屋町店

関西のレコーディングエンジニア、DTMクリエイター、バンド一発録りやドラムマルチ録音の機材小型化を目指す皆様、こんにちは。島村楽器 梅田茶屋町店です。
生ドラムのマルチマイキングやバンドアンサンブルの同時収録を行う際、これまでは「フルラック(19インチ・1U)の重い8chプリアンプや大型インターフェースをスタジオへ持ち込む」のが当たり前の光景でした。「マイクは8本立てたいけれど、機材ラックを電車や車で運ぶ負担を減らしたい」「手持ちのインターフェースに、高品質なマイク入力をコンパクトに8ch足したい」――そんな制作現場の長年のリクエストに応える驚異的なハードウェアがMOTUより登場しました。
今回ご紹介するのは、幅わずか22cmのハーフラック筐体に8基の高品位マイクプリアンプを詰め込んだ最新鋭モデル「MOTU OctaLite」です。単なるオーディオインターフェースにとどまらず、オプティカル・エクスパンダーやデジタルミキサーとしても極めて優秀な本機の設計思想と実用性を論理的に解説します。
ハーフラックにBurr-Brownオペアンプ搭載マイクプリを8基凝縮
OctaLiteの最大のトピックは、横幅22cm・重量約1.36kgというモバイルサイズに、XLR/TRSコンボジャックによるマイク/ライン/ギター入力を8系統フル搭載している点です。
・プリアンプ回路:8基すべての入力に定評あるBurr-Brown™製オペアンプを採用。最大+74 dBの広大なプリアンプゲインを誇り、ゲインを要求するダイナミックマイク(Shure SM7B等)やリボンマイクも低ノイズでクリーンに増幅します。入力回路の基本設計は同社のベストセラー「UltraLite-mk5」を踏襲しており、極めて色付けの少ないニュートラルな音像をキャプチャー可能です。
・出力回路(DAC):メインアナログ出力には、ハイエンド機で採用実績の多いESS Sabre32™ DAC(ES9026PRO)を搭載。実測ダイナミックレンジ125 dB、THD+N -114 dBというクラス最高峰のスペックを達成しており、緻密なモニター環境を提供します。/

3つの動作モード(I/O / エクスパンダー / スタンドアローン)
1.USBオーディオインターフェース(16in / 12out ※44.1/48kHz時):Mac / Windows / iOSにUSB-Cで接続し、超低レイテンシーなマルチトラック録音環境を構築。
2.8chオプティカル・エクスパンダー(ADAT増設):ADAT光ケーブルで既存のオーディオインターフェース(UltraLite-mk5や他社製ハイエンドI/O)と接続すれば、設定不要レベルの手軽さでマイク入力を8ch増設可能。
3.スタンドアローン・DSPミキサー:PCを接続せずとも単体で動作。内部DSPにより、各chに4バンドEQ、コンプレッサー、リバーブをかけたミキシングが可能です。

どのようなアンサンブル・制作環境で真価を発揮するか
ポータブルな生ドラム・バンド録音キック、スネア、タム×3、トップL/R、アンビエントといった「生ドラムの基本8本」を、ノートPCと本機(およびマイク類)だけでリハーサルスタジオに持ち込み即座にトラッキング可能。機材の総重量を劇的に減らせます。
UltraLite-mk5ユーザーの「10ch完全統一システム」すでにUltraLite-mk5をお持ちの方なら、光ケーブル1本でOctaLiteを接続するだけで「同等クオリティのマイク入力×10」が完成します。別売のマウントキットを使えば、2台を横に連結して1Uラックスペースにすっきりと収めることが可能です。
マルチ配信・ポッドキャスト・同期演奏ライブ独立した3系統のバーチャル・ループバックバスを備えており、BGM、ボイスチャット、配信音声の切り分けが本体ルーティングのみで完結します。また、ライブ時に同期用音源と複数マイクをまとめ、ステージミキサーとして送出する用途にも最適です。
あえて好みが分かれるポイント
向いている用途:
・スタジオ外への持ち出し頻度が高く、高品位な8chマイク入力を最小フットプリントで揃えたい方。
・レコーディング時の音色に余計な着色を施さず、プラグインでの後処理やマイキング本来のトーンを重視する方。
・すでにADATオプティカル端子付きのI/Oを所有しており、拡張用プリを探している方。
向いていない用途(注意点):
・多数の「アナログライン出力」を同時にアウトボードへパラ出ししたい場合:OctaLiteのアナログ出力はメインTRS出力(L/R)およびヘッドホン端子とシンプルに絞り込まれています。外部ハードウェアコンプやEQを複数chインサートしてサミングしたい場合は、ライン出力数が豊富な大型機(UltraLite-mk5や16A等)との役割分担が必要です。
・フロントパネルの物理ノブで8ch同時に瞬時にゲイン調整したい場合:筐体が非常にコンパクトなため、各チャンネルのパラメータ調整はエンコーダーとディスプレイの階層、またはPC/iPadのCueMix 5アプリからのコントロールが中心となります。アナログミキサーのように「8本並んだ物理フェーダーやノブ」を一瞬で直感操作したい方には慣れが必要です。
MOTUOctaLite
MOTU「OctaLite」は、幅22cmの1Uハーフラック筐体に8系統のマイク/ライン/Hi-Z入力を凝縮した16×12オーディオインターフェースです。プリアンプ段にBurr-Brown™オペアンプを搭載し、最大+74dBのクリーンなゲインを獲得。メイン出力部にはESS Sabre32™ DAC(ES9026PRO)を採用し、実測ダイナミックレンジ125dBの緻密なモニタリングを両立します。USB接続による単体運用はもちろん、ADAT入出力による既存I/Oへの8chマイクプリ増設、内蔵DSPエフェクトを活用したPC不要のスタンドアローンミキサーまで対応。ドラムやバンドの一発録りを省スペースで完結させる実戦機です。
¥149,600税込
さいごに
「ドラムやバンドの一発録りでマイクを8本立てたいが、フルラックの重いハードウェアを現場へ運ぶのは避けたい」「すでにメインインターフェースは持っているが、音質を落とさずにマイク入力だけをスマートに8ch拡張したい」――MOTU OctaLiteは、こうしたシビアな制作現場のトレードオフを、幅22cmのハーフラックという極めてコンパクトなフォームファクターで打破するハードウェアです。
Burr-Brownオペアンプによる原音忠実な+74dBゲイン設計と、ESS Sabre32 DACによる高精度なモニタリング環境は、スタジオ録音からリハーサルスタジオへの持ち込み、ライブ配信のサブミキサーまで、制作環境の規模を問わず長く頼れる機材基盤となります。「機材を小さくまとめたいが、音の解像度は絶対に妥協したくない」と考えるクリエイター・エンジニアにとって、極めて実戦的かつ投資対効果の高い選択肢と言えます。
「自分のDAW環境でクロックマスター/スレーブをどう組むべきか」「UltraLite-mk5と連結して1Uラックに組む際の配線はどうなるか」など、専門的なシステム構築に関するご質問も大歓迎です。関西屈指の音響機材を取り揃える梅田茶屋町店の専任スタッフが、お客様の制作環境に合わせて実践的にサポートいたします。皆様からのお電話・お問い合わせを心よりお待ち申し上げております。