いよいよビギナーズ倶楽部もエレキギターの回です。
はもう頭に入っていますか!? まだの方はじっくり復習もしてくだいね~
エレキギターはまず2種類に分ける
アコギは3種類に分けて考えました。エレキギターはボディのタイプを見ていくとアコギよりも更に細かいので、まずは2種類に分けます!
- ホロウ・ボディ(箱モノ)
- ソリッド・ボディ
この2種類です。では最初にエレキギターの各部の名称をチェックしましょう。基本的にはアコギと一緒なんですが、エレキギター独特の装置があったりするので、事前に見ておいて下さい。
「レスポール」やその他のギターだと少し違う部分があるので、それらも見ておきましょう。

アコギに比べてパーツが多いので覚えるのも大変かもしれませんが、頑張りましょう!
ピックアップの違い(シングルコイルとハムバッカー)
ボディの形状で2種類に分るのと同時に、ピックアップの種類も2つ、憶えてしまいましょう。
といっても今回はあくまでもビギナーズ倶楽部。難しい説明は出来るだけなくして分かりやすくしますのでご安心を。
まずそもそもピックアップというものは、磁石とその上にあるボビンという棒、その周りに巻かれている銅線で出来上がっているということを知っておいて下さい。その銅線が巻かれる量で電気の出力が変わるのです。電気の出力が大きいと音も太く、まろやかになります。
シングルコイル・ピックアップ

まずはシングルコイル・ピックアップ。ボビンが一列に並んでいます。一列だから「シングル」コイルと憶えてしまいます。特徴は繊細で、「シャリ~ン」「チャキ~ン」とした感じの音が出ること。多少ノイズが乗りやすいという短所もあります。
ハムバッキング・ピックアップ(ハムバッカー)

シングルコイルと違い、ボビンが二列に並んでいます。その分周りに巻かれる銅線の長さは長くなります。そのため出力は増します。まろやかな音が出ます。また「ギュイ~ン」という歪ませたサウンドを作る際、野太い音になります。 ノイズは乗りにくい構造です。
ホロウ・ボディ(箱モノ)
ホロウ・ボディ、通称箱モノというのは「中空の胴体」という意味なのでアコギ同様ボディに空洞があるエレキギターのことです。そもそもギターの成り立ちはアコギから生まれ、それを大音量化させるという目的でエレキギターが誕生してきたので、構造的にエレキギターの元祖とも言えるでしょう。その箱モノも、2種類に分かれます。「フル・アコースティック」と「セミ・アコースティック」です。
フル・アコースティック・ギター(フルアコ)
フルアコというのは、アコギ(アーチトップ・ギター)から直接生まれたと言ってもいいでしょう。アーチトップ・ギターにエレキギターのピックアップを載せたのがエレキギターの始まり。(1936年 Gibson ES-150) ボディの中はアコギ同様まったくの空洞になっています。
フルアコがよく使われるのは主にジャズ、ブルーズ、ロックンロールが多いのではないでしょうか?
フルアコの代表的モデル -Gibson ES-175-
フルアコの生みの親とも言えるGibsonなので、代表的モデルも多々存在しますが、今回はES-175を紹介しておきましょう。

