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「高音が出にくい」「音のコントロールが難しい」「もっと柔らかい音で吹きたい」
これらの悩みを抱える金管楽器プレイヤーは多いのではないでしょうか?
楽器を始めたばかりだと「自分が下手だから…」と自分を責めてしまう事もあると思います。
その悩み、もしかしたらマウスピースを変えたら解決するかも!?
マウスピースの各部位の違い・型名の数字とアルファベットの意味・メーカーと型名の違い・ジャンル別のおすすめの型名をご紹介します!
マウスピースの各部位について
マウスピースを選ぶ時に押さえておきたいポイントは、主に3つです。
①リム内径(大きい-小さい)

リム内径の大きさが変わると、マウスピースに入る息の量が変わります。
リム内径の大きいマウスピースは低音域が得意で温かみのある太く大きい音が鳴ります。柔らかい音が出しやすいので、オーケストラ奏者に好まれる事が多いです。
逆にリム内径の小さいマウスピースは高音域が得意で、よりスピード感のある音が鳴ります。大きい音はあまり得意ではないですが、高音が出しやすいので、ジャズ奏者やハイトーンを得意とする奏者に好まれることが多いです。
➁カップ(深い-浅い)

カップの深さが変わると、マウスピースに入る息の量とスピード感が変わります。リムの内径と似ていますね!
カップの深いマウスピースは低音域が得意で落ち着きのある音が出やすいです。
カップが浅いマウスピースは高音域が得意で明るい音が出やすいです。
※ホルンの場合、Uカップ・Vカップ・ダブルカップという種類があります。
これはカップの内側の形で、Uカップは程よい抵抗感を感じられて高音域が得意です。逆にVカップは抵抗感が少なく低音域が得意です。
③リム(丸み・厚み・内側の角張り具合)

リムは、唇と当たる一番重要な部分です。
唇の振動をコントロールしやすいか・唇のスタミナは保てるか・音の立ち上がりがはっきりするかなど、演奏する時に大切な「コントロール力と持久力」に大きくかかわってきます。
初心者さんは、まず「リムの丸み(リムカウンター)」に注目してみましょう!
リムカウンターに丸みがあると柔らかくふくよかな音が出やすいです。柔軟なコントロールや素早いスラーがしやすい分、少し疲れやすく、安定性がないように感じる方もいます。
リムカウンターが角張っていると金属的ではっきりした音が出やすいです。唇と当たる面積が広くなるので疲れにくく感じる分、唇の自由度が低くなるため、柔軟性が失われやすいです。
他にも、スロートの内径やバックボアの細さ、ショルダーの角度で抵抗感や音量が変わっていきますが、まずはこの3つを抑えておけば、自分に合ったマウスピースを見つけやすくなると思います♪
型名の数字とアルファベットの意味
型名の見方は各メーカーによって変わってきます。
今回は、代表的な「YAMAHA」「Bach(スタンダードシリーズ)」の2メーカーを例に挙げます。
YAMAHA
YAMAHAのマウスピースの型名は
【楽器名】-【リム内径】【カップの深さ】【リムカウンターの丸さ】【細管用/太管用などの区別】
となっています。
☆TR-14B4 TR-11C4 など

楽器名
TR:トランペット SL:トロンボーン・ユーフォニアム(BL:バストロンボーン)
HR:ホルン BB:チューバ
を表します。
【リム内径】
数字が小さくなると内径も小さくなり、数字が大きくなると内径も大きくなります。
トランペット:5~18
トロンボーン・ユーフォニアム:45~55
ホルン:29~35
チューバ:64~69
【カップの深さ】
アルファベットがAに近いと浅くなり、アルファベットがZに近いと深くなります。
トランペット:A~E
トロンボーン・ユーフォニアム:A~D
ホルン:B(Vカップ)・C(Uカップ)・D(ダブルカップ)
チューバ:B~D
(アルファベットが書いていない型名もあります)
【リムカウンターの丸さ】
数字が小さくなるとより丸くなり、数字が大きくなるとフラットに(角ばるように)なります。
基本どの楽器も「4」「5」「無表記」のことが多いです。
一部型名で「2」がつくものもあります。
【細管用/太管用などの区別】
トロンボーンの「細管」「太管」や、コルネットの「ショートコルネット」「ロングコルネット」などの楽器のサイズによって、型名の最後にSまたはLがつきます。
細管、ショートコルネット:S
太管、ロングコルネット:L
となっています。
※対応するマウスピースでないと、正常に差し込めないため、使用する楽器のモデル名のご確認を忘れずに!
他にも、バックボアの深さが型名に組み込まれているものもあります。小文字のアルファベットで「a~e」で表記されます。アルファベットがaに近いと細くなり、アルファベットがeに近いと深くなります。
Bach(スタンダードシリーズ)
Bach(スタンダードシリーズ)のマウスピースの型名は、
【リム内径】【カップの種類】/【楽器名】となっています。
☆3C/TP 5GS/TB など

