今更聞けない「Gibson USAシリーズの違い」~2019年モデル版~

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2018年11月09日

*知ってると自慢できる、Gibson各モデルの違い! みなさん、こんにちは!梅田ロフト店エレキギター担当ギターアドバイザーの西島です。]]今回は、エレキギターといえばこのブランド!という人も多いはず!Gibson USAのご紹介です! 現行品で出ている各シリーズ毎の違いを比較し、皆様の楽器選びのお手 […]

知ってると自慢できる、Gibson各モデルの違い!

みなさん、こんにちは!梅田ロフト店エレキギター担当ギターアドバイザーの西島です。
今回は、エレキギターといえばこのブランド!という人も多いはず!Gibson USAのご紹介です!

現行品で出ている各シリーズ毎の違いを比較し、皆様の楽器選びのお手伝いをさせて頂きますよ~!!


Gibsonは現在レギュラーラインで6種類!

エレキギターをプレイする方であれば誰しもが一度は聞いた事があるブランドですね。

今回は、そのGibsonの定番ラインとして製造されている6シリーズの違いを、皆様に分かりやすく説明していきます。

各モデルは以下の通りです。

・Les Paul Studio Tribute 2019
・Les Paul Studio 2019
・Les Paul Classic 2019
・Les Paul Traditional 2019
・Les Paul Stadnard 2019
・Les Paul Standard HighPerformance 2019(以降HPと略します)

Gibsonがあまりにも定番がゆえに、実は知らない事でも「なんとなーくこうじゃないかな?」と解釈している部分ありませんか?ここの違いを抑えておくとGibsonの弾き比べにおいても違いが明確になりますよ!

それぞれのスペックの違いに加え、私の主観を含めた「選び方」も用意しているので参考にしてください!

それではどうぞ!


あなたが欲しいレスポールは今風?古風?

以下に、表でまとめてみました。この表の後に比較部分をピックアップして記載していますので、ポイントだけを抑えたい方はこちらからご覧ください。

ポイント別で比較を見る方はこちら

※スマホでご覧の場合、表がはみ出ている可能性があります。その場合、左右にスクロール出来ますのでご覧ください。

Gibson Lespaul 2019年モデル スペック比較表

Studio Tribute Studio Classic Traditional Standard Standard HP
ボディバック Mahogany Mahogany Mahogany Mahogany Mahogany Mahogany
ボディトップ Maple Maple Maple AA
figured
Maple
AAA
Figured
Maple
AAA+
Figured
Maple
ウェイトリリーフ Ultra
Modern
Ultra
Modern
9-Hole None Ultra-
Modern
Ultra-
Modern
バインディング None None Cream Cream Cream White
ネック材 Maple Mahogany Mahogany Mahogany Mahogany Mahogany
ネック形状 Slim
Taper
Slime
Taper
Slim
Taper
Rounded Asymmetrical
Slim Taper
Asymmetrical
Slim Taper
With Acess Heel
ナット幅 43mm 43mm 43mm 43mm 43mm 44.3mm
指板 Rosewood Rosewood Rosewood Rosewood Rosewood Richlite
スケール 24.75 24.75 24.75 24.75 24.75 24.75
フレット数 22 22 22 22 22 22
ナット Tektoid Tektoid Tektoid Tektoid Tektoid Titanium (Adjustable)
インレイ Acrylic
Dots
Acrylic
Trapezoids
Acrylic
Trapezoids
Acrylic
Trapezoids
Acrylic
Trapezoids
Mother of Pearl
Trapezoids
ブリッジ Aluminum
Tune-O-Matic
Aluminum
Nashville
Tune-O-Matic
ABR-1
Tune-O-Matic
ABR-1
Tune-O-Matic
Aluminum
Nashville
Tune-O-Matic
Aluminum
Nashville
Tune-O-Matic
with
Titanium
Saddles
テールピース Aluminum
Stop Bar
Aluminum
Stop Bar
Aluminum
Stop Bar
Aluminum
Stop Bar
Aluminum
Stop Bar
Aluminum
Stop Bar
ペグ Vintage Style Keystone Grover Rotomatics with Kidney Buttons Grover Rotomatics with Kidney Buttons Vintage Deluxe with Keystone Buttons Grover Locking Rotomatics with Keystone Buttons Grover Locking Rotomatics with Keystone Buttons
フロントPU 490R 490R Burstbucker 61R (Zebra) Burstbucker 1 Burstbucker Pro Rhythm Burstbucker Pro Rhythm
リアPU 490T 498T Burstbucker 61T (Zebra) Burstbucker 2 Burstbucker Pro Lead Burstbucker Pro Lead +
コントロール 2 Volumes, 2 Tones & Toggle switch 2 Push/Pull Volumes (Coil-Tap), 2 Tones & Toggle Switch 2 Push/Pull Volumes (Coil-Tap), 2 Push/Pull Tones (Pure Bypass/Phase) & Toggle Switch 2 Volumes, 2 Tones & Toggle Switch (Hand-wired with Orange Drop Capacitors) HP-4 High Performance Circuit Featuring: 2 Push/Pull Volumes, 2 Push/Pull Tones, 3-Way Toggle Switch, and Internal 5-Position DIP Switch HP-4 High Performance Circuit Featuring: 2 Push/Pull Volumes, 2 Push/Pull Tones, 3-Way Aviation Grade Toggle Switch, and Internal 5-Position DIP Switch
カラー Satin Tobacco Burst, Satin Iced Tea Tangerine Burst, BBQ Burst Honeyburst, Gold Top Tobacco Burst, Heritage Cherry Sunburst Seafoam Green, Blueberry Burst Seafoam Fade, Heritage Cherry Fade, Blueberry Fade
ケース Soft Shell Case Gibson Hardshe Hard Shell Case Gibson Hardshell Gibson Hardshell Premium Composite Hardshell

