ボサノバを弾きたい!どんなギターを選べばいいの?
まずはボサノバってどんな音楽かおさらい
ボサノバは1950年代の終わり頃に南米ブラジルのラサンバ等のテン音楽とアメリカのジャズが融合して生まれた音楽スタイルで、ゆったりとした雰囲気と素朴でありながら、ジャズの影響を受けたオシャレで少し複雑な響きのサウンドが魅力です。
そんなボサノバの基本の演奏スタイルはギター伴奏の弾き語り。
そして感度の高いニューヨークなどの都会派ジャズミュージシャン達が異国で発生した新しい音楽のボサノバに注目。ピアノやサックス、ドラムセット等も使用したバンドで演奏され、60年代以降のジャズミュージシャン達の欠かせないレパートリーの一部に取り入れられています。
どんなギターを使えば良いの?
ボサノバではナイロン弦を張ったギター、「ナイロン弦ギター」を使用します。
最も身近なナイロン弦ギターは「クラシックギター」ですが、実はあまりボサノバには向いているとは言えません。
クラシックギターでは絶対にダメ!とは言いませんが、クラシックギターは重厚で伸びやかな音色を出すことを身上としており、歯切れの良さや素朴な音色を求めるボサノバとは求めるものが違い、ベストマッチとは言えません。
では、ボサノバに合うナイロン弦ギターとはどの様な物があるのでしょうか?
軽く響きの短いフラメンコギターはボサノバ向き!
この画像のギターはフラメンコギターと言われるもので、ボディの側板と裏板に白い木材の「シープレス」や「アガチス」を使用したギターで、クラシックギターの側板・裏板に使用される「ローズウッド」と比較して歯切れがよく、少し明るい音色になります。
実はブラジルのナイロン弦ギターでもクラシックギターと同じローズウッドを使用するのですが、専用の設計なだけにローズウッドを使用しているのにも関わらず、ボサノバに良くマッチする音色です。とことが、上級者やプロでもあえて使用を避けているケースがかなり多いのです。なぜなら、南米産のギターは日本の気候に合わず、ネックが反ったり板が割れたりと非常に管理が難しい上に、ほとんど流通しておらず、かなり割高です。
手に入りやすい中でもボサノバに合うギターを見渡した時、フラメンコギターがオススメの一つなんですね。
側裏板にマホガニー材を使用したモデルは歯切れがよく、本格クラシックギターとフラメンコギターの中間的サウンドでオールマイティー!
クラシックギターの中には側板や裏板に「マホガニー」と言う木材を使用している物があります。これは本来のローズウッドを使用したギターと比較しても比較的音が伸びずに歯切れの良い音色が特徴で、ボサノバに向きます。そしてフラメンコギターと比べるとメロディーを奏でるのにも向いており、正に中間的な特徴。クラシックギターの範囲内で選ぶなら、マホガニーを側板・裏板に使用した物を選ぶと良いでしょう。(ローズウッドよりもマホガニーは値段も控えめになる傾向があります)
胴体が薄いモデルは抱えやすく、歯切れが良い。初心者には特にオススメ!
胴体の厚みが薄いギターは響きが少なく、音の伸びが抑えられるので歯切れが良く、ボサノバ向きです。
この様なタイプのギターの殆どはボディの右側の肩が切り取られた形状をしていて、更に内臓ピックアップマイク搭載の「エレガット」と呼ばれるタイプになります。内蔵ピックアップマイクはコンサートに興味がない方は不要な機能ですので、無駄なコストに思えるでしょう。しかし、その形状ならではの高音域の弦の押さえやすさや洗練されたスタイル、「もしかしたら人前で演奏するかも・・・?」と言ったニーズから、今は不必要に思えるマイクが搭載されていても気にせずに選ぶ方は多いです。私も「マイクが付いているギターは無駄に高いからおやめなさい」と思った事はございません。
フォークギターからの持ち替えで違和感がないタイプもあります
通常のナイロン弦ギターはネック幅が広く、平たい指板の為、普段フォークギターを演奏する方には非常に違和感を感じる方が多いです。
慣れの問題ではあるのですが、「既にフォークギターを楽しんでいて、なるべく近い感覚で弾けるナイロンギターが欲しい」と言うニーズに答えたのが、このクロスオーバータイプ。遠目に見るとあまり違いはありませんが、弾いて見るとカナリ違います。
フォークギターとの持ち替え時に違和感の少ないギターや、なるべく演奏技術の負担を下げて弾きたいギターをお探しの方にオススメです。
ボサノバ向きのナイロン弦ギターをご紹介♪
フラメンコ・ギター
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メーカー:マルティネス 型名:MFG-AS |
表板:スプルース単板(松) 側裏:アガチス ネック:ナトー 指板:ローズウッド |
販売価格:¥46,750(税込) |
手頃な価格で手に入るフラメンコギターとしては非常に評価が高く、薄めに作られたネックも初心者や手の小さな方にも嬉しい。歯切れの良いギターサウンドを堪能できるギター! |
