ローランドがソニーコンピュータサイエンス研究所の研究成果を取り入れた、AIと共創するメロディー生成の音楽制作ソフトウェア「Melody Flip」を発表しました。
2026年9月4日:正式に公開されました!
「Melody Flip」は、AIを単なる自動生成ツールではなく、クリエイターの発想を拡張するパートナーとして活用するメロディー生成ソフトウェア。macOS/Windows に対応し、主要な DAW(音楽制作ソフトウェア)上でプラグインとして動作します。楽曲データを読み込むことで構造やキー、コード進行、ムードなどを解析し、約300種類のパターンから新たなメロディーを提案。提案は自由に編集・再構築でき、音楽制作における新しい発想の獲得と効率化を両立します。
- 楽曲解析×AIでメロディーを提案
- 約300種類のパレットで多彩なアイデア生成
- DAW連携&Audio/MIDI書き出し対応
特徴
AIとクリエイターの“共創”を前提とした設計
本ソフトはAIを制作の代替ではなく、創造性を拡張する存在として設計されている点が特徴。生成されるメロディーは完成品ではなく「提案」として提示され、ユーザー自身が選択・編集・再構築できる。これにより、従来の打ち込みや理論中心の制作とは異なり、偶発性や新しい発想を取り入れた楽曲制作が可能となる。AIと人間が対等に関わることで、より個性的な音楽表現を引き出します。
楽曲解析×約300種パレットによる多彩なアイデア生成
オーディオファイルを読み込むだけで、BPMやキー、コード進行、ジャンル、ムードなどを自動解析。その結果に基づき、メロディー・コード・ベース・ドラムで構成される約300種類の「パレット」を組み合わせて提案を行います。ソニーCSLの研究成果を活用した音楽情報解析技術により、楽曲構造の可視化や適切なパターン提案が実現されており、アイデア出しのスピードと精度を高めます。
DAWとシームレス連携、実制作へ直結
macOSおよびWindowsに対応し、主要なDAW上でプラグインとして動作。生成したメロディーや各パートはAudio/MIDI形式で書き出し可能なため、スケッチ段階からそのまま本格的な制作へ移行できます。既存の制作環境に自然に組み込める設計により、新しいツールでありながらワークフローを崩さず導入できる点も大きな魅力です。
『Melody Flip』は、クリエイター一人ひとりの感性と個性を尊重しながら、自分では思いもよらなかった新しいメロディーとの出会いを提供する革新的なツールです。ローランドは、クリエイターの創作の可能性をさらに広げ、次世代のユーザーと共に新たな音楽文化を育みながら、音楽の未来を力強く切り拓いてまいります。
さっそく試してみた
Melody Flipはプラグインで動作するので、DAWを立ち上げプラグインとしてMelody Flipをインサートします。図はMOTU DP11。4パートの音源をあらかじめ用意しておくとよいでしょう。ここではソフト音源のZENOLOGYを4つ立ち上げています。
下準備

Referrence Search機能
Referrence Searchで参考にしたい曲のオーディオ・ファイルを選択します。

ここでこんな曲を作りたいなというリファレンス楽曲を選択します。

OKを押します。すると曲の構成をAIが分析します。任意の部分、例えばコーラス(chorus)を選択して再生することができます。

任意の部分、例えば「Chorusを」選択して「Search」を押すと、リファレンス曲のその部分に近いイメージのスタイルを提示してくれます。曲のキーもリファレンス曲に準じて決めてくれます。

スタイルのボタンを押すと視聴ができます。ドラム、ベース、コード、メロの4パートの演奏が始まります。おそらくMIDIデータをソフト音源で鳴らしているのではないでしょうか。
イメージに近いものを見つけたら「Export」を押します。キーやテンポも変更可能です。

Export画面が現れ、MIDIとAUDIOのどちらかを選択できます。ここではMIDIを選択して左下のドラッグアンドドロップアイコンを掴んでからDAWのMIDIトラックにペーストします。

MIDIデータがDAWに貼りつけられるので、あとはこれを元に編集して楽曲を作成することができます。

Library(ライブラリ)
他にもLibraryメニューからは様々な音楽ジャンルとキー、BPMを選択してスタイルを選択することができます。検索タグもあるので便利ですね。

試聴する際にMixer画面で各パートのバランスを調整することもできます。

DAWと同期して再生することもできます。

気に入ったスタイルを見つけたら、あとは同様にExportを押してDAWにデータを貼り付け可能です。

貼り付けられたMIDIデータにはMixerで設定したMIDIコントロールチェンジ#7(ボリューム)とプログラムチェンジが入力されていました。プログラムチェンジはGM規格に準拠しているようです。演奏データはいわゆるベタ打ち状態ですね。

これ以降、データの切り貼りで曲のおおまかな構成を作っていくことができます。
というわけでまだまだ使い込んでいないのですが、第1印象としてはメロディーはそのまま使えるといったものではないのですが、これを元に編集していけばそれなりの作品ができるかな?と思いました。このあたりはまだ進化の余地があるとは思います。
MIDIデータとしてDAWにエクスポートでき、自由に編集できるのがありがたいですね。音楽理論はよくわからないけれど、「こんな曲が作りたいなあ」というイメージがある方にとっては、とてもありがたいソフトだと思いました。
主な仕様
- 製品の仕様やデザイン、動作環境などは予告なく変更することがあります。
| 製品名 | Melody Flip |
| 製品カテゴリ | メロディー生成ソフトウェア |
| 対応OS | macOS / Windows |
| 動作形態 | DAWプラグイン |
| 主な機能 | 楽曲解析(構造・BPM・キー・コード進行・ジャンル・ムード) |
| 生成要素 | メロディー / コード / ベース / ドラム |
| パレット数 | 約300種類 |
| 書き出し形式 | Audio / MIDI |
| 利用方法 | Roland Cloud登録者に提供 |
公開時期
2026年9月4日正式リリース
入手方法
Roland Cloud登録者は無料で利用可能