【リム内径】
数字が大きくなると内径が小さくなり、数字が小さくなると内径が大きくなります。
トランペット:1~20
トロンボーン(細管):3~22
ホロンボーン(太管):1~6
ホルン:3~18
チューバ:7~32
【カップの種類】
アルファベットがAに近いと浅くなり、アルファベットがZに近いと深くなります。
全楽器共通:A~F・V・W(無印はAとBの間)
【楽器名】
TR:トランペット TB:トロンボーン・ユーフォニアム(BL:バストロンボーン)
HR:ホルン TU:チューバ
を表します。
メーカーの違い、型名の違い
佃(つくだ)的YAMAHAとBachの違いは、
YAMAHA:初めて楽器を触る方にとって音が出しやすい。
どの品番でもバラつきが少なく、作りが均一。
Bach:少し楽器に慣れてきた時の音のコントロールがしやすい。
音量が出て音の輪郭がはっきりするので、音が飛びやすくなる。
だと感じます。
初めて楽器を触る方でも、Bachが吹きやすいと感じたのであればBachの方がより自由に演奏できると思いますし、演奏技術が向上しても長く愛用できると思います。
佃(つくだ)的「迷ったらココ!おすすめ型名
トランペット
吹きやすさ重視
ヤマハ:11B4

ヤマハ:11C4

Bach:5C

Bach:7C

柔らかい音が出したい(☆吹奏楽部:3rdにおススメ、ポップス)
ヤマハ:14B4

ヤマハ:14C4

Bach:3C

高音を少し楽に吹きたい(☆吹奏楽部:1stにおススメ、ジャズ)
ヤマハ:11A4
YAMAHA:7A4
Bach:8-1/2B
Bach:10.1/2C

トロンボーン
吹きやすさ重視
ヤマハ:48S

ヤマハ:48L

Bach:5G(細管)

Bach:5G(太管)

5GS(細管)
柔らかい音が出したい(☆吹奏楽部:3rdやバストロンボーンにおススメ)
ヤマハ:51(細管)

ヤマハ:51(太管)
ヤマハ:51C4(細管)
ヤマハ:51C4(太管)

Bach:4C(細管)
Bach:4C(太管)
Bach:3G(太管)
Bach:6-1/2AL(細管)
Bach:6-1/2AL(太管)

高音を少し楽に吹きたい(☆吹奏楽部:1stにおススメ、ジャズ)
ヤマハ:46B(細管)
ヤマハ:47(細管)
ヤマハ:47(太管)
Bach:8-1/2BW(細管)
Bach:5GS(太管)
ホルン
吹きやすさ重視 (☆吹奏楽部におススメ)
ヤマハ:30C4

ヤマハ:32C4

柔らかい音が出したい(☆オーケストラにおススメ)
ヤマハ:32D4
高音を少し楽に吹きたい
ヤマハ:29C4
チューバ
吹きやすさ重視(☆吹奏楽部にオススメ)
ヤマハ:67

ヤマハ:67C4

Bach:24
Bach:24AW
力強い音を出したい
ヤマハ:66
ヤマハ:68B
Bach:18
少ない息で楽に音を出したい
ヤマハ:64
ヤマハ:65
Bach:25
Bach:30E
試奏時のポイント
いざ試奏!となっても「何を吹けばいいの?」という方も多いと思います。
マウスピースを選ぶポイントですが、
・マウスピースのみでも音が出しやすいかどうか
・楽器をつけた時に、低音~高音が無理なくバランスよく吹けるかどうか
が重要です。
高音が楽に出せるマウスピース(極端にカップが浅い・リム内径が小さい など)は、人によっては低音のコントロールが難しい場合があります。広い音域でコントロールしやすい方が、曲の中の様々なフレーズに対応しやすくなります!
まとめ
いかがでしたか?
自分に合うマウスピースを見つけることで、演奏技術の向上はもちろん、演奏すること自体が楽しくなります!
自分にぴったりのマウスピースを見つけて、たくさん楽しんでください♪
モラージュ菖蒲店 管楽器上級アドバイザー 佃 悠衣(つくだ ゆい)

千葉県出身の管楽器大好き人間です!中学生の頃から愛用しているトランペットで今ものんびり楽しんでいます。
管楽器修理の専門学校を卒業しています。管楽器選びの相談はもちろん、ご購入後のアフターサポートもお任せ下さい♪