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ピアノは一生の宝物!
皆さんこんにちは!島村楽器沖縄浦添店ピアノ担当の小倉です。
この春からピアノを始めた方、そろそろ家での練習用にピアノを・・・と、先生から言われている方も多いのではないでしょうか?
このページでは、
-ピアノレッスンではどんなことをやるのか?
-電子ピアノとアコースティックピアノの違い
-ピアノ選び方のコツ
などなど、ピアノを選ぶ前に知っておきたい、5個のポイントをお伝えします。
ピアノ選びの参考にして頂ければ幸いです。
それではさっそく見ていきましょう!
◇ピアノのレッスンって何をやっているの? |
---|
◇アコースティックピアノと電子ピアノの違い |
◇アップライトピアノの選び方 |
◇調律・メンテナンスについて |
◇音の気配り!防音・減音対策について |
【1】ピアノのレッスンって何をやっているの?
それでは実際に、アコースティックピアノと電子ピアノの違いを見ていきましょう!
【2】アコースティックピアノと電子ピアノ
ピアノには大きく分けて二種類あります。
ひとつは、グランドピアノやアップライトピアノなどの、ハンマーで弦を叩いて音を出すアコースティックピアノ。
そして、デジタルの音源を使用し、スピーカーから音を出すのが電子ピアノ(デジタルピアノ)。この違いを詳しくまとめてみました。
アコースティックピアノとは・・・
アコースティックピアノは、指先で鍵盤を押し、ピアノ内部の機構(アクション)を通ってハンマーを動かし、弦を叩いて音を出します。
そこで生まれた小さな音が、響板と呼ばれる木の板を伝わって楽器全体を振動させ、響きを生み出します。
音量の調整はできませんが、弾き方によって無限の演奏表現ができます。また、生の楽器なので一台一台の個性が少なからず存在します。調律・整備を定期的に行っていただくことで長期間の使用ができます。
また、ピアノ本来の形は弦を水平に張った「グランドピアノ」なのですが、これを縦型にしてコンパクトにしたのが「アップライトピアノ」です。ハンマーで弦を叩いて音を出す基本構造は一緒ですが、アクションや響板の形が異なるので弾き心地や音色も異なります。
【4】電子ピアノ(デジタルピアノ)とは・・・
一方、電子ピアノは、指先で鍵盤を押し、その情報をセンサーで感知。その動きを元にアコースティックピアノから録音(サンプリング)した音をスピーカーから出します。そのため、アコースティックピアノと電子ピアノは根本的に構造が全く異なります。
スペック(≒演奏できる表現の幅)によって幅広い価格帯からお選びいただけます。楽器ではありますが電化製品としての側面も持つため、個体差が無く定期的な調律や整備は殆ど必要ありません(一部ハイブリットピアノなどを除く)。ただし、電気部品の耐用年数によりアコースティックピアノよりも早く寿命が訪れます。
多くはアコースティックよりも軽量・コンパクトでヘッドホン対応・音量調整機能が付属しているため、置く場所・練習環境を選ばず演奏が楽しめます。また、アコースティックピアノにはない電子機能(音の変更・リズム・内臓曲再生など…)を使ってピアノを楽しむことができます。
ピアノ比較表
グランドピアノ | アップライトピアノ | 電子ピアノ | |
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アクション | 横型 自重でハンマーが戻るので素早い連打もスムーズ。 |
縦型 バネでハンマーが戻るので連打には限界がある。 |
木製・プラスチックなど、メーカー・価格帯によって様々。 |
音がでる仕組み | 鍵盤を使ってアクションを動かし、ハンマーが弦を叩き、楽器全体が共鳴することによって発音する | グランドピアノ同様 | 鍵盤の動きをセンサーで読み取り、スピーカーからアコースティックピアノから録音、もしくは合成された音が鳴る |
音色 | 全体に倍音構成が豊かで、柔らかい音から鋭い音まで幅広い。音も響板から直接耳に入るため、細部まで聞き取れる。 | 箱型の限りあるスペース内に仕組みを収めており、響板が後ろ側にあるため、グランドピアノと比べると音はこもりがち。 それでも弦が共鳴し倍音が鳴るので音色はとても豊か |
