【エレキベース】UMEDA BASS ANALYSE!! Vol.6 Freedom C.G.R/RHINO 5st Passive
初夏オープン予定
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2016年10月21日
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こんにちは!だいぶ涼しくなってきましたが、体調などいかがですか~。
←ハジベの更新はどうしたのか。
さて、今回はちょっと?いや、めっちゃレアなベースをご紹介いたします!
他のみんなが語彙力を活かしてすごい記事を書くので、萎縮していますが、ハジなりの拙い文章ですが、読んでくださった皆さんがお店に駆けつけて弾きたくなるようなご紹介をできたら…と考えております。
よろしくっす~~~。
Freedom C.G.R/RHINO 5st Passive
メーカー | 型名 | カラー | 定価(税込) | 価格(税込) |
---|---|---|---|---|
Freedom C.G.R | RHINO-5 Alder/R | IFT | オープン | ¥487,836 |
ででーん。ライノちゃん!です!
コチラのRHINOは今年5月に開催されたFreedom Dayというフェアで展示後、そのまま梅田ロフト店に入荷したもので、特別なモデルなんです…。
え?じゃあ、ハジオーダー?ってなるかもですが、ちがうんですよね。
まぁまぁ、まずはFreedom C.G.Rのことから
下町の職人集団「Freedom Custom Guitar Reseach」
画像クリック・タップで公式サイトへ。
東京は荒川区、下町にあるFreedom C.G.R。
公式サイト、About Usの最後にこうあります。
- 木部の保証期間は、「100年」です。それは、私達の作るギターが一切の妥協を排し、全ての工程に理由と確信を持ち、それを丁寧に積み重ねて作られている証拠であり、全てのギターにFREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCHの願いを込めた証です。
な、なんかかっこいい~!
詳しくは公式サイトで読んで頂く事にして…FreedomC.G.Rのギター・ベースはすべて職人の息がかかった、魂のかかった作品です。
RHINO-5 Alder/Rの魅力
RHINOについて語る上で欠かせない方がいます。フリーダムの社長・深野代表!…ももちろんですが、敏腕営業の民谷(タミヤ)さん!!!!
この方は今回紹介するRHINOの根幹にかかわってきた人物であり、今のRHINOの礎を作った人物でもあります。
今回に合わせて、お電話でお話しをお伺いしてみました!
民谷さん(似顔絵)にRHINOについて聞いてみた
民谷さんの写真がなかったので、ハジの画力で再現してみました。
実際はルーズな?雰囲気をもつイカしたおじさま(失礼)です。ベーシストだけあって、かなりのこだわりをもって会社のみんなで開発に携わったそう。
以下 ハジ→ハ >> 民谷さん→民 >>
RHINOのなりたち
ハ >>まず、このモデル「RHINO」の開発にあたって、意識されたことや、どういったベースを目指していたのか、伺えますか?
民 >>フリーダムでは長年PBやJBスタイルでボルトオンジョイントのベース(現在のRetrospectiveシリーズ)をオーダーメイドで作ってきましたが、カーブドボディにラミネート構造のオリジナルベース、Dulakeシリーズを発表し、その際初めてARIMIZO&ONE POINT JOINTが製品化されたんです。
Dulakeシリーズ
取り回しの効くコンパクトボディに古き良きソウルフルなベースサウンドまでもアウトプットさせたい。-そうして作られたシリーズがDulake。カーブドトップに木目のきわだつトップが特徴的です。
今年春には新たにフラットトップのシリーズ「Dulake Libero & Flat」が発表され、フリーダムのオリジナルシェイプシリーズとして多くの人を魅了し続けています。
ARIMIZO&ONE POINT JOINT
先日特許を取得したフリーダム独自のジョイント方法です。
ギターなら、HYDRAシリーズ、ベースだと、、RHINOに搭載されており、ジョイント部に日本古来の建築技法である”蟻溝”形状加工を施し、そこにブラス製で円形のジョイントプレートとボルト1本を用いて、電気信号になる前のベースの生音を変化させるトーンコントローラーとしての役割を持たせてあります。
特徴としては、真ん中のボルトを締めたり、ゆるめたりすることでサウンドを変化させることが出来、驚くほどのサウンドバリエーションを手軽にもたらしてくれる"トルクマネージメント"を簡単な操作で可能にしてくれました。
もちろん、今回ご紹介のモデルにも…
民 >>Dulakeシリーズが出来た後、カスタムJBタイプでオリジナルモデルの開発にトライしたかったんですね。
これまでも高いクオリティでJBタイプは作ってきていたので、そこにDulakeを開発したノウハウ、そして何よりもウチの職人たちがもつ高い技術力、これらの要素をもって良いものを作ることを目指しました。
ソリッドボディでフラット形状のボディに、2シングルP.U.のJBタイプを基準にしたのは、ルックス的にもスマートにハマるのと、サウンド面でもすんなりと色々なジャンルに対応できるからです。やはり作るからには様々なスタイルのベーシストの皆さんに使って頂きたいですからね。
ハ >>RHINOのシェイプはジャズベースからとっているんですか?