Gibson Lespaul 2019年モデル別比較 ~木材~

Studio
Tribute
Studio Classic Traditional Standard Standard HP
バック材 Mahogany Mahogany Mahogany Mahogany Mahogany Mahogany
トップ材 Maple Maple Maple AA
figured
Maple
AAA
figured
Maple
AAA+
Figured
Maple
ネック材 Maple Mahogany Mahogany Mahogany Mahogany Mahogany
指板 Rosewood Rosewood Rosewood Rosewood Rosewood Richlite

Gibson Lespaul 2019年モデル別比較 ~ウェイトリリーフ~

※2019年モデルが近日入荷予定の為、重量の表現に関しては、Gibson社ホームページを参考にしています。

Studio
Tribute
Studio Classic Traditional Standard Standard HP
ウェイト
リリーフ
Ultra
Modern
Ultra
Modern
9-Hole None Ultra
Modern
Ultra
Modern
重量 軽め 軽め 少し重め 重め 軽め 軽め

Gibson Lespaul 2019年モデル別比較 ~パーツ周り~

Studio
Tribute
Studio Classic Traditional Standard Standard HP
ペグ Vintage
Style
Keystone
Grover
Rotomatics
with
Kidney
Buttons
Grover
Rotomatics
with
Kidney
Buttons
Vintage
Deluxe
with
Keystone
Buttons
Grover
Locking
Rotomatics
with
Keystone
Buttons
Grover
Locking
Rotomatics
with
Keystone
Buttons
ナット Tektoid Tektoid Tektoid Tektoid Tektoid Titanium (Adjustable)
ブリッジ Aluminum
Tune-O-Matic
Aluminum
Nashville
Tune-O-Matic
ABR-1
Tune-O-Matic
ABR-1
Tune-O-Matic
Aluminum
Nashville
Tune-O-Matic
Aluminum
Nashville
Tune-O-Matic
with
Titanium
Saddles
フロント
PU
490R 490R Burstbucker
61R(Zebra)
Burstbucker 1 Burstbucker
Pro Rhythm
Burstbucker
Pro Rhythm
リア
PU
490T 490T Burstbucker
61T(Zebra)
Burstbucker 2 Burstbucker
Pro Lead
Burstbucker
Pro Lead +