各メーカー、高価格帯では最新のデジタル技術によりアコースティックピアノの弾き心地にかなり迫るものも。 |
音量 | 指先のタッチ感、弾き方で音量・音色を調整するが、最大音量を調節することは不可能。消音機能が搭載・後付けできる機種も。 | グランドピアノ同様。実はボリューム自体はグランドピアノと大きく変わりません。 | ピアノ自体にボリュームがついており、最大音量を調節可能。殆どの機種がヘッドホンでの演奏にも対応しています。 |
重さ | 小型のもので260kg程。コンサートサイズでは420kg程度。 | 200kgから大きなもので280kgほど | 軽いもので40kg弱。重いものでも100kg前後。(*1) |
メンテナンス | 年に一回以上を目安に定期調律が必要です。 | グランドピアノ同様。 | 基本的に調律は必要ありません。 |
耐久性 | 摩耗部分の取り換え・定期調律により長期間の使用が可能。 | グランドピアノ同様 | 電気部品の耐用年数基準によります。 |
お子様のレッスン用には、アコースティックピアノがおススメ!その理由は・・・
もし、お子様のレッスン用ピアノで、アコースティックピアノを置くことができる環境とご予算がある場合、私はアコースティックピアノをおすすめしています。
なぜなら、アコースティックピアノは録音された音ではなく、お子様自身が鳴らした音が、倍音が豊かに共鳴してくれるから。人間の耳はおよそ9歳くらいまでの間に完成されると言われており、それまでの間に沢山の種類の音色を聴くことで、大人になった時により豊かに音色の聞き分けが出来るようになります。
中古のアップライトピアノであれば40万円くらいから、新品であればメーカーを選ばなければ60万円前後から、しっかりとしたアコーティックピアノをお選びいただけます。
勿論、ご予算や環境により電子ピアノを選ばれる方も多くいらっしゃいますし、電子ピアノならではの楽しみもたくさんあります。お一人お一人のレッスン環境や住環境に合わせてピアノ選びのお手伝いをさせていただいております。まずはお気軽にご相談ください
【5】アップライトピアノの選び方
手頃であれば40万円しない物から、高価な物は数千万円(!)と非常に幅が広いピアノですが、その違いがどこに有るのか、気になる方も多いと思います。価格による違いは、中古ピアノと新品ピアノで異なります。ここでは価格による違いをご説明します。
中古ピアノの価格の違い
・製造された年(年式)
・当時のグレード・色(定価)
・(整備の内容)
新品ピアノの価格の違い
・製品のグレード
・色
・(ブランド)
ここまでご覧になると、自動車やバイクに似ていると思われる方が居られると思いますが、まさにその通りです。但し、ピアノは寿命が非常に長いので、全く同じではないという点に注意が必要です。車で30年前の物はちょっと・・・となりますが、ピアノではまだまだ現役です。
では「グレード」とは何か。これは端的に「使われている素材の品質」=「表現の幅」となります。グレードの高いモデルほど、良い素材が使われているのでそのピアノが持つ表現の幅が広く、結果的に良い練習が出来ます。中古ピアノの(整備の内容)ですが、こちらをお客様がご自身で判断されるのは難しいかもしれません。ただ、あまりにもお買い得なピアノは最低限の整備しかされていない場合が有りますので注意が必要です。新品ピアノの(ブランド)ですが、当然有名ブランドのピアノは同じスペックであれば割高になってしまいます。その分ブランドとしての価値や信頼感も有りますので、一概にどちらが良いとは言えません。お客様が何を求めるかによって変わってくると思います。
大きさの違い
アップライトピアノは背の高さが110cm弱から131cmくらいまで、グランドピアノは奥行きが150cm弱から274㎝くらいまで、ピアノは大きさも様々な楽器です。ここではピアノの大きさによる違いをご説明します。
アップライトピアノの背の高さ・グランドピアノの奥行きによる違いですが、背が高い・奥行きが大きいほど響板の面積が広くなり、弦の長さも長くなる=表現の幅が広くなる という違いです。またグランドピアノに限り、奥行きが大きいと、鍵盤の長さが長くなるのでコントロールしやすくなる というメリットも有ります。ただ、背が高いと圧迫感が有りますし、奥行きが長いと場所を取ります。