民 >>シェイプは、ウチのオリジナルギターのHYDRAシリーズを基にデザイニングを始めました。
テレキャスターから、ベースに派生して、ダブルカッタウェイになって、ストラトキャスターになったように…
個人的にヘッドやボディシェイプというのは派生することで、ブランドイメージを奏でるストーリーを語ってくれると思ってますので。
HYDRAから派生したシェイプをもつRHINOですが、少しコンパクトに見えるのか、よく「ムスタング」に近いとも言われます。
最近女性ベーシストの方々に選んでいただいているのは、もしかしたらそこが理由の一つかもしれませんね。
ハ >>そうして、今のRHINOが出来たかと思うと感慨深いです。
民 >>1番最初に製作したRHINOの初号機は、とあるSHOWモデルとしてマホガニーボディのトップにコア材を貼った4弦を製作し、プリアンプにはヴィンテージチューブアンプのプリ部がそのまま内蔵されているようなサウンドが魅力の、Akima & Neosとウチとののコラボモデル、Wild Stompをオンボード用にアレンジしていただいた物を使いました。
シェイプの元となったHYDRAシリーズ
こちらはHydra Classicシリーズ。ARIMIZO&ONE POINT JOINTを搭載しており、あらゆるジャンルに対応可能なエレキギター。
とっても人気
Wild Stomp
Freedom C.G.R×Akima & NEOS サウンドを知り尽くしたミュージシャン且つアンプビルダー、アキマ・ツネオ氏とフリーダムのコラボレーションエフェクター。
通常の床置きエフェクターの様に分かりやすいとは言い難いコントロールですが、4インプットを持つビンテージチューブアンプのアンプヘッドのつもりで製作されており、オンオフせずにかけっぱなしで使っちゃうベーシスト続出のスーパーエフェクター
従来のコンプレッサー、リミッターでは得られない、クリーンサウンドではなく『ナチュラルサウンド』で、どんなベースでもサウンドがグレードアップします。
最近は土師弟が目覚めてました。
♪
ハ >>それは…カスタムJBというかなんというか、今とは全く違う仕様ですね。
民 >>コアトップにマホバックのラミネートボディのサウンドもすごく良かったのですが、いろいろなスタイルの方がプレイする事を考えると、ある程度はクセのないトラッドなサウンドを持たせたいと考えまして、現在のアルダー2P、もしくはライトアッシュ2Pの所謂スタンダードなボディ材に確定しました。
また、プリアンプに関してはWild Stompだと圧倒的なカッコよさはあるのですが、オーディオライクなサウンドキャラクターのプリアンプを好むプレイヤーも多いこともあり、新たに作り直すことになりました(笑)
ハ >>た、大変ですねぇ…。
民 >>そうなるとピックアップもRHINOに最もマッチするものを、自分たちのオリジナルとして作ろうということになりました。
ハ >>新たにピックアップもプリアンプも練り直しになったわけですが、その際意識されたことは何ですか?
