バイヤー古川の銘器探訪 Vol.22 “Gibsonモンタナ・ファクトリーで選定したハンドピック4本のご紹介”

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ギタセレをご覧の皆様、こんにちは。
島村楽器アコースティックギター・バイヤーの古川(ふるかわ)です。

今回の4本を選定したGibsonモンタナ・ファクトリーでの製作工程や、現地でのハンドピックの様子については、Vol.20とVol.21でもご紹介しています。

Vol.20では、木材をモンタナの環境に慣らす工程や製材、ボディの成形、ネックとボディの接合、塗装、最終組み込みまで、Gibsonギターが完成するまでの製作工程を中心にご紹介しました。

Vol.21では、完成品約50本から島村楽器が4本を選定したハンドピックの様子や、木材の個性、品質管理、これから製作されるギターのための木材選定についてご紹介しています。

今回の記事とあわせてご覧いただくことで、選定した4本がどのような工程を経て作られ、どのような視点で選ばれたのかを、より深く知っていただける内容となっています。

Vol.20 前編「Gibsonギターが完成するまでの製作工程」

Vol.21 後編「Gibsonモンタナ・ファクトリーでのハンドピック」

今回入荷したのは、ローズウッド仕様の「J-45」、ペルハムブルーの「J-160E」、カッタウェイとアバロン・ヴァインが印象的な「SJ-200」、そしてマーフィー・ラボの仕上げを採用した「J-45 Custom Color」です。

いずれもベースモデルをもとに、使用材、カラー、カッタウェイ、装飾、ピックアップ、仕上げなどに個性を加えた特別仕様です。

同じGibsonのアコースティックギターでも、木材や仕様によって、抱えたときの印象や音の反応は変わります。

それぞれのベースモデルからどのような変更が加えられているのかにも注目しながら、ご自身の演奏スタイルや好みに合う一本を探してみてください。

Gibsonモンタナ・ファクトリーでのハンドピック

今回の4本は、Gibsonモンタナ・ファクトリーで完成品を確認し、島村楽器が選定したモデルです。

約50本の中から、一本ずつ木材の表情や仕上げ、ネックの握り心地、ボディの反応を確認しました。

同じモデルであっても、使用されている木材やカラー、塗装の仕上げによって印象は異なります。また、写真では確認しにくいネックの感触や音の立ち上がりは、実際に手に取らなければ分からない部分です。

特にアコースティックギターは、弾き手のタッチに対してどのように反応するかが重要です。軽いタッチで音が立ち上がるのか、ストロークでボディ全体がどのように響くのか、コードを鳴らしたときに各音がどのようにまとまるのか。

それぞれのギターに触れながら、仕様だけでは分からない部分まで確認して選定しました。

島村楽器が選定した4本は、同じGibsonのアコースティックギターでありながら、方向性の異なるモデルです。

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J-45 Rosewood/TB|ローズウッドとアジャスタブルサドルを採用した60s J-45

J-45 Rosewoodは、60s J-45をベースに、サイド・バックにローズウッドを採用した特別仕様です。

トップにはシトカ・スプルース単板、サイド・バックにはローズウッドを使用。トップはトライバースト、サイド・バックとネックはアンティークナチュラルで仕上げられています。

J-45らしいラウンドショルダーの外観を持ちながら、ローズウッドによる木材の表情とサウンド面の違いを楽しめるモデルです。

ピックアップを搭載していないため、生音を中心に演奏したい方にもご覧いただきたい一本です。

ローズウッドのサイド・バック

60s J-45をベースとしながら、本モデルではサイド・バックにローズウッドを採用しています。

ローズウッドは、深みのある低音や豊かな倍音、伸びのある余韻を感じやすい木材です。

J-45の親しみやすいボディ形状にローズウッドを組み合わせることで、ストローク時には音の広がりを、フィンガースタイルでは音の分離感や余韻を確認しやすい仕様となっています。

