結果発表

アドバイスコメント

コウケツトモヒデ - 任意の点P

Entry Play
イオン名古屋港ベイシティ店

審査員アドバイスコメント

まずもって「任意の点P」という曲名のインパクトが、聴き手の関心をそそります。
そして曲スタートすると、その期待をはぐらかすようにクールな打ち込み系サウンドが展開していきます。ローファイのドラムループも曲調にマッチしていますね。アコギ風のコード・アルペジオ、シンセリードの滑らかな裏メロ、ヴォイシングを抑制してスキ間を持たせたストリングス、打ち込みらしさを強調したシンセベース、淡白なシェイカーなど、コウケツさんの頭の中には、打ち込み系R&Bとしての定番のアレンジが鳴っていると思いました。それは忠実に構築され見事に完成の域に達しています。現状でも不満があるわけはありませんが、最後のピアノのリアル的な雰囲気も有りだと感じます。
つまり生演奏的な要素がもっと曲中に織り込められると(もしくは完全にアコギなどもマイクによる生演奏とか)、歌声に対してのコール&レスポンスが成立します。それはソフト音源でのデータのエディットよりもずっと簡単かつリアルに世界が演出できます。現状の方向だと、現場での超一流アレンジャーがしのぎを削りながら日々格闘しているサウンド傾向であり、それと同じレベルの音場を再現するのは非常に難しいとも思います。“生演奏のリアル感を抑制するアレンジの美学”というものもあり、一概にどれがベストと言えないのですが、コウケツさんは音のバランスがきっちり見えているということが分かりますので、是非そういった“生”がもたらす、加算ではない乗算の奇跡にもチャレンジしてみて下さい。今後の活躍が非常に楽しみです!