先ほど記載したとおり、GibsonはL-5というアーチトップのアコギからES-150というフルアコを生み出しました。その後1949年に発表されたのがこのES-175。ウェス・モンゴメリー、ジョー・パスといったジャズの巨匠たちにこよなく愛された名器として今もジャズシーンでは不動の人気を誇ります。
Gibsonのフルアコはジャズのイメージが強いですね。
フルアコの代表的モデル -Gretsch 6120 Chet Atkins Hollow Body-
Gretschは元々はドラムやタンバリンなどの打楽器メーカー。そこからアコギの生産を経由してエレキギターを製作。この6120 Chet Atkins Hollow Body(現在のラインナップでは頭に“G”がつく、G6120 Chet Atkins Hollow Bodyとなっています)で飛躍的に地位を確立します。それをエディ・コクランなどのロカビリーのギタリスト達がこぞって弾くことで、さらに躍進しました。
Gretschのフルアコはどちらかというとロカビリーやロックンロールといった色が濃いと思います。
フルアコの代表的モデル -Epiphone CASINO-
「フルアコはアーチトップアコギのような空洞を持っている」ということで、このボディの薄いCASINOをフルアコではなくセミアコだと思っている方も多いと思います。しかしこのCASINOはれっきとしたフルアコ。
Epiphoneは元々独自でギターを製作していたメーカーでしたが、1957年にギブソンに買収され、オリジナルのギターと共にギブソンの廉価版モデルを生産するようになりました。Epiphoneのオリジナルモデルで代表的なのがこのCASINO。現在は「Elite 65 Casino」というモデル名で販売されています。ビートルズのジョン・レノンが使用したことで今でもファンにとって憧れのモデルです。
http://youtu.be/24iDB82r9vU
ジョン・レノンの使用で有名ですが、ジャズやブルーズなど、幅広いジャンルで使用されているモデルです。
フルアコは基本的にハムバッキング・ピックアップが搭載されることが多いです。CASINOはその中でも例外的にシングルコイルが搭載されています。そのほかにもシングルコイル搭載のフルアコは存在しますが、そういったフルアコには「P-90」と呼ばれるタイプがよく選ばれます。シングルコイルでもノイズが載りにくい、ハムバッカーに近いピックアップです。
セミ・アコースティックギター(セミアコ)
続いてセミ・アコースティック・ギター。通称「セミアコ」。フルアコとの違いはボディの中、ちょうどピックアップの下あたりに「センターブロック」と言われる木材があり、空洞があるのはボディの左右という形状のものです。フルアコよりも空洞が少ない分、ハウリングが少ないというメリットがあります。セミアコになるとよく使われるジャンルは一気に広くなります。
セミアコの代表的モデル -Gibson ES335-
やはりまず頭に浮かぶのはギブソンのES-335。1958年に生まれたセミアコの名器です。生まれた次代背景から、ブルーズ・ギタリストが数多く使っているイメージがありますが、ハウリングが少ないながらボディの空洞によるアコースティックな響きも持っているという独特なサウンドでポピュラー、ロックなど、様々な分野で活躍しています。
やはりピックアップはハムバッカーが搭載されています。
B.B.Kingはブルーズの三大キングと言われる内の一人。(他二人はAlbert King、Freddy King)現在は「Lucille」というES-335を基にしたモデルを愛用していますが、最初にES-335を世に広めた功労者の一人とも言えるでしょう。
セミアコの代表的モデル -Rickenbacker 360、620-

リッケンバッカー(通称リッケン)も頭に最初に浮かぶのはビートルズです。ジョン・レノンが325というモデルを、ジョージ・ハリスンが360/12を使用したことで知名度はグンと伸び、さらにSteppen Wolf(誰もが一度は耳にした事のあるロックナンバー「Born To Be Wild」で有名)がバンド全員でリッケンを使用。そして近年では椎名林檎さんが使用し、更に歌詞にも登場させて話題となりました。
セミアコ・サウンドの幅の広さが分かりますね♪ リッケンはスタンダードなイメージだけでなく、椎名林檎さんのおかげで「オシャレ」なイメージがあると思います。
セミアコの代表的モデル -Duesenberg -(厳密に言うとセミアコではなく「セミソリッド」)