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側板・裏板にマホガニーのタイプ
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メーカー:レイモンド(スペイン製) 型名:118C |
表板:シダー単板(米杉) 側裏:マホガニー ネック:マホガニー 指板:ローズウッド |
販売価格:¥81,400(税込) |
ナイロン弦ギターの本場スペインで製造される本格的なギターでありながら、かなりリーズナブルな価格となっています。側板・裏板に歯切れの良さを生むマホガニー材を使用。表板には初心者にも鳴らしやすく、温かみのある音色が魅力のシダー材を組み合わせたコストパフォーマンスモデルです。 |
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メーカー:レイモンド(スペイン製) 型名:136s |
表板:スプルース単板(松) 側裏:マホガニー単板 ネック:セドロ 指板:エボニー |
販売価格:¥148,500(税込) |
側板・裏板に単板材を使用したオール単板モデル。明るさと歯切れの良さが更に強調されていて、ボサノバにもってこいなモデルです。少しお値段しますが、楽器全体が振動して弾き手にビシビシと伝わってくる感覚は単板材ならでは。弾いていて気持ち良いです♪ 上達しても長く付き合える実力を持つこのギターは非常にオススメ。 |
薄胴タイプ
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マルティネス/MFG-RS-CET SLTD |
表板:スプルース単板(松) 側裏:ローズウッド ネック:マホガニー 指板:ローズウッド |
販売価格:¥71,280(税込) |
弾きやすさはダントツ!薄胴ボディで抱えた時に非常に弾きやすく、ネックも薄く、弦も押さえやすい様に低く調整されています。それらが合間って非常にボサノバに相性のいいギターとなっています。元々はシープレスを使用したフラメンコギターのモデルをローズウッドに置き換える事で、程よい歯切れと音の伸びとした中間的なモデルで、島村楽器だけの特別モデルです。内臓ピックアップマイクも非常に質が高くコストパフォーマンス抜群の一本です! |
クロスオーバー・タイプ
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マルティネス/MP-12/Maho |
表板:シダー単板(米松) 側裏:マホガニー ネック:マホガニー 指板:ローズウッド |
販売価格:¥56,100(税込) |
ネック幅が47mmと、通常のガットギターの51~2mmと比較してかなり細いのに加え、通常は平たい指板に丸みがあり、かなりフォークギターに近い構造です。加えて側板・裏板にマホガニー材を使用する事でローズウッドと比べて歯切れ良くなっており、ボサノバにオススメです。フォークギターとの持ち替えとして違和感がないので、頻繁に持ち替えて演奏する方には非常に良い選択になります。 |
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マルティネス/MP-14/Maple |
表板:スプルース単板(松) 側裏:メイプル ネック:マホガニー 指板:ローズウッド |
販売価格:¥74,800(税込) |
ネック幅が47mmと、通常のガットギターの51~2mmと比較してかなり細いのに加え、通常は平たい指板に丸みを与えており、かなりフォークギターに近い構造です。加えて側板・裏板にメイプル材を使用する事でローズウッドと比べて歯切れ良くなっており、ボサノバにオススメです。ローズウッドとマホガニーの中間的な歯切れの良さで、メロディー弾きに重点を置きたい方は選択肢に入れてみては?フォークギターとの持ち替えとして違和感がないので、頻繁に持ち替えて演奏する方には非常に良い選択になります。 |
クラシックギターアンサンブルクラブ開催中です!
クラシックギター・アンサンブル・クラブは、5人1組となってクラシックギター合奏の練習・発表会などを行うクラブ活動です。
普段はメンバーで集まって個人練習をおこなったり、合奏練習を行ったり。初心者からベテランまでみんなで一緒にクラシックギターを楽しむ事を目的としています。
当クラブ担当者が技術的な事から知識的なことまで、様々にフォロー致しますので、合奏を通して上達したい初心者の方も大歓迎!
※新型コロナウィルス感染拡大防止の為、発表会は未定となります。
和歌山店のクラシックギターの弦・アクセサリーをご紹介♪
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