Gibson Lespaul 2019年モデル別比較 ~コントロール~

Studio Tribute Studio Classic Traditional Standard Standard HP
コントロール 2ボリューム、2トーン 2ボリューム(タップ有)、2トーン 2ボリューム(タップ有)、2トーン(ピュアバイパス、フェイズアウト) 2ボリューム、2トーン(Hand-wired with Orange Drop Capacitors) HP-4 High Performance Circuit 搭載、2ボリューム(コイルタップ有)、2トーン(フェイズアウト、コイルタップコイル変更) HP-4 High Performance Circuit 搭載、2ボリューム(コイルタップ有)、2トーン(フェイズアウト、コイルタップコイル変更)、 Aviation Grade Toggle

このコントロールなんですが、正直言って少しややこしいです!笑
詳しくは以下のようになっています。

  • ピュアバイパス⇒ポット全てをバイパスして”ピックアップ~アウトプット”に直接出力する機能
  • フェイズアウト⇒センタ-ポジション時にフェイズアウトになります。
  • HP-4 High Performance Circuit⇒プッシュプルスイッチと内部DIPスイッチを組み合わせたサウンド切り替え機能。

ものすごくサウンドバリエーションが多いのですが、DIPスイッチの機能は下記の通りです。

  1. ⇒フロントPUプル時のタップ/スプリット切り替え
  2. ⇒リアPUプル時のタップ/スプリット切り替え
  3. ⇒フロントPUへのハイパスフィルター
  4. ⇒リアPUへのハイパスフィルター
  5. ⇒過大に入力を防ぐコンプレッサー機能(表現の方法が少し誤りがあるかも知れませんが、音歪みを防ぎます)

となっています。
かなり多機能のようですね。



Gibson USA レスポール モデル別の選び方

ここまでお分かりと思いますがGibson USAシリーズ、かなり違いがございます。

また、昔からのギブソンファンの方は、新しいモダンなモデルは少し敬遠されるかもしれません。ですが、そういった方には昔ながらの仕様が残されたモデルもあるので安心ですね。

実際にまだ手にとってはいませんが、スペックから見たオススメの選び方を1シリーズ毎にまとめていきます。気になったシリーズがあれば一度試し弾きしてみてはいかがでしょうか。

※ちなみに、お値段で比べると、
High Performance>Standard>Traditional>Classic>Studio>Studio Tribute
の順番の並びですね。


Les Paul Standard High Performance 2019

モデル名 値段(税抜)
Les Paul Standard High Performance 2019 ¥360,200

かなりモダンな仕様です。昔ながらのGibsonが欲しい!というお客様にはオススメ出来ません。が、弾いてみると「意外と最近の新しいモデルもいいもんだな・・・」と思わせてくれるのがGibsonのモダンスペックの魅力。

演奏性は良さそうですし、なによりHP-4搭載でサウンドバリエーションの数が多いのもとても魅力的です。レスポール1本で様々なジャンルがやりたい!という方は、食わず嫌いせずに一度お試しいただくと予想外の出会いが待っているかも。

バックコンター搭載で持ちやすく、Ultra Modern Weight Relief採用という事はボディもとても軽いでしょう。ネックは、少し他のモデルと比べるとナット幅が広く仕上げられていますね。

あとこのモデルの良いなと思う点は、ナットの高さ調整が可能な点です。かなり演奏性を考慮して製作されたモデルであると言えます。

ピックアップはアルニコVのBurst Bucker Pro搭載なので、パワーのあるサウンドが期待できますね!


Les Paul Standard 2019

モデル名 値段(税抜)
Les Paul Standard 2019 ¥322,300

ハイパフォーマンスを除いたレギュラーラインの中で最も高級なモデルです。

ウェイトリリーフはUltra Modern Weight Relief採用ですので重量は軽いです。ネック形状も特徴的で、アシンメトリカルスリムテーパー、つまり「通常よりも細目のネックで、左右非対称」ということですね。6弦側の方が少し山の頂点が高い仕様になっているようです。

このスタンダードにもHP-4が搭載されていますのでサウンドバリエーションは広いです。ハイパフォーマンスの見た目がちょっと・・・という方はこのモデルをオススメしますよ!


