【初心者必見!】初めてのモニタースピーカー選び。必要性について徹底解説
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2021年04月03日
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![今回はモニタースピーカーについてのお話です。 *モニタースピーカーって何?普通のスピーカーと何が違うの? モニタースピーカーとは楽曲全体のサウンドを確認するために使用するスピーカーの事を指します。 通常、スピーカーといえばかなり大きいサイズになるのですが、サウンドの確認をするのが目的のため小さめにな […]](https://www.shimamura.co.jp/shop/umeda/wp-content/uploads/sites/155/2021/03/20210330-img_2773.jpg)
今回はモニタースピーカーについてのお話です。
モニタースピーカーって何?普通のスピーカーと何が違うの?
モニタースピーカーとは楽曲全体のサウンドを確認するために使用するスピーカーの事を指します。
通常、スピーカーといえばかなり大きいサイズになるのですが、サウンドの確認をするのが目的のため小さめになっています。
これを別名「ニアフィールドモニター」と言います。
素朴な疑問
普通のBluetoothスピーカーとかコンポならあるけどそれではダメなの?
普通のBluetoothスピーカーとかコンポならあるけどそれではダメなの?
ハッキリ申し上げると「ダメ」です。BluetoothスピーカーでもLine入力があるタイプもあり、接続して鳴らす事が出来ますがそれだけです。音楽製作や演奏した楽器の音を聴くという意味ではNGなので覚えておきましょう。
なぜか?
それは通常のコンポ等の音響スピーカーは「気持ちよく聴ける」ようになっているスピーカーだからです。
店内のBGMや家で聴くスピーカーは「聴き込む」という事はしないはずです。部屋全体で何と無く気持ちよく鳴ってくれればそれでいいのが普通なんです。
ですがDTM(いわば音楽製作)の中ではそれではダメです。どの楽器がどんな音量で、どんなバランスで構成されているかをしっかりと把握しないといけません。だからこそモニタースピーカーを皆さん導入しているのです。
ヘッドフォンじゃダメなんですか?
難しい質問になります。
なぜ迷ったかと言うと、実際ヘッドフォンだけで製作している人も中にはいらっしゃるからです。
私自身別に趣味で作曲と編曲を楽しむ分にはスピーカーがなくても問題はないです。
ですがミックスやマスタリングまで手掛ける、もしくは頼れる人がいなくて手掛けざるを得ない方!この方達はスピーカーを買うべきだと考えています。
なぜか?
まずヘッドフォンは覆いかぶさっているため直接耳に音が入って行きます。これでは細かい音は拾えても、スピーカーのように部屋全体に反射してミックスされた音を聞く事が出来ません。
何が問題になるかと言うと、「空間の処理」や「ボリュームミックス」の処理が甘くなってしまいます。
ここが甘くなるとどうなるかと言うとズバリ!「出来たミックスにムラができる」と言う事です。
書き出した音をiPhoneで聞いた時、「あれ?低音スカスカだな〜」とか「リバーブめっちゃ気持ち悪い」と言った経験ありませんか?これら全ての問題は実は「ヘッドフォンでミックスしてたから」なんです。
更にいえば「聞き疲れ」を起こしてしまうのもヘッドフォンのデメリットです。1時間くらい集中してたらどんどんハイになってきて「最高のミックス出来た!」と思っても休憩して聞き直してみれば「え?ミックスおかしくない?」と疑問を抱いたりします。(DTMあるある)
モニタースピーカーをあまり大きく鳴らせないからいらないとおっしゃる方もいらっしゃいますが、ミックス、マスタリングの人に関してはほぼ必須と言ってもいいでしょう。安定したミックスには欠かせません。
「フラット」なサウンドって聞くんですけどフラットって何?