トライバーストとアンティークナチュラル

トップにはトライバースト、サイド・バックとネックにはアンティークナチュラルを採用しています。

J-45らしいラウンドショルダーのシルエットに、トップのトライバーストが加わることで、伝統的な雰囲気を感じさせる外観に仕上がっています。

ローズウッドの木目とアンティークナチュラルのカラーによる落ち着いた印象も、本モデルの魅力です。

ヘッド:クリームボタンのグローバーペグ

ヘッドには、グローバー製のチューニングペグを搭載し、ペグボタンにはクリームボタンを採用しています。

トライバーストのトップやアンティークナチュラルのサイド・バック、ネックに対して、クリームボタンが柔らかなアクセントとなっています。

J-45のクラシカルなラウンドショルダーの雰囲気にもなじみやすく、全体を落ち着いた印象にまとめています。

アジャスタブルサドルとピックアップ非搭載

ブリッジにはローズウッドを採用し、TUSQ ADJによるアジャスタブルサドルを搭載しています。

ピックアップは搭載していないため、アンプやPAシステムへ接続することを前提とせず、生音での演奏を中心に楽しみたい方に向けた仕様です。

バイヤー古川の注目ポイント

「J-45のスタイルを保ちながら、サイド・バックにローズウッドを採用している点が、このモデルの大きな特徴です。

実際に手に取ると、ラウンドショルダーの抱えやすさと、ローズウッドの落ち着いた木目が印象に残ります。

サウンド面では、コードを鳴らしたときの低音の深さや、音が伸びていく余韻に注目していただきたいと思います。

J-45らしいストロークを楽しみながら、ローズウッドによる倍音や響きの広がりも確認していただきたい一本です。

ピックアップを搭載していないため、アンプを通さず、生音と向き合いながら演奏を楽しみたい方にもご覧いただきたいモデルです。」

仕様

項目内容
モデル名J-45 Rosewood/TB
トップシトカ・スプルース単板(AAグレード)
サイド・バックローズウッド単板
ネックマホガニー(60sテーパー)
指板ローズウッド
弦長約628.7mm
ナット幅約42.8mm
指板インレイマザーオブパール・ドット
ブリッジローズウッド、アジャスタブルサドル(TUSQ ADJ)
ピックアップなし
カラートライバースト(トップ)/アンティークナチュラル(サイド・バック、ネック)
仕上げフルグロス、ダブル・アンティーク処理
チューニングペググローバー・クリームボタン
ケース800-O ハードケース
価格519,200円(税込)

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J-160E/PB|ペルハムブルーで仕上げたJ-160E Original

J-160Eは、J-160E Originalの基本仕様をベースに、ペルハムブルーで仕上げた特別仕様です。

J-160Eは、1954年に登場したGibsonを代表するエレクトリック・アコースティックギターです。

ラウンドショルダーのボディ形状を採用し、アコースティックギターとしての響きと、ピックアップを通したエレクトリックサウンドの両方に対応するモデルとして設計されています。

ビートルズが使用したモデルとしても知られており、エド・サリヴァン・ショーへの初出演や、キャリア初期のレコーディングなど、さまざまな場面で使用されました。

今回入荷したモデルは、現行のJ-160E Originalをベースに、ボディ全体をペルハムブルーで仕上げた一本です。

ペルハムブルーによる特別仕様

今回の個体は、J-160E Originalの基本仕様をベースに、ボディ全体をペルハムブルーで仕上げています。

ラウンドショルダーのクラシカルなボディラインに、ブルーのカラーリングを組み合わせることで、J-160Eの歴史を感じさせながらも、ステージ上で目を引く個性を備えています。

指板には、J-160E Originalにも採用されているパーロイド・トラペゾイド・インレイを配置しています。60年代スタイルのゴールド・トップハット・ノブと合わせて、クラシカルな外観を構成しています。

単板シトカ・スプルーストップとスキャロップドXブレイシング

トップにはシトカ・スプルース単板、サイド・バックにはマホガニー単板を採用しています。

J-160E Originalでは、ヴィンテージモデルに見られるラミネートトップやラダー・ブレーシングではなく、単板シトカ・スプルーストップとスキャロップドXブレイシングを採用しています。