民 >>基本的にフリーダムではパッシヴでのサウンドメイキングを基本と考えていて、プリアンプは一番最後に考えています。
でも、プロミュージシャンを含め、多くのベーシストはスタジオなどでアクティブEQが必要になる場面も多いので、まずはパッシブで最高の音が鳴っていて、それを自然に増幅させることができる良いプリアンプを備えているベースというのが、ウチのエレキベース開発の基本です。
RHINOのピックアップを考えるにあたって、様々な音楽性に一本で対応できるベースに仕上げたかったので苦労しました。
一例をあげますと、フロントのみだとプレシジションベースのように、リアに寄せるとジャコのようなクリアかつ腰が据わったサウンド、フロント&リアをフルで使うと、たとえスラップで弾いても低域が漏れずに太く抜けの良いサウンドを目指しました。
実はここで弦間ピッチ19mmのRHINO用に作ったピックアップを、汎用性の高い20mmピッチ仕様にしたものが、現在販売されているFreedomオリジナルピックアップ「BELL BOTTOMM」なんです。
ハ >>!! なんか、ひとつの商品が出来る過程で色々な製品が出来ていくのが、面白いですねぇ。
民 >>こうした紆余曲折を経て、パッシブの段階でRHINOは出来上がりました。ここからなんですよ、そうです「プリアンプ」を積まなければいけません。
アクティブサーキットは無意味にレンジが広いと扱いが難しいんですよね。
なので、私たちはとにかく「パッシブのサウンドを激変させずにナチュラルで、音楽的なツボをおさえたミドルがしっかりとある」プリアンプを作ろうと思って、毎晩時間の許す限り、工場にこもって職人とともに開発にいそしんだのです。
そうしてできたのが、現在RHINOにも搭載されており、フロアタイプのプリアンプとしても発売している「Unicorn Bass Preamplifier」です。
Unicorn、RHINOのプリアンプはEQはアンプやエフェクター等の外部環境によっても変わりますが、フラット状態でパッシブと差異がないサウンドに、フルブーストさせた状態でもオーバーになり過ぎず、「使える」サウンドに設定されております。
Unicorn Bass Preamplifier
基本回路設計には定評のあるフリーダムオリジナルベース”RHINO”シリーズに搭載されているサーキットを踏襲し、
9ボルトの電源を内部昇圧で18ポルトで駆動させることにより、リアルなローミッドをアウトプットし、埋もれることのなく腰の強いベースラインを作ることが出来ます!
ハ >>今回のRHINOはパッシブですが、なぜパッシブモデルも作ることになったのですか?
民 >>RHINOを実際に使っているのベーシスト方々にお話しを聞くと、案外パッシブをメインで使っている人が多いんですよ(笑)
また、アクティブだとキャビティーのザグリ面積も増えるので、ザグリのすくないパッシブの方がボディ剛性が上がりますので、アタック感のあるタイトなサウンドになりますね。
これらの選択肢(プリアンプ内蔵、パッシブモデル等)は、プレイスタイルや好みに合わせてお選びいただければと思います。
ハ >>ひえ~、そういったところまで計算されつくしているとは…。(そらな)
イフリートカラーのRHINO誕生秘話
ハ >>それでは、今回ご紹介するRHINOの誕生の話を教えて頂けますか?
民 >>フリーダムでは塗装は一人の職人が担当していて、その人は工場長でもあるんです。
パッシブモデルを作るに当たって、キレがありつつもナチュラルコンプのニュアンスがあるサウンドがほしいなぁと思って、トップにメイプルを貼ったんです。
このモデルのトップ材にはさりげないカッコよさを醸し出している杢目をという要望をもとに、ウチの木工長が厳選してくれたスタンダードグレードのフィギュアドメイプルを使っています。
その杢目に合わせてウチの工場長が作ったカラーが、この「イフリート」になります。
ハ >>炎の悪魔、神様の名を冠したこのカラーはワンオフでもう再現できないんですね。
民 >>できないことはありませんが、特にスタンダードグレードのメイプルは生地の色合いや杢目の具合によって、同じカラーを吹いてもニュアンスは変わってしまうと思います。
今のところこのカラーは通常のカラーチャートにもないので、この子だけなんです。
ハジちゃんのために作りました。
ハ >>(さらりとチャラいこと言ったな…)縁あって、梅田ロフト店に来たからには是非、関西のベーシストの手にわたってほしいですね。
民 >>ハジさんが売ってね(笑)!