セミアコというのはギターのトップとバックを貼り合わせて作るのですが、Duesenbergのこのタイプのギターは木をくり貫いて空洞を作るので、厳密に言えば「セミソリッド」という分類に入るかと思いますが、ソリッドでもないのでここに分類します。Fenderの「シンライン」と呼ばれるシリーズもこの分類ですね。Duesenbergはドイツのギターメーカーです。
Duesenbergを日本に広めたのはやはりこれも椎名林檎さん。「ここでキスして」のPVでStarplayerⅡというモデルを使用。東京事変を結成してからも、画像のStarplayer TVというモデルを「群青日和」のPVで弾いています。
男性が使用していないことも無いのですが、林檎さんの影響か、圧倒的に女子に人気が高い気がします。
ソリッド・ボディ
ソリッド・ボディというのはボディに空洞が無いギターの胴体のことを指します。ソリッド(solid)=「中身のある、中身のつまった」という意味ですからね。フルアコ、セミアコと比べると比較的新しい時代に入ってから生まれたギターです。「エレキギター」と言って皆さんが想像するモデルはほとんどこのソリッド・ボディではないでしょうか。
ソリッド・ボディは大きく4つのタイプ(シェイプ:ボディの形状)に分かれます。
- ストラトキャスター・タイプ
- テレキャスター・タイプ
- レスポール・タイプ
- その他
この4つです。もちろん「その他」にカテゴライズされているものでも「その他」扱いでは済まないメジャーなシェイプがたくさんありますが、やはり「定番」と考えると1~3は不動です。
1.ストラトキャスター・タイプ
多分世の中で一番持っている人が多いんではないかと思われる形。それが「ストラトキャスター・タイプ」です。まずはその形をご覧ください。
ストラトキャスターとは?
「ストラトキャスター」という名前はFender社の登録商標。Fenderが1954年に生み出したエレキギターの名称です。ボディ形状は両肩の部分を「カッタウェイ」(cut away)と呼ばれる形状で大きくくり貫かれて、指板のハイポジション部分が弾きやすくなっています。(後述の、Fenderエレキギターの元祖であるテレキャスターは片方のみのカッタウェイ) ピックアップはシングルコイル3つが配置され、ブレード式のスイッチ・レバーによって切り替えが可能です。ペグはヘッドの片側に6つ並んで配置されています。
ネックとボディは別々に製作され、ネジで留める「ボルトオン」(デタッチャブル)方式です。
ちなみに1957年にはもう、バディ・ホリーというロックンロールのギタリストが使用し始めていますね。
ストラトキャスターを使用するギタリスト(海外)
バディ・ホリーが使用していたストラトキャスターですが、その後60年代に入るとこの人の使用で一躍注目を集めます。
http://youtu.be/rRamXIgSQaU
ジミ・ヘンドリクス。日本ではジミヘンの愛称で有名です。エレキギターの歴史を変えたと言っても過言ではないこの人は、右利き用のストラトキャスターを左に構えて演奏します。そのスタイルを真似て、「右利きだけど左利き用ギターを買う」という方も数多くいらっしゃいます。
ジミヘンが元祖かどうかは不明ですが、少なくともこのストラトキャスターと「マーシャル・アンプ」の組み合わせは王道となり、ギターを歪ませたサウンドも一般化することになります。
そして、それまでGibsonのES-335やレスポールなどを使用していたエリック・クラプトンもストラトキャスターの虜になり、今ではクラプトンのイメージを象徴しています。
その他にも、ディープ・パープルに所属していたリッチー・ブラックモア、ダブル・トラブルのスティービー・レイ・ヴォーン、ジェフ・ベック、イングウェイ・マルムスティーンなどなど数多くのギタリストがメインで使用しています。
近年で言うと、この方もストラトのイメージが強いです。
http://youtu.be/fmXLzY8kbYA
元レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(通称レッチリ)のジョン・フルシアンテ。
ストラトキャスターを使用するギタリスト(国内)
もちろん日本人ギタリストもストラトキャスター愛用者は多数。
TUBEの春畑道哉さんはFender社のエンドース・アーティストです。
そして高中正義さん。
http://youtu.be/hyfYkh5O4Oo
高中さんも一昨年、ご自身のシグネイチャーモデルが発売されました。
ガールズバンドでももちろんストラトは人気。ギターのMAMIさんはジャガーやGretschなども使用しますが、ストラトもメインギターの一つですね。
こう見てみると、本当にいろんなジャンルで使われている事が分かります。もちろんここに挙げた方々以外にもメインで使用しているギタリスト、メインではないけど曲やフレーズによってはストラトを使うギタリストなど、数えればキリが無いくらいです。
そうです。
ストラトキャスターは守備範囲が広いがゆえに様々なスタイルに対応できてしまうギターなのです。なので「ギターを買いたいけど何を買っていいか分からな~い」「やりたい曲やバンドもホントにいろいろある」なんて方がストラトキャスターを手にすることが多いですし、お店のスタッフも「ストラトキャスター・タイプなら応用範囲が広いからいいんじゃないですか?」なんてお勧めしたりします。
ストラトキャスターの派生
ストラトキャスターはボディ材がアルダーという木材だったりアッシュだったり、指板がメイプルだったりローズウッドだったり、と選択肢が非常に広いギターです。ボディとネックが別々になるボルトオンだからという事も理由の一つではないでしょうか。
そんなストラトキャスターには派生するモデルがたくさん出ています。例えばコレ。