この仕様により、ピックアップを使用しない状態でも、アコースティックギターとしての響きを楽しめる設計となっています。

シトカ・スプルースとマホガニーの組み合わせによる、まとまりのある中域と柔らかな響きが特徴です。

ストロークではコード全体のまとまりを、アルペジオでは音の立ち上がりや余韻を確認していただきたいモデルです。

ヘッド:Gotoh Keystoneチューナー

ヘッドには、ニッケル仕上げのGotoh Keystoneチューナーを搭載しています。

Keystoneタイプのペグボタンが、J-160Eのクラシカルな雰囲気に調和しています。

ペルハムブルーのボディカラーやパーロイド・トラペゾイド・インレイとは異なる、落ち着いたニッケルの質感を取り入れることで、全体の印象を引き締めています。

P-90 DCデュアルコイルピックアップ

ピックアップには、P-90 DCデュアルコイルを搭載しています。

クラシックなP-90らしいサウンドを保ちながら、デュアルコイル構造によってハムノイズを抑え、クリアなエレクトリックサウンドを目指した仕様です。

コントロールは、ボディトップに配置されたマスターボリュームとトーン。

出力ジャックはボディサイドに配置されています。アンプやPAシステムへ接続し、アコースティックギターとは異なるエレクトリックサウンドを楽しめる仕様です。

ネックとボディ接合部

ネックにはマホガニーを採用し、スリムテーパー・プロファイルで仕上げられています。

ボディとの接合は15フレット・ジョイント。コンパウンド・ダヴテイル構造とニカワ接着を採用しています。

指板にはローズウッドを使用し、20本のフレットとパーロイド・トラペゾイド・インレイを配置しています。

バイヤー古川の注目ポイント

「今回のJ-160Eは、J-45をベースにしたモデルということではなく、現行のJ-160E Originalをベースに、ペルハムブルーのカラーや装飾を加えた特別仕様です。

J-160E Originalは、単板シトカ・スプルーストップとスキャロップドXブレイシングを採用しているため、ピックアップを使わない状態でのアコースティックな響きにも注目していただきたいと思います。

一方で、P-90 DCデュアルコイルピックアップを搭載しているため、アンプに接続すれば、J-160Eならではのエレクトリックサウンドも楽しめます。

ペルハムブルーのカラーリングに加え、パーロイド・トラペゾイド・インレイや60年代スタイルのノブも印象的です。

生音とアンプを通した音の両方を確認しながら、J-160E Originalをベースにした特別仕様ならではの魅力を感じていただきたい一本です。」

仕様

項目内容
モデル名J-160E/PB
トップシトカ・スプルース単板(AAグレード)
サイド・バックマホガニー単板
ネックマホガニー(スリムテーパー)
指板ローズウッド
弦長約628.7mm
ナット幅約43.8mm
指板インレイパーロイド・トラペゾイド・インレイ
ブリッジローズウッド(ベリーアップ)
ピックアップJ-160E P-90 DC(デュアルコイル)、操作つまみ2個
カラーペルハムブルー
仕上げフルグロス
チューニングペグゴトー・ニッケル
ケースJ-160 オリジナル・ハードケース
価格528,000円(税込)

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SJ-200 Cutaway Vine/CB|カッタウェイとアバロン・ヴァインを加えたSJ-200

SJ-200 Cutaway Vineは、SJ-200 Standard Wine Redをベースに、カッタウェイ、アバロン・ヴァイン、コブラバースト、トランスエボニーなどの特別仕様を組み合わせたモデルです。

SJ-200らしい大きなスーパージャンボボディにカッタウェイを採用し、高音側のポジションにもアクセスしやすい設計となっています。

トップにはシトカ・スプルース、サイド・バックにはメイプルを採用。LR Baggs VTCピックアップも搭載しており、生音だけでなく、アンプやPAシステムへ接続した演奏にも対応します。