重要なのは「大きいピアノに越した事は無いけれど、小さいピアノが悪いという訳ではない」ということ。こちらも目的と置かれる環境に応じてお選び頂ければと思います。
色によって何が違うのか
ピアノと言えば黒!というイメージをお持ちの方も居られると思いますが、実は黒いピアノがここまで普及しているのは日本特有で、ヨーロッパでは木目のピアノを多く目にします。最初に輸入されたピアノが黒かったから・日本には漆塗りという技術が有ったから・ピアノは高級品なので存在感を出す為に、等理由は諸説有ります。ここでは色による違いをご説明します。
音色への影響
実は、色の違いが音に与える影響は殆ど在りません。厳密に言うと違うのですが、殆ど解らない程度の違いです。では何が違うかと言うと、金額です。基本的には木目ピアノの方が・まっすぐな脚よりは猫脚の方が高額となります。何故かと言うと、黒いピアノは塗料を吹き付けるだけなのに対して、木目のピアノは化粧板という板を貼り付けるため、手間がかかる事が理由です。こちらもお客様がスペックかデザインか、どちらを重視されるかに応じてお選び頂ければと思います。
【6】中古アップライトピアノと新品アップライトピアノ
インターネットを見ていると、様々な情報が飛び交っています。「新品よりも使われている木の質が良いから、中古ピアノの方が良い」「前に使っていた人の癖が無いから、新品ピアノの方が良い」等など・・・。これらの情報がピアノ選びを複雑に、難しくしてしまっているのかもしれません。まず大前提として、絶対にこちらの方が良いという選択は有りません。それは弾かれる方が音楽と関わっている状況や、お客様自身の価値観等によって様々であるからです。
その中でより正解に近い選択をする為に我々販売員が居りますので、是非楽器店へご相談頂く際は、「これは関係無いかも・・・」といった事まで、何でもお話し頂ければと思います。それぞれのメリットをまとめますので、参考にして頂ければ幸いです。
中古ピアノのメリット
・高スペックの物を、手頃な価格で購入可能。
・比較的価格の手頃な個体が有る。(整備状態には要注意!)
・現在は手に入らないデザイン・特徴のモデルも購入可能。
新品ピアノのメリット
・ファーストオーナーとして、音を育てていく事が出来る。
・音色に癖が付いていない。
・カタログ等を見ながら、好みのデザインや音色のモデルを選択出来る。
個人的には、お子様がレッスンで使用される場合は新品ピアノをお勧めしています。耳が最も育つ時期に「音を育てていく」「ピアノの音色と一緒に成長していく」という体験をさせて差し上げられる事は、何にも代えがたい価値が有ると思う事が理由です。また、前述の「音のストックを増やす」という点でも、音が育つ過程で様々な音色を聴き取る事が出来ますので、有効だと考えています。
【7】ピアノを置く場所について
ピアノ購入を考える時、ピアノの設置場所一緒に確認していきましょう。
ここではご自宅にピアノを設置する際のポイントをご紹介いたします。ピアノを長くご愛用いただくために是非ご参考にしてみて下さい。
ピアノは繊細で敏感な楽器
ピアノにとって、温度・湿度の急激な変化は大敵です。室温15〜25度、湿度50%〜70%ぐらいが理想的ですが、私たちがふだん快適に過ごせるような環境が、ピアノにも良い場所と言えます。ピアノ内部の精密な木工部品や、フェルト、金属部分等は、ピアノの音質や演奏性能に直接関わる部品で特に外部環境に影響を受けます。ピアノは、直射日光やエアコンの風が当たらない、温度・湿度の安定した風通しの良い場所に置きましょう。窓際や外壁近くは、屋外の天候の影響を受けやすいので、やむを得ない場合は、厚手のカーテンを取り付けるなどして遮ることが大切です。
外壁に近すぎないように
アップライトピアノは、背面から大きな音が出る構造になっています。ですから、外壁や隣家に直接面した壁に背を向けて置くと、音は外に漏れてしまうため、ご近所に迷惑をかけてしまう恐れがあります。設置場所は、部屋と部屋を仕切る壁やふすまを背にするように置きましょう。音は、発信源からの距離が2 倍になれば、強さは1/4になるので、やむを得ず、外壁面に置く場合でも、10〜15cmは離してください。