ハ >>うっ…いやはや、長いこと、ありがとうございました。貴重なお話しでした。
民 >>では、また11月26日に、皆さんにお会いできることを楽しみにしています!
というわけでした。語りだすと止まらないエピソードがたっぷり詰まったRHINOでした。
さて、レビューです(まだ続く)
RHINO弾きました。
誰かに撮ってもらえよ…感がすごい写真ですね。
民谷さんのお話しを伺ってから弾いてみると、何を狙っているのか。が手にとるように、的確にわかるので非常に面白かったです。
フレットはFreedom C.G.Rオリジナルのステンレスフレット「WARM」!
えーステンレスフレットって硬いんじゃないのー?と思ったあなた、フッフッフ・・・・甘い!甘すぎる!アタマが硬いですよ!ステンレスだけに!
このステンレスフレット「WARM」は錆びの来ないクリーンな弾き心地と滑らかさはそのままに、音色に関しては、まるでニッケルシルバー製のフレットを弾いているかのように「柔らかく」「暖かい」ウェットな響きがするフレットなんです。(語彙力がないので、公式サイトより引用)
従来のニッケルシルバー製フレットがビッカース硬度「200」に対し、ステンレスフレット「WARM」は約「160」とより柔らかい硬度を持たせ、ステンレス製フレットの持つメリットである「メンテナンスフリー」という特性を持ちながら、ニッケルシルバー製フレットの音質併せ持たす事が出来ました。とのこと、なので、さびにくいし、めっちゃ柔らかいフレットなんです。
なんで、耐久性は、既存のニッケルシルバーフレットとほぼ同等。なんですね。わたしはこのフレット好きなんですよね~。
また、また、フロント、リアそれぞれのピックアップが持つキャラクター、サウンドメイキングや、ちょいアメリカンだけど仕事の丁寧な日本人が作ったということがひしひしと伝わる作りなど、やっぱりメーカーさんの話って聞くと確実にタメになるなぁ・・と実感。
パッシブながらもどっしりと構えたサウンドが特徴的で、Low Bに関してもヨレることなくハリのある質感に仕上がっています。
また、通常のRHINOとは違い、キルトメイプルをトップにラミネートすることで、キレのあるサウンドも実現、これはARIMIZOをイジった時のサウンドの変化も楽しみです…。
ここで、ARIMIZO&ONE POINT JOINTをイジってみます。
付属の3mm六角レンチで、ネックジョイント部の丸いパーツの真ん中のボルトを時計回りに締めきります。
まず、この状態が0ポイントとなり、いわゆる「TIGHT」状態になります。この状態だと全体のサウンドが引き締まり、クリアなアタック感とスピーディーな立ち上がりのサウンドになります。
この「TIGHT」状態から、80~90度半時計回りに回した状態が「LOOSE」になります。
この状態でジョイント部におけるネックとボディの圧着度が緩まり、「TIGHT」時のサウンドから変化し、倍音豊かでふくよかなトーンになります。
私はこの状態が好きでしたね。
ここからは「TIGHT」と「LOOSE」の間で好きなポジションを探したり、演奏する楽曲に合わせて変えてみたり…
そのサウンドの変化は聴くよりも弾いた方が実感しやすいので、是非、試奏していただければと思います。
世界に一本だけのRHINOを是非、生でご体感ください。
※在庫状況、展示状況は更新日時当時のものになります。在庫有無の保障はできかねます。お気軽にお問い合わせくださいませ。
皆様のご来店、心よりお待ちしております。
記事を書いてるのはこんな人!
名前 | 土師(ハジ) |
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自己紹介 | 梅田ロフト店エレキベース担当…ではない。趣味程度でベースを嗜んでます。 |
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