Les Paul Traditional 2019

モデル名 値段(税抜)
Les Paul Traditional 2019 ¥265,400

このモデルあたりから昔ながらのGibson!という感じが強くなってきますね

トップ材もAAグレードのメイプルを採用。私個人的に一番大事だと思っているポイントが”ウェイトリリーフがない”という点です。ボディの重量が与える影響はとても多く、演奏性、持ちやすさはもちろん、サウンドへの影響がとても大きいです。

Traditionalはまさに男のレスポール!といったところでしょうか・・・。「重くても図太いサウンドが欲しい!」という方は間違いなくこのモデルがオススメです。

コントロールは通常通りのギミック無しですが、オレンジドロップのキャパシタがハンドワイアリングされているそうです。ピックアップはアルニコⅡの出力控えめBurst Bucker 1がフロント、少しパワー感が増すけれどもBurst Bucker Proよりは弱めの出力でアルニコⅡ採用のBurst Bucker 2がリアに搭載されています。



Les Paul Classic 2019

モデル名 値段(税抜)
Les Paul Classic 2019 ¥218,000

Classicからは、まずトップ材がプレーンになります(グレード表記無しのメイプル)ので、シンプルなルックスになりますね。ウェイトリリーフはこちらも採用していますが9-Holeという9個の穴を空けての重量コントロールとなるので、他のモデル(Traditionalを除く)と比べると少し重めの仕上がりですね。

コントロール部はコイルタップにピュアバイパス、そしてフェイズアウトが搭載されています。Gibson欲しいけど、30万円ちかくなってくるとなかなか手が出せない・・・という方は、是非このクラシックをお試しください。



Les Paul Studio 2019

モデル名 値段(税抜)
Les Paul Studio 2019 ¥161,100

Gibsonのコストパフォーマンスモデル。ですがStudioも立派にMade In USAです!豪華な装飾類を抑え、良いサウンドをリーズナブルな価格で手に入るのがこのモデルの良い所。

ウェイトリリーフは再びUltra Modern Weight Reliefですね。トップ材もノーグレードのものを採用。コイルタップも搭載していますので、サウンドの幅も広いです。

サブでレスポールをお探しの方や、これから始められるビギナー様にもリーズナブルに手に入るのでオススメのモデル。ピックアップはアルニコ2採用の490Rと、ハイゲインピックアップの498Rを採用しています。



Les Paul Studio Tribute 2019

モデル名 値段(税抜)
Les Paul Studio Tribute 2019 ¥113,700

Studioをよりさらに買いやすい価格にすべく、ネック材をメイプルにしてコントロール部ギミックも非搭載にしたモデル。Gibson USAの中ではかなり手に入りやすい価格帯となっていますので、どなたにでもオススメ出来るレスポールです。

実はネック材がメイプルというレスポールは珍しいので、これによるサウンドの違いを試してみるのは面白いかも知れません。

ピックアップはアルニコ2採用の490R、490Tを搭載しています。



それぞれ特色が違うバリエーション豊かなラインナップ!

あなたが気になるレスポールはありましたか?こうやってまとめてみると、かなり違いがある事が分かりましたね。

現在まだ店頭では2019年モデルは並べていませんが、きっと違いが分からずモヤモヤされている方も多いのでは・・・と思ってまとめてみました。

2019年モデル以外の比較の際も、ある程度は活用していただけるとは思います(各年代ごとに仕様は変更されているので、あくまで参考程度にご活用下さい)。今後はタイミングを見て2019年モデルも導入していく予定ですので、ご来店の際はGibsonコーナーもチラッと覗いてみてください!

もちろん、お取り寄せ購入も可能ですので、その際は是非西島までお問い合わせください!

それでは、さようなら~!!


お問い合わせ

店舗名 島村楽器 梅田ロフト店
電話番号 06-6292-7905
当社HPからの問い合わせ先 こちら
担当 ギターアドバイザー 西島(にしじま)

島村楽器梅田ロフト店のツイッターではいろいろな商品やイベントの情報を配信中です
フォローお待ちしております


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