カッタウェイを加えたスーパージャンボボディ

ベースモデルであるSJ-200 Standard Wine Redの大きなボディサイズを活かしながら、本モデルではカッタウェイを採用しています。

大型ボディによる存在感や音の広がりを持ちつつ、高音側のハイポジションを使用するフレーズにも対応しやすい仕様です。

SJ-200らしいスケール感のある響きと、カッタウェイによる演奏性を組み合わせたモデルとなっています。

コブラバーストとトランスエボニー

ベースモデルのWine Redとは異なり、本モデルではトップにコブラバースト、サイド・バックとネックにトランスエボニーを採用しています。

コブラバーストのトップとトランスエボニーのボディ、ネックによるコントラストが印象的で、ステージ上でも存在感のある外観です。

SJ-200の大きなボディラインを活かしながら、カラーリングによって個体独自の雰囲気が生まれています。

ヘッド:アバロン・ヴァインとカスタムヘッドデカール

ヘッドには、アバロン・ヴァインのインレイとカスタムヘッドデカールを採用しています。

指板だけでなくヘッドにもアバロンの装飾を施すことで、ギターを正面から見たときに、ボディ、ネック、ヘッドまで視線がつながるデザインに仕上げられています。

チューニングペグにはグローバー・ゴールド・インペリアルを搭載。ゴールドのペグが、アバロンの輝きやコブラバーストのカラーと調和しています。

指板:アバロン・ヴァインのインレイ

指板には、ヘッドと同じくアバロン・ヴァインのインレイを採用しています。

エボニー指板の落ち着いた色合いに、アバロンの光沢が加わることで、演奏時にも視線を引き付ける華やかな表情を見せます。

ヘッドと指板に同じモチーフを配置することで、装飾全体に統一感が生まれています。

ブリッジ:アバロン装飾の美しいエボニー製

SJ-200の特徴的なボディサイズやカッタウェイ、アバロン・ヴァインの装飾に対して、ブラック系のエボニーが全体の印象を引き締めています。

ヘッドや指板の装飾性に対して、ブリッジは木材本来の色合いを活かした仕様となっています。

シトカ・スプルースとメイプルの組み合わせ

トップにはシトカ・スプルース、サイド・バックにはメイプルを採用しています。

大型ボディによる音の広がりに加え、メイプルによる音の輪郭の見えやすさも感じていただきたい組み合わせです。

ストロークではボディ全体を使ったスケール感のある響きを、アルペジオや単音では音の立ち上がりや輪郭を確認していただきたい仕様です。

LR Baggs VTCを搭載

ピックアップにはLR Baggs VTCを搭載しています。

生音でのボディの響きを楽しめるだけでなく、アンプやPAシステムへ接続したステージ演奏にも対応します。

大型ボディの存在感を活かしたサウンドを、アコースティックギター本体だけでなく、ライブ環境でも活用したい方にご覧いただきたいモデルです。

バイヤー古川の注目ポイント

「このモデルは、SJ-200 Standard Wine Redをベースに、カッタウェイやアバロン・ヴァイン、コブラバーストとトランスエボニーのカラーを組み合わせた特別仕様です。

SJ-200の大きなボディによる存在感を持ちながら、カッタウェイによって高音側の演奏性にも配慮されています。

サウンド面では、シトカ・スプルースとメイプルの組み合わせによる、広がりのある響きと音の輪郭に注目していただきたいと思います。

ストロークでボディ全体を鳴らしたときのスケール感だけでなく、カッタウェイを活かしたハイポジションでの演奏性、LR Baggs VTCによるアンプサウンドまで、幅広い使い方を考えられるモデルです。

現地で完成品を手に取り、木材の表情や仕上げ、ネックの感触、音の反応を確認して選定しました。ステージ上での存在感と、演奏時の扱いやすさを両立した一本です。」

仕様

項目内容
モデル名SJ-200 Cutaway Vine/CB
トップシトカ・スプルース単板(AAグレード)
サイド・バックメイプル単板(AAグレード)
ネックメイプル材2枚を組み合わせた仕様、ウォルナット材入り
指板エボニー
弦長約648mm
ナット幅約43.8mm
指板・ヘッドインレイアバロン・ヴァイン
ブリッジエボニー
ピックアップLR Baggs VTC
カラーコブラバースト(トップ)/トランスエボニー(サイド・バック、ネック)
仕上げフルグロス、ダブル・アンティーク処理
チューニングペググローバー・ゴールド・インペリアル
ケースデラックス・ハードケース(043)
価格957,000円(税込)

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J-45 Custom Color/EB|ブラックトップとチェリーで仕上げたマーフィー・ラボ仕様

J-45 Custom Colorは、J-45をベースに、ブラックトップとチェリーカラー、マーフィー・ラボによるウルトラライトエイジド加工を組み合わせた特別仕様です。