ピックアップがフロント=ハムバッカー、センター=シングルコイル、リア=ハムバッカーとなっています。ボディはマホガニーという木材。最初に発売された「アルダー・ボディ、メイプルネック、メイプル指板」というスペックのストラトキャスターとは全く違うサウンドが生み出せます。これもストラトキャスターが幅広く愛される理由でしょう。
また、「ストラトキャスタータイプ」としてたくさんのメーカーが、同様のシェイプでギターを発売しています。ストラトが王道であるが故でしょう。
2.テレキャスター・タイプ
テレキャスターもFender社のエレキギターのモデル名。Fenderが最初に発売したエレキギターとして有名です。

テレキャスターは元々「エスクワイヤー」という名前で1940年代後半に発売されました。当時アメリカでは1941年に放送が開始されたテレビ放送が話題になっており、それを意識して名前を「ブロードキャスター」に変更。しかしGretschのドラムと同名だったこともあって商標侵害になるということで取り急ぎ名前を付けずに販売。(その頃のモデルは「ノーキャスター」としてファンの間でプレミアム価値が高いです) その後やはりテレビを意識した「テレキャスター」という名前になりました。
(この辺のことを知っているとビギナーながら「お!?」と思われるマメ知識です♪)
テレキャスターもボルトオン方式。カッタウェイは片側のみでシングルコイル・ピックアップがフロントとセンターに1個ずつ搭載されています。ストラトキャスターはピックアップの場所、コントロール・ツマミ類、トレモロアーム用の穴、バックのスプリング用のザグリ等々空洞が比較的ありますが、テレキャスターはそれよりも空洞が少ないため、音質はストラトキャスターよりも固めの印象です。
テレキャスターを使用するギタリスト(海外)
テレキャスターという名を聞いて一番最初に思い浮かぶのがこの人ではないでしょうか。ローリング・ストーンズのキース・リチャーズ。
2015年現在で御歳71歳ながら精力的なライブ活動を行っているキース。これは1972年29歳当時の映像。今の渋さもいいけど若いキー巣もカッコイイ。
キースは6弦を取ってしまって、5本の弦のみで演奏するのがスタイルです。
続いてこの方。
ブルース・スプリングスティーン。この曲はあまりにも有名です。彼も「テレキャスター」と聞いてまっさきに思い浮かぶ人の一人。
http://youtu.be/iyHlLYwmLwY
そしてU2のエッジもテレキャスターユーザーとしてとっても有名。エッジはボーカルのボノと共に、先日なんとFender社の役員になりました!!
テレキャスターを使用するギタリスト(国内)
国内のテレキャスター使用ギタリストも多数。まずはこの方。
長渕剛さんはエレキギターの場合はテレキャスターを抱えて歌っている姿が非常に印象的です。
続いてはこのギタリスト。
惜しくも42歳で永眠された稀代のギタリスト、アベフトシさん。THEE MICHELLE GUN ELEPHANTでのテレキャスターを携えての男らしいプレイにしびれます。(アベさんのテレキャスターはFender製ではないようです)
チャットモンチーの橋本絵莉子さんもテレキャスターがトレードマークです。
http://youtu.be/KV-FJ7k_3pY
橋本さんが火付け役だったのか、この後テレキャスター女子が増えた気がします。
http://youtu.be/2zHJqH8R_ZQ
YUIさんもテレキャスターとストラトキャスターを使い分けていました。
こうしてみると、テレキャスターのイメージは「硬派」か「カワイイ」な感じがします。また、ギターを弾きながら歌うスタイルでの使用も多いですね。ストラトと違ってブリッジが固定されえており、チューニングも狂いにくい点はテレキャスターの利点。サウンドが固めなのでジャキっとしてコード感を出すのにも重宝されます。
テレキャスターの派生
Fender社初のエレキギターなだけあってやはりテレキャスターには派生モデルも多数存在するわけです。
60年代前半に発売したと言われている、ボディにバインディングを施してローズウッド指板を貼ったモデルがこれ、

カスタム・テレキャスターという名称で当時発売されてました。 これも元レッチリ、ジョン・フルシアンテが使用しています。
続いてこれが「シンライン(Thinline)」というモデル。

ボディに「fホール」と呼ばれる穴が開いているのが分かると思います。そうです。このテレキャスターはセミホロウ(セミソリッドの方が言葉としては正しいかな…)構造なのです。ハムバッカーが2つ載っているのも大きな特徴です。
くるりの岸田繁さんもシンラインを使ってます。
そしてこれがテレキャスター・カスタム。

