皆様こんにちは。
弱火で20分くらいかけてじっくり煮出したルイボスティーにはまっている

ルシアー駒木です。
5分位でガッと煮出すよりも、濃いのにまろやかで渋みが無くて、お勧めですよ~
ギタリストの為「だけ」のケーブル『Ferrum』知ってますか?
高性能=ギタリストが好き ではない
私たちがスピーカーやイヤホン・ヘッドホン等で聴いている「音」は、伝達するときは電気信号です。
ですからそれを伝達する為にケーブルを介しますよね。
なので、「歪みがない」「原音忠実」「電気的ロスが少ない」みたいなケーブルが、「電気的に優秀なケーブル」って事になると思うんです。オーディオの世界なんかはこれが超重要。
でも、ギターを弾いている人が「超気持ちいい~」ってなるのは、そうじゃないですよね、って話。
「正しい事」が「気持ち良い音」じゃないって事ですよ。

なんていうのかな、
「優秀なデータ」<「有機的な響き」
というかね。
その答えがここにある。Herzoedio『Ferrum』
それがこのFerrumというケーブルなんです。

Ferrum 誕生の物語
出会いは2024年
時は遡り2024年5月、大阪で開催されたサウンドメッセでの事でした。
「ルシアー駒木さん!!」
バタバタと会場内を走り回っていた私に声をかけて下さったのが、Herzoedioブランドの生みの親、社長の根本さんでした。

私の事を知っていて下さっていたお礼のご挨拶をしつつ、その場で試奏している方の音が聴こえていたのですが、私は試奏を躊躇しました。
というのも、メッセ会場は他のブースの音がかなりの音量で鳴っていて、正直会話も声を張って話さないと聞こえない状況。
ここで音を比べるというのは難しい…というか、ちゃんとしたコメント言えないなあと思った訳です。
思い立ったら吉日
サウンドが気になっていた私。
工房にすぐ呼んじゃいました!

根本さん、当時のデザイナーさんルナさんと共に、すぐに御来房下さいました。
Herzoedioさんのブランドコンセプトやサウンドの狙い、製作の経緯など色々お伺いしながら、各種ケーブルを試奏させて頂きました。
いやあ、素晴らしかったんです。これが。

ちなみに、ラインナップはこちら↓
「これは浅草橋の『濃い』お客さん達(笑)に是非お勧めしたいなあ」と感じたのですが、でも同時にルシ駒はある事も思いました。

試奏させて頂いたケーブルは、どれもがそれぞれの目的に適した「完成形」と言えるものでした。
浅草橋は大きなお店では無いですし、全種類置くのはスペース的にもそもそも難しい。
かといって、ラインナップの中の一つだけを置いてみても、それではこのラインナップの意義意味合いが薄まってしまいます。
私達だからこそ出来るもの
色々考えたルシ駒、もう一度改めて根本さんをお呼びしました。
そしてその日は浅草橋のスタッフにも同席してもらったのです。

浅草橋側のメンバーは店長の山口、若手のホープ石渡、そして浅草橋ケーブルマニアの奥村というメンツ。
この話題なら彼ら、というベストメンバーです。

先日の雑談会で、根本さんが創業46年の金属加工業の社長さんである事を伺いました。
「技術屋だからこそ生まれたケーブル」だった訳です。
我々浅草橋ギター&リペア店も技術屋集団。
駒木が頂いたご縁、根本さんも我々が技術屋である事に繋がる価値を感じて下さっている。
これは私がつなぎ役になって、浅草橋スタッフにも技術屋として関わってほしかった訳です。
技術屋 × 技術屋
最近は何かと効率ばかりを求めて、

その商品の本質よりも、マーケティングで「売ろう」という商品が多い世の中。
そんな時代だからこそ、技術屋×技術屋 という商品を生み出せるこのチャンスを逃すべきではないですよね。
「本質的に良い」ものを作りたい。

皆の話は自然と盛り上がり、
「このご縁を活かしたオリジナルのHerzoedio」が出来ないか、という流れに。
ルシ駒の狙い通りです

試作を作って頂く事に。そりゃもう大盛り上がり!
だったのですが、、、
苦難の始まり
ここからが苦難の道でした。

開発にあたって、私達はまず決めました。
データを取って、お客様にそのデータを資料で見せて理屈で説得して、お客様はデータで納得したから買う、、、そんなケーブルは止めようと。
ギター弾きがただ繋いで、鳴らして、「これ気持ち良いですね!!」ってなるケーブルにしたい。
他の楽器はもうどうでもいい!(笑)
そう割り切ろうと。
その代わり徹底的に拘わって、納得出来ないなら企画自体白紙になってもいい…と。
長い道のり
メンバーは皆こだわりの強い技術者ばかり。簡単に「これイイネ」とはなりません。