トップにはサーマル処理を施したシトカ・スプルースを採用。サイド・バックとネックはチェリーカラーで仕上げられています。

Fat 50s マーフィー・ラボ・キャストのピックガードや、エイジド加工を施したゴトー製ペグなど、細部にも特別仕様が取り入れられています。

ブラックトップとチェリーカラー

本モデルは、ブラックのトップとチェリーカラーのサイド・バック、ネックの組み合わせが印象的です。

J-45のラウンドショルダーによる伝統的なシルエットに、通常とは異なるカラーを組み合わせることで、落ち着きの中にも個性を感じられる外観となっています。

ブラックトップはボディの輪郭を引き締め、チェリーカラーのサイド・バックとネックが全体に色彩を加えています。

サーマル処理を施したシトカ・スプルース

トップにはサーマル処理を施したシトカ・スプルース単板を採用しています。

現地では、サーマル処理を施した木材について、通常のスプルースと比べて音の立ち上がりや透明感に違いが現れる可能性があるとの説明を受けました。

木材の処理だけで音色が決まるわけではありませんが、トップ材の状態やボディ構造、弦、演奏者のタッチなど、さまざまな要素が重なってギターの反応が生まれます。

軽いタッチで音がどのように立ち上がるか、ストロークで音がどのように広がるかを、実際に確認していただきたいモデルです。

ヘッド:エイジド加工を施したゴトーペグ

ヘッドには、ゴトー製ニッケルペグを搭載し、クリームボタンを採用しています。

ペグにはエイジド加工が施されており、マーフィー・ラボによるウルトラライトエイジドの仕上げと調和しています。

ブラックトップとチェリーカラーに対して、クリームボタンが柔らかなアクセントとなり、J-45のクラシカルな雰囲気を引き立てています。

マーフィー・ラボによるウルトラライトエイジド

仕上げには、マーフィー・ラボによるウルトラライトエイジド加工を採用しています。

新品のギターに単純に傷を加えるのではなく、長い時間を使い込まれた楽器に見られる塗装やパーツの変化を意識しながら仕上げられています。

Fat 50s マーフィー・ラボ・キャストのピックガードや、エイジド加工を施したゴトー製ペグなど、各部のパーツにも統一感があります。

約40.0mmのナット幅

ナット幅は約40.0mmです。

一般的なJ-45の仕様と比べて幅の狭いネックを求める方には、注目していただきたいポイントです。

コードを押さえたときの左手の感覚や、フィンガリング時の指の開き方は、演奏者によって印象が異なります。購入を検討される際は、実際にネックを握ってご確認ください。

LR Baggs Anthemを搭載

ピックアップにはLR Baggs Anthemを搭載しています。

生音ではJ-45のボディ形状とマホガニーのサイド・バックによるまとまりのある響きを、アンプに接続した際にはライブや録音での扱いやすさを楽しめる仕様です。

バイヤー古川の注目ポイント

「このモデルでは、ブラックトップとチェリーカラーにまず目を引かれました。

そこにマーフィー・ラボのウルトラライトエイジド加工、サーマル処理を施したトップ、Fat 50sピックガード、エイジド加工のペグが組み合わされています。

見た目の個性だけでなく、約40.0mmのナット幅も大きな特徴です。ネック幅の違いは、実際に握ったときの演奏感に関わるため、幅の狭いネックを探している方にはぜひ試していただきたいと思います。

サウンド面では、マホガニーによるまとまりのある響きと、サーマル処理を施したトップによる音の立ち上がりに注目していただきたいモデルです。

生音とアンプを通した音の両方を確認しながら選んでいただきたい一本です。」

仕様

項目内容
モデル名J-45 Custom Color/EB
トップサーマル処理シトカ・スプルース単板(AAグレード)
サイド・バックマホガニー単板
ネックマホガニー、Cシェイプ、幅の狭いネック
指板ローズウッド
弦長約628.7mm
ナット幅約40.0mm
指板インレイマザーオブパール・ドット
ブリッジローズウッド(ベリーアップ)
ピックアップLR Baggs Anthem
カラーエボニー/ブラック(トップ)/チェリー(サイド・バック、ネック)
仕上げマーフィー・ラボ ウルトラライトエイジド
チューニングペグゴトー・ニッケル、クリームボタン、エイジド加工
ピックガードFat 50s マーフィー・ラボ・キャスト
ケースHB/レノン ハードケース
価格783,200円(税込)

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4本の仕様比較・ECページのご案内

今回ご紹介した4本は、島村楽器オンラインストアの商品ページからも詳細をご覧いただけます。

各商品ページでは、現物画像、詳細仕様、販売価格、付属品などをご確認いただけます。商品の在庫状況や販売状況は変動する場合がありますので、最新情報は各商品ページをご確認ください。