あぁ! ややこしい… さっきのバインディングされたテレキャスターが「カスタム・テレキャスター」でこっちが「テレキャスター・カスタム」ですよ。 フロントピックアップがハムバッカーになっています。ピックガードの形も個性的で、かなり広い面積をカバーしています。72年から発売が開始されました。
アベフトシさんが「心の師匠」と崇拝した、ザ・パイレーツのミック・グリーンももちろんテレキャスター・カスタム。
とまあ本家Fenderのテレキャスターだけでもこのようにたくさん種類があって(この他にも「オールローズ」や「エスクワイヤー」など紹介したいものはたくさんありますが)、覚えるのも大変かもしれません。でもここまで来ればストラトとテレのボディ形状、ヘッドの形はもう頭に入っているんじゃないでしょうか?
ストラトキャスター同様、他社製の「テレキャスター・タイプ」のギターは存在します。
3.レスポール・タイプ
いよいよエレキギター、ソリッドボディの代表モデル3機種のうちの一つ、レスポールです。
レスポールポールとは?
「レスポール」というのはそもそも人名です。「Les Paul」という人はもともとギタリストで、発明家でもあった人物。Gibson社から発表された彼のシグネイチャー・モデルである「レスポール・モデル」として発売されたのです。それがいつしか数々のギタリストによって演奏され、今では3大ギターシェイプの一つとしての地位を築き上げています。
http://youtu.be/rp4N910QaNY
↑レスポールがギタリストでもあり、発明家でもあることが分かる動画です。
レスポールの特徴は、マホガニー材のボディにメイプル材を貼った「メイプル・トップ、マホガニー・バック」という構造で、しかもボディトップは湾曲したアーチトップになっていること。ペグはヘッドの両側に3個ずつ配置。そしてネックをボディに直接接続して接着する「セットネック」というシステムです。

このセットネック方式と、厚めのボディ、太めのネックというコンビネーションが、ストラトやテレキャスにはないサスティンを生み出します。ピックアップはハムバッカーが搭載されることが多いです。
ボディの材、厚み等々の理由からレスポールはかなり重めのギターとして有名。その質量があることもサスティン向上に繋がる大切なポイントなんです。
※2008年以降のレスポールはボディ内部に穴をあけた「チェンバー加工」を施しており、それまで重くて弾き辛いといった声を払拭。またレスポールのサウンドを継承しながらも、ギター自体の「鳴り」を意識したモデルに進化しています。
レスポールを使用するギタリスト(海外)
レスポールが最初に発売されたのが1952年。それから仕様変更を経て現在のレスポールの形に落ち着きますが、ギターサウンドのパワーもありすぎ、あまり世間に受け入れられませんでした。その結果1960年にレスポールは一度生産を終えます。
それから数年後、今ではストラトが代名詞であるクラプトンがレスポールを使い始め、レスポール人気が上昇。
マーシャルの1962というアンプをフルアップ(すべてのツマミを10まで上げる)して歪ませるサウンドが定着しました。
そして1968年、Gibsonはレスポールを再発売。それからこのギタリストの使用でレスポールはまた大きな注目を浴びます。
http://youtu.be/jtN8oBjMr_E
レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジです。レスポールを低い位置に構え、マーシャルアンプで歪ませて鳴らすギターサウンドはその後のハードロック界の歴史を作ったと言えるでしょう。
しかしレスポール人気はまた陰りが見え始めます。70年代後半~80年代前半はフュージョンやテクニカルなハードロックが流行した時代。ギターもストラトや、変形ストラトタイプが非常に多く使われました。
そこで登場したのがこの人。
http://youtu.be/wPv1lbG9apI
ガンズ・アンド・ローゼズ(GUNS N’ ROSES)のスラッシュです。
ジミーペイジ同様、レスポールを腰より低い位置に構え、マーシャルでがっつり歪ませたサウンド、そして何よりもワイルドなプレイスタイルでレスポールをもう一度表舞台に引っ張り出しました。
あ、この方も忘れちゃいけませんね。エアロスミスのジョー・ペリーです。
ジョーも自身のシグネイチャー・モデルがGibsonから発売されているギタリストの一人。レスポール人気の立役者の一人です。
…ジョーのギターの位置も低いですね。レスポールは低く構えるのが基本なんでしょうか。
これまでの3人よりは低くないですが腰あたりで比較的低めの位置に構えるのがゲイリー・ムーア流。
レスポールだからこそのサスティンと、彼の涙が出てくるようなビブラートを堪能してください。
と、挙げていくとキリがないですね。続けて国内ギタリスト行ってみましょう。
レスポールを使用するギタリスト(国内)
国内でレスポールといったらまずはこの方を紹介しないとけません。
アジア人初のGibsonエンドース・アーティストとなったB’zの松本孝弘さん。
今はTAK DCやTAK FIREBIRDなどのモデルも発売されていますが、最初のシグネイチャーモデルはキャナリー・イエローのレスポールでした。1990年代、海外ではスラッシュが、国内ではB’zが、レスポール人気を圧倒的に押し上げていました。
スタイルは全く違いますが、レスポールを愛している方といえば奥田民生さん。
彼のレスポールは1959年製。発売~生産完了となる前ギリギリの、ヴィンテージモデルです。
真島昌利(ザ・クロマニヨンズ)さんもレスポールがメイン。
http://youtu.be/FBL16Tukgwg
ブルーハーツ時代からマーシーのイメージはレスポール(後述の「ジュニア」も含めて)です。
(ストラトも使われますけどね。)
X JAPANのPATAさんもずっとレスポールメインですね。
やっぱりロックをやるにはレスポールを低い位置に構えるのが良いようです…
そういえばこの人もレスポールですね。
http://youtu.be/MefcwCLuD88
数年前から続くチェリーサンバーストのレスポール人気の要因の一つです。
レスポールの種類
とここまで見てきましたが、実はレスポールにはいろんなモデルが存在します。
最初に発売されたレスポールは、レスポール・スタンダードと呼ばれるタイプ。