試作が出来る度に根本さんに持って来て頂き、鳴らして、納得いかない部分を話し合います。

試してはミーティング、試作、ミーティングしては試し、試作……その繰り返しです。
正直、どれも良かったですよ。多分どれも商品に成り得た。
開発途中のどのサンプルも「上手にマーケティング」すれば多分売れたと思います。
でも追い求めたんです。その先を。

こんなに沢山のサンプルが、没になっていきました…

終わりなきテスト。
完成したケーブル、その名も「Ferrum」
そしてついに最終サンプルの完成
最後の検証ミーティングは、忖度が働かないように、敢えて浅草橋スタッフだけで確認しました。

そして誕生した『Ferrum』
「ギタリストさえ最高だと言ってくれればそれでいい」割り切ったケーブルの完成。
そしてそれは
「ギタリストは絶対気に入ってくれるはず」と私たちが確信が持てたケーブルでもあります。

名前もサウンドイメージにピッタリの、Ferrumと名付けられました。
原子番号26 元素記号Feの語源となった「鉄」を表すラテン語です。

そして発売 ~現在へ
2024年のギタラバに合わせて発表&発売となりました。
その後約1年間は浅草橋工房だけの限定発売期間。
お客様の要望にお応えして2025年のギタラバから限定した幾つかの店舗でも発売開始。

2025年の中四国ギターショー広島会場では根本さんと私とでイベントも実施、大好評を頂きました。


そして今年2025年、福岡ギターショーを皮切りに、Ferrum未上陸地にもお届けしています!
幾つかのギタラバ会場ではイベントも予定されておりますので、是非皆さまお越しください。

開発後日談
開発時、私たちは「エレクトリックギター」だけに絞った開発をしていました。他の楽器は「無視」していましたし、それで良しと開発を進めてきました。
ところがここには後日談があります。
完全にノーマークだった、あの楽器に、エレクトリックギター以上の物凄い結果をもたらしたんです。
偶然とは恐ろしい。
このお話は、イベントで。

ルシアー駒木でした。
イベントのお知らせ

<無料>今堀良昭の「 あなたのギター弾きます 」
11月8日(日)13:00〜 ギタラバ OSAKA会場内

ルシアー駒木×studio355 桑尾 哲郎 買付けギター弾き比べショー
11月14日(土)13:30〜 ギタラバ HOKKAIDO会場内

【実演】ルシアー駒木が語る音が良くなるギター調整の秘密
11月15日(日)16:00〜 ギタラバ HOKKAIDO会場内

Herzoedio / 高陽精行株式会社 × ルシアー駒木 <職人同士の夢のコラボから生まれた、究極の”ギター専用”シールド『FERRUM』を徹底解説!>
11月28日(土)17:00〜 ギタラバ SENDAI会場内

Grosh Guitars ×ルシアー駒木 <Vintageを超えた至高のカスタムギター”Grosh Guitars”の秘密を徹底解説!>
11月29日(土)16:00〜 ギタラバ SENDAI会場内

北川遊太×ルシアー駒木 プレミアムトーク&デモ演奏!〜Grosh & Jimmy Wallaceの魅力を語り尽くす〜
12月5日(土)13:30〜 ギタラバ TOKYO会場内

ルシアー駒木プロフィール
テクニカルチーフとして島村楽器のギターリペア工房に勤務。
アーティスト用・雑誌掲載用などオーダーメイドでの楽器製作を行なってきたキャリアを活かし、お客様の楽器の修理・改造業務を主としながら、海外への買い付け業務や楽器開発協力、世界各国の工場で技術指導も行う。
その実力はアメリカやスウェーデンをはじめとした海外のアーティストから、スペインの伝統的なギター製作現場まで高い信頼を得るほど。
修理・改造業務の他、エレクトリックギターやベース、アコースティックギターの入門書やメンテナンスDVDへの解説出演、ラジオ「SAME’SBAR」への出演など、広い活動の場を持つ。
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