このフラットという意味は非常に難しい問題です。
私の中ではフラットとは「音を再生させた時各帯域が聴感上バランス良く聞こえる」「再生周波数を計測した時のバラツキが少ない」ものだと考えています。
こちらの画像はYAMAHA MSP3の再生周波数のグラフです。
縦軸のdBが0dBを基準に周波数が出ているか出ていないかを判断します。
これは再生する環境も影響するので一概には言えませんのでご自身でセッティングの後調整をしていきます。
90Hz以下の音で0dBより大きいか少ないか、この音量差が±5dB以内なら上出来と言えるでしょう。
モニタースピーカーの大きさについて
モニタースピーカーは同じシリーズでも大きさが違います。一般的にはウーファ-(低音を再生させるコーン/単位はインチ)の大きさで呼ぶ事が多いです。
このインチは部屋の大きさ、設置スペースによって選びます。
昔から「スピーカーは大きければ大きい方がいい音が鳴る」と言われていますが、部屋が小さいのに大きなスピーカーを置くと圧迫感がありますし、耳にも良くないので気を付けましょう。
初心者でも手が出しやすいオススメモニタースピーカー
ここでは価格13,000円程度~40,000円ほどのモニタースピーカーを紹介します。どれも最初に導入する上では問題ないクオリティですよ。
Mackie CR-3X
Mackie CR-3Xはここ数年で一気に使われるようになった低価格のモニタースピーカーです。このスピーカーは13,000円程度でペア販売されています。
大きくないモニタースピーカーは基本的に低音はあまり鳴らないのですが、このCR-3Xは結構下の音まで再生されます。
ボディが非常に軽いので「共振」にさえ注意していただければ即戦力として導入する事が可能です。
共振を防ぐためにはインシュレーターやスピーカースタンドを使い、スピーカーの触れる面積を減らしてあげましょう。
YAMAHA MSP3
初めて購入するモニタースピーカーの王道はやっぱりYAMAHA!バラ売りのため必ずペアで購入しましょう!
ボディの全面に低音、高音を調整するノブとボリュームノブがついているので手が届く範囲で音量バランスの調整が可能です。
更に2つの入力ソースがあります。重量は通常のモニタースピーカーと比べてやや重ためです。これはなるべく「共振」を抑えるためにあえて重くしています。
基本的にオールジャンルどれを聴いても同じような感じで再生してくれるため、幅広いジャンルを手掛ける人にオススメです。
最近はMSP3-Aという新型も登場!電源が安定した3極ケーブルになり、前についていたバスレフポートも後ろになりました。
旧モデルと比べると音がクッキリとしたサウンドになり、音の再生バランスも改善されています。
JBL 305P MKⅡ
1ペア40,000円を切るコスパ最強の5インチモニタースピーカーといえばJBLでしょう。JBLはアメリカで一番大きなスピーカーメーカーです。
アメリカの会社だけあり、オススメのジャンルはビルボードチャートに乗るような今風の洋楽ポップソングにとても最適です。
最近の洋楽はエレクトロを取り入れたHip-Hop、R&B、モダンポップな楽曲が多く、綺麗にボーカルとバックの音が分離しています。
305Pはそのボーカルの立体感が際立ち、定位もしっかりしています。自宅でのDJ用モニタースピーカーとしても重宝できますよ!
IK Multimedia iLoud Micromoniter
超小型で音もいいと非常に人気の高いこちらのスピーカー。今YAMAHAのモニタースピーカーの次くらいに人気の機種となっています。
何と言ってもスペースを取らないのが嬉しい!Bluetoothもついているのでちょっと贅沢な自宅用のオーディオスピーカーとしても使用可能です。
大きさの問題もあり、至近距離でモニタリングする事が前提となりますが、この価格帯では一番バランスがいいと思っています。
そして意外とパワフル!音量もかなり上げられるので細かいサウンドも聞こえやすいです。
メーカー | 型番 | 販売価格(税込/ペア) | デジマート |
---|---|---|---|
Mackie | CR-3X | 13,420円 | ご注文はコチラ |
YAMAHA | MSP3 | 30,800円 | ご注文はコチラ |
YAMAHA | MSP3-A | 34,760円 | |
JBL | 305P MKⅡ | 26,400円 | ご注文はコチラ |
小さい音でもモニタースピーカーはあったほうがいいです!自分で作る音もそうですが、プロがミックスした音をスピーカーで聴くだけでもレベルアップに繋がりますよ。
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店舗名 | 島村楽器 梅田ロフト店 |
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電話番号 | 06-6292-7905 |
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