綾川店には、現役で楽曲提供やミックスを手がけているスタッフがいます。
この記事では、そのスタッフである僕が、実際の制作経験をもとに、
DTMの始め方や機材選びについて紹介します。
「DTMを始めたいけれど、音楽理論を勉強してから?」「機材は何を揃えればいい?」
と迷う方も多いと思います。
最初の練習は、好きなプロの曲をコピーすること
僕自身は、座学が苦手で、曲を作ってみて経験を重ねながら感覚をつかんできました。
理論をすべて理解していなくても、曲作りは始められると思っています。
いきなりオリジナル曲に挑戦するのもいいですが、僕がおすすめしたいのは、
好きなプロの曲を自分なりにコピーしてみることです。
最初は間違っていても大丈夫。
コピーしようとすると、聴いているだけでは気づかなかったことが見えてきます。
- ドラムはどんなフレーズを演奏している?
- どの楽器が、曲のどの場面で加わる?
- 音は左右にどう振り分けられている?(PAN)
- ・サビでは、音の重なり方がどう変わる?
正解を当てることより、曲の組み立て方を知ること。
聴いて、打ち込んで、もう一度聴く。
その繰り返しが、まとまりのある曲を作るための経験になります。
コピーで気づいたことを、次は自分の曲に取り入れてみましょう。
ドラムを変える、楽器を入れ替える、メロディを自分で考える。そこからオリジナル曲が始まります。
今日のDTMチャレンジ
好きな曲を1曲選び、まずはドラムだけ打ち込んでみる。
聴き取れないところがあっても、まず自分なりに形にしてみましょう。
※コピーは練習・分析として行い、コピーした音源を自分の作品として公開・配布することは避けましょう。

僕は、ヘッドホンよりスピーカーを中心に作る
僕はスピーカーで曲の大まかな形を作り、最後の細かな調整でヘッドホンを使います。
ヘッドホンは耳の周りが圧迫されることもあって、僕はスピーカーより早く疲れを感じるからです。
モニタースピーカーに迷ったら、僕ならまず5インチクラスを基準に考えます。
日本の一般的なDTM環境でも選びやすいサイズだと思いますし、
なかでもYAMAHA HS5は、僕にとって制作時の基準になる一台です。
「日本基準」と言いたくなるくらい、定番として紹介しやすいスピーカーです。
※ただし、5インチなら誰にとっても正解、というわけではありません。部屋や置き場所、音を出せる環境に合わせて選ぶのが大切です。
店頭にはMSP3AやD3Vの展示もあります。サイズ感や聴こえ方を比べて、
自分の制作環境に合うものを探してみてください。
スピーカーは、複数の環境で聴いてみる
僕はHS5だけで仕上げず、小さなスピーカーでも音を確認します。
5インチでは気づきにくい部分や、スマートフォンなどで再生したときの聴こえ方も確かめたいからです。
車のスピーカーで聴くのも、個人的にはかなりおすすめです。
制作の基準にするスピーカーと、別環境で確認するスピーカー。
両方で聴くことで、いつもと違う発見があります。
小型スピーカーなら、iLoud Micro Monitorも僕のお気に入りです。
IK MultimediaiLoud Micro Monitor
¥66,000税込
ヘッドホンは、音の確認と装着感で選ぶ
ヘッドホンでは、MDR-CD900STを制作時の基準のひとつとして使っています。
スタジオでよく見かけるモデルです。
リスニング用の華やかな音を楽しむというより、
ミックスやマスタリングでバランスを確認しやすいところが気に入っています。
ただ、長時間使うと耳が疲れやすく感じることも。
僕はイヤーパッドを交換するのもおすすめしています。
音だけでなく、装着感も自分に合うよう工夫してみてください。
SONYMDR-CD900ST
¥24,860税込
僕は開放型が好き
僕はヘッドホンを選ぶなら、開放型が好みです。音は空気の振動として耳に届くもの。だからこそ、耳を密閉せず、音が自然に抜けていくような開放型の聴こえ方に魅力を感じます。
密閉型が悪いということではありません。
ただ、僕は長時間作業するなら、閉塞感が少なく、自然な聴こえ方のヘッドホンを使いたい。
そこでおすすめしたいのが、DT 900 PRO Xです。音の聴きやすさに加えて装着感も気に入っていて、
ヘッドホンが苦手な方にも一度試してほしいモデルです。
BeyerDynamicDT 900 PRO X
¥49,720税込
開放型は音が外に漏れたり、周囲の音が聞こえたりするので、静かな環境でのミックス確認に向いています。
歌や楽器をマイクで録音するときや、周囲への音漏れが気になる場所では、
密閉型の方が使いやすい場合もあります。
用途や制作環境に合わせて選んでみてください。

機材を揃える前に、まずは一曲
理論や機材を完璧に揃えてからでなくても、曲作りは始められます。
好きな曲を聴き込み、自分なりにコピーしてみる。
スピーカーで形を作り、別のスピーカーやヘッドホンでも確かめる。
まずは一曲、手を動かしてみてください。機材選びに迷ったら、
「どんな音楽を作りたいか」「どんな環境で制作するか」を、
店頭でぜひ僕にお声がけ頂ければと思います!
エレキギター・エレキベース・エフェクター・アンプ・PA・DTM担当中井
2024年に島村楽器に入社。
高校時代からバンド活動を始め、現在はエレキギターを中心にベースやアコースティックギターを演奏しております。
また、東京や大阪をはじめとする各地のアイドルへの楽曲提供や、ミックス師、レコーディングエンジニアとしての活動も行っております。
楽器の選び方や演奏について、基礎的なことはもちろん、作編曲やレコーディングに関することまで、幅広くお気軽にご相談ください。
店員としてだけではなく、音楽を愛する一人として、初心者から上級者の方まで、皆様と楽しくお話しできればと思っておりますので、
店舗で見かけましたら、ぜひ気兼ねなくお声がけください!!