ピアノを美しい音色で
お部屋全体の音響効果を調整して、美しいピアノの音色を楽しみましょう。部屋の一箇所に音が集中しないよう、家具などを利用して音をいろいろな方向へ乱反射させて、部屋全体にムラなく聞こえるよう工夫してください。洋間など、音が重なり気味で、やや濁って聴こえるときは、厚いジュータンやカーテンで音を吸収させることで、すっきりとした音にすることができます。残響時間の目安は、低音域で0.5秒、高音域で0.3秒が理想的です。なお、調律作業の都合上、ピアノの右側に調律師が踏み込めるようなスペースが必要ですので、あらかじめ確保しておきましょう。
【8】メンテナンスについて
自分で出来るお手入れ~どんな手入れが必要?~
ピアノをほこりや汚れから守るため、塗装してある表面や鍵盤の部分を、気がついたらそのつど手入れしてあげましょう。
塗装面
・表面についたほこりは、ピアノ用の羽毛や、やわらかな布で軽くはらいましょう。
・ピアノ用ワックスを使う場合は、機種によって適・不適があるので、ヤマハピアノの特約店にご相談ください。
・市販の化学雑巾や外装手入れ剤は成分がわからないので、使用を避けましょう。
鍵盤
・やわらかな布でから拭きしましょう(塗装面を拭いたのとは別の布で)。
・汚れが目立つ場合は、中性洗剤を薄くしみこませた布を固くしぼって、拭きとりましょう。
・ヒビ割れの原因になるので、アルコール類は使わないように。
・なんといっても、汚れた手で弾かないことが一番です。
【9】調律はピアノの健康診断!
なぜ調律が必要?
ピアノの弦は1本平均90キロという強い力で張られています。だから、たとえピアノを弾かなくても、時間がたつにつれて次第に弦が伸びていき、音程が乱れてきます。正しい音で弾いていただくためには、少なくとも1年に1度は定期的に調律が必要です。特にピアノをお求めになってから1年ほどの間は、弦の伸びが大きいので、調律も年に2回ぐらいはするようにしましょう。調律はピアノの健康診断としても大切です。
調律ではどんなことをする?
ふつうは「調律」という言葉で、ピアノの技術的な手入れの全体を指します。それには大きく分けて、次の3つの作業があります。
●整調・・・鍵盤やアクションを微調整して、タッチ・弾きごこちを整えます。
●調律・・・弦を巻きつけているチューニングピンというピンを、チューニングハンマーという道具で締めたりゆるめたりして、音程を合わせます。
●整音・・・ピッカーとよばれる針を刺したりしてハンマーヘッドを整え、音量・音色・全体の音のバランスを整えます。
【10】音の気配り!防音・遮音対策について
マンション等、集合住宅にお住まいの方にとって、音の問題は大きな問題です。アップライトピアノには、
- 音を消して練習できる消音ユニット
- 鍵盤の打鍵音やペダルのノイズを階下に伝えないようカットしてくれる防音ボード
- 壁を伝って音が広がるのをふせいでくれる防音パネル
など、対策グッズが多数ございます。ピアノを搬入してからでは設置が難しいものもあります。ぜひ、ピアノ選びと同時に見ていきましょう。
ピアノは一生の宝物!じっくり選びましょう♪
いかがでしたでしょうか?皆様のピアノ選びに、少しでもお役立ちいただければ、と思います。
島村楽器では、専門性豊かなスタッフと地域の調律師と連携し、ご購入前のご相談、搬入、アフターフォローまでしっかりサポート。ぜひ、ピアノ選びの際には、当社ピアノスタッフまでご相談ください。
専任スタッフが皆様のご来店をお待ち致しております。
みなさんこんにちは!島村楽器沖縄浦添店 ピアノ担当小倉(おぐら)です。
入社以来、クラシック専門店や音楽教室運営に携わり、グランドピアノ・アップライトピアノ・電子ピアノを900台以上、ご成約いただきました。ピアノはもちろん、自宅での練習方法や防音対策など、お一人お一人の住環境・レッスン環境に合わせたご案内をさせていただきます。普段は沖縄・浦添店にて勤務しております。ピアノの事、レッスンの事まで何でもご相談ください。
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