モデル特別仕様・主な変更点トップサイド・バックピックアップ価格ECサイト
J-45 Rosewoodローズウッド、トライバースト、アジャスタブルサドルシトカ・スプルース単板ローズウッド単板なし519,200円[商品ページ]
J-160Eペルハムブルーシトカ・スプルース単板マホガニー単板P-90 DCデュアルコイル528,000円[商品ページ]
SJ-200 Cutaway Vineカッタウェイ、アバロン・ヴァイン、コブラバースト、トランスエボニーシトカ・スプルース単板メイプル単板LR Baggs VTC957,000円[商品ページ]
J-45 Custom Colorブラックトップ、チェリー、サーマル処理トップ、マーフィー・ラボ仕様サーマル処理シトカ・スプルース単板マホガニー単板LR Baggs Anthem783,200円[商品ページ]

今回の4本は、それぞれ異なるベースモデルをもとに、カラー、木材、カッタウェイ、装飾、ピックアップ、仕上げなどに変更を加えた特別仕様です。

J-45 Rosewoodは、60s J-45をベースに、ローズウッドのサイド・バックとアジャスタブルサドルを組み合わせています。

J-160Eは、J-160E Originalをベースに、ペルハムブルーで仕上げています。パーロイド・トラペゾイド・インレイやP-90 DCデュアルコイルなどは、J-160E Originalの基本仕様として採用されています。

SJ-200 Cutaway Vineは、SJ-200 Standard Wine Redをベースに、カッタウェイ、アバロン・ヴァイン、コブラバースト、トランスエボニー、LR Baggs VTCを組み合わせています。

J-45 Custom Colorは、J-45をベースに、ブラックトップとチェリーカラー、サーマル処理トップ、マーフィー・ラボによるウルトラライトエイジド加工、約40.0mmのナット幅を採用しています。

ベースモデルとの違いを見比べながら、外観だけでなく、ボディの反応、ネックの握り心地、生音やピックアップを通したサウンドまでご確認ください。

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展示店舗について

今回選定した4本は、島村楽器 名古屋パルコ店で展示中です。

項目内容
展示店舗島村楽器 名古屋パルコ店
展示開始日2026年10月4日
担当古川
お問い合わせ052-264-8316

※展示状況は変更となる場合があります。ご来店前に、島村楽器 名古屋パルコ店の担当・古川までお問い合わせください。

まとめ

今回ご紹介した4本は、Gibsonモンタナ・ファクトリーで完成品約50本を確認し、その中から島村楽器が選定したモデルです。

私自身、現地で一本ずつ手に取り、木材の表情や仕上げ、ネックの感触、音の立ち上がりを確かめながら選定しました。同じモデルであっても、実際に触れてみるとそれぞれに異なる個性があり、仕様表だけでは分からない魅力を感じることができます。

今回の4本は、ベースモデルの魅力を受け継ぎながら、木材やカラー、カッタウェイ、装飾、ピックアップ、仕上げなどに個性を加えた特別仕様です。現地で選定したその個体だからこそ出会える木目や仕上がり、音の反応があり、同じ仕様のモデルがいつでも手に入るとは限りません。

ギターは、スペックを比較して選ぶだけでなく、実際に抱えたときの感触や、最初の一音を鳴らした瞬間の印象も大切な要素です。今回の4本の中から、長く弾き続けたいと思える一本を見つけていただけたら、バイヤーとしてこれほどうれしいことはありません。

各商品の詳細仕様や現物画像は、記事内のECページからご覧いただけます。ぜひ島村楽器 名古屋パルコ店、またはオンラインストアで、今回選定した4本をお確かめください。

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銘器探訪の管理人 古川 惠亮プロフィール

京都府出身。大阪での歌い手としての活動を経て、「音楽の楽しさを届ける側になりたい」との思いから、2004年に島村楽器へ入社。
ギターへの深い愛情と幅広い知識を武器に、アコースティックギターの販売で10年連続トップセールスを達成。

現在はバイヤーとして、米国のMartin社での買い付けをはじめ、Furch、K.Yairi、Takamineなどのブランド、ならびに国内外のルシアーと共に、数々のカスタムモデルの企画・仕様策定・デザインを手がける。

プライベートでは3児の父として、家族との時間を大切にしている。
目下の悩みは、子どもとのゲーム対戦でなかなか勝てないこと。

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