指板がローズウッドで金属パーツ類はクローム。ヘッドには「Les Paul Model」と書かれています。発売当初はボディトップがゴールドに塗られ、今は「ゴールドトップ」と呼ばれているモデルでした。
その後1954年にレスポール・カスタムが発売されます。

これはレスポール・スタンダードの上位機種という位置づけでした。パーツ類はゴールド、塗装は黒という精悍なルックスのため、後に「ブラック・ビューティー」という愛称が与えられます。他にもスタンダードとの違いは、ポジションマークの形と、1フレットめにもポジションマークがある点、ヘッドにダイアモンド・インレイと呼ばれる模様が入っている等です。後に白のカスタムも発売されています。
レスポールカスタムといえばこの方ですかね。
ジョン・サイクス。レスポール・カスタムですがパーツ類やピックガードまでクローム仕上げになっているのが彼のトレードマークでした。
1954年発売のもう一つのモデルがレスポール・ジュニア。

当初はシングルカッタウェイで発売されましたがその後ダブルカッタウェイに変更されました。現在はどちらのモデルも生産されています。
トップが湾曲していない、フラットトップで木材もマホガニーのみ(メイプルはトップに貼っていない)。ポジションマークもドット・インレイというシンプルなものです。ピックアップはP-90と呼ばれるシングルコイルが一つ、リアに搭載されています。
KANABOONの谷口鮪さんもジュニアを使用です。
そしてジュニアが発売された翌年の1955年にジュニアのピックアップを二つにしたモデルとしてレスポール・スペシャルが登場します。

こちらもシングルカッタウェイ→ダブルカッタウェイの道を辿りますが、現在はどちらも入手可能。
BUMP OF CHICKENの藤原基央が使用してかなりブームになりました。
その他、レスポール・スタジオ、レスポール・クラシック、トラディショナル、レコーディング…とレスポールにはたくさんの種類が発売され、現行だったり廃盤になったりしていますが、ここではスペシャルまでを把握しておきましょう。
やはりレスポールは少し男くさくてワイルドな印象があります。女性が使うとそれもロックでカッコイイ感じですが、重さもあるので慎重に選びましょう。
と、長くなってきてしまいましたので、エレキギターの回は2回に分けたいと思います。
今回はとってもスタンダードなモデル達を取り上げましたが、次回の「エレキギターを知る②」ではもう少しマニアックなものや、変わったタイプも出てきますのでお楽しみに。











