【2023年度最新情報】ピアノ上級アドバイザーが勧める  レッスン向け電子ピアノの選び方 「音、スピーカー編」

イオンモール高崎店

イオンモール高崎店店舗記事一覧

2022年11月18日

電子ピアノの選び方、「鍵盤、タッチ編」の続きとなります。今回は、「音源、サウンド」と「スピーカー」について解説していきます。 CONTENTS☆鍵盤、タッチ編はこちら!★おさらい:電子ピアノ選びのポイント☆この記事を書いたのは、★石田プレゼンツ、電子ピアノ相談会☆ピアノのレッスンではどんなことを習っ […]

電子ピアノの選び方、「鍵盤、タッチ編」の続きとなります。
今回は、「音源、サウンド」と「スピーカー」について解説していきます。

☆鍵盤、タッチ編はこちら!

★おさらい:電子ピアノ選びのポイント

  • ①鍵盤、タッチ
  • ②音源、サウンド
  • ③スピーカー

前回は①についてお話しました。まだご覧になってない方は上記リンクからぜひご覧になってみてください。

ここでは②「音源、サウンド」と③「スピーカー」について解説します!

☆この記事を書いたのは、

ピアノ担当:石田菜々美

3歳からピアノを始め、今も続けています。ピアノの楽しみ方や長く続ける秘訣など、なんでもご相談ください!

★石田プレゼンツ、電子ピアノ相談会

ピアノ選びのご相談承り中です!

お電話でのご案内も可能!

  • イオンモール高崎店【石田】宛てにお電話。
    ℡:027-310-9715
  • 石田から折り返しお電話差し上げます。
  • お電話にて電子ピアノのご案内をいたします。
  • ご購入希望のモデルが決まりましたら、WEB上でのご購入手続きが可能です。
  • お支払い方法は、クレジットカード払い、ローンでの分割払いなどがございます。
  • 基本配送設置料は無料にて全国配送してます。

☆ピアノのレッスンではどんなことを習ってるのか?

A.「強弱」「抑揚」「感情」などをピアノで「どう表現するか」を学びます

同じ曲を弾いていても弾き手によって音が変わるのがピアノです。楽譜通りに指が動くだけでなく、自分の感性や感受性をどう音で表すかを練習します。

このような表現の練習は実はレッスン初期の段階で登場します。小さなお子さんでもピアノを始めて半年もすれば、「メゾピアノ」や「メゾフォルテ」などの「強弱記号」や「スタッカート」や「スラ―」のような演奏法を練習するようになります。

この演奏表現を先生が求めるレベルで練習できる電子ピアノと、それが難しい電子ピアノが存在します。
ピアノレッスンの練習用に向いているかどうかはこの点で判断しています。
(大まかにおよそ15万円以下の電子ピアノでは十分な練習ができないと思います。)

ピアノは1日10分でも良いので毎日練習することが大事です。その毎日の積み重ねが上達や成長に繋がっていきます。
せっかくの努力をより実りあるものにするためにも、しっかりと演奏表現の練習ができるピアノを選びましょう!

★サウンドについて

●メーカーによる音質の違い、全て日本のメーカーです!

メーカー音質特徴
YAMAHA
ヤマハ
明るくクリアな音色はっきりとした音が出るので聴きやすいフォルテの音は気持ち良く鳴ります。ヤマハとベーゼンドルファーという異なるピアノ音を選べるモデルも。
Roland
ローランド
低音から高音までとてもバランスのとれたサウンドです。クラシック、ポップスどちらにも合う。音作りの技術に最も定評があります。非常に繊細な表現が可能で、弾き手のイメージ通りに表現できます。
KAWAI
カワイ
豊かな低音とキラッとした高音、深みのある落ち着いた音が心地よい。
ゆっくりと広がる重厚な響きと暖かみのある音に癒されます。
アコースティック感が得られる音。
CASIO
カシオ
世界3大ピアノメーカーの音入れたモデルもあり様々なピアノ音が楽しめます。PXシリーズとGrand Hybridシリーズが人気。「ベヒシュタイン」コラボのGrand Hybridは素晴らしいです。
KORG
コルグ
明るいサウンドで、音が出しやすい印象です。主に10万円以下に絞って製造。スタイリッシュなデザインが人気です。

☆音源について

●音源は演奏表現に関わる重要なもの!音作りにはメーカーの技術力が現れます。

アコースティックピアノの音を細部まで録音し、メーカー独自の技術によって作り上げられる電子ピアノ音の「心臓」部分
各メーカー電子ピアノの価格帯によって音源を使い分けており、
上位モデル程よりリアルで、表現力豊かな演奏ができるようになります。

●ピアノレッスン用で選ぶなら「弾き方による音質の変化」が可能な音源を!

電子ピアノの音源は必ず「強弱変化」を付けることができます。

弱く弾く=小さな音が出る
強く弾く=大きな音が出る

これは基本です。
しかしながら、これだけでは「不十分」です。

「表現」の違いを習うピアノレッスンでは、「強弱」だけでなく「音質変化」が必須です!

ピアノを表現する言葉 一例

  • 優しく、楽しく、歌うように「弾く」
  • 丸い、甘い、金属的な、重い「音」
  • 華やかな、落ち着いた、温もりのある、伸びやかな「音」

ピアノの先生はこんな言葉を遣い指導します。
それに合った音がちゃんと出せるピアノでないと、いくら練習してもなかなか満足のいく演奏はできません。

●様々な技術があります!グランドピアノの音の鳴り方を徹底的に再現

ぺダリングハーフペダルなどペダルの踏み方によって変わる音の響き、広がりを再現
リバーブ,アンビエンスステージ、コンサートホールなどでピアノを弾いているような響き方を再現
レゾナンス、共鳴音弦の振動によってピアノの他のパーツが共鳴して響く音を再現
ピアノノイズ鍵盤を押す際に生じる打鍵音など演奏する時に発生する音やノイズを再現

※メーカーによって呼び名は異なります。

ヤマハの音源

  • ①AWMステレオサンプリング
  • ②ヤマハ CFXサンプリング
  • ③ヤマハ CFXサンプリング、 ベーゼンドルファー インペリアルサンプリング
AWMCFXCFX+ベーゼンドルファー
特徴強弱は可能だが、
音質変化はできない
最高峰コンサートグランドピアノ
「CFX」をサンプリング
音質変化にも対応
「CFX」とベーゼンドルファーの
「インペリアル」をサンプリング
タイプの異なるピアノ音を楽しめます。
音質変化★★グランド・エクスプレッション
モデリング
★★★
ペダリングハーフペダルのみ対応
ハーフペダルのみ対応
CLP745まで:ハーフペダルのみ★
CLP775から:GPレスポンス★★★
共鳴音VRM Lite
★★
VRM
★★★
ピアノノイズ
リバーブ★★★
価格帯約5~6万円約9万円~12万円約18万円~
代表シリーズPシリーズARIUS
アリウス
Clavinova
クラビノーバ

ローランドの音源

  • スーパーナチュラルピアノ音源
  • スーパーナチュラルピアノモデリング音源
  • ピュアアコースティックピアノ音源
スーパーナチュラル
ピアノ音源
スーパーナチュラル
ピアノ・モデリング音源
ピュアアコースティック
ピアノ音源
特徴無段階の音色変化や
自然な減衰音が特長
ピアノの発音プロセスを
デジタル技術で再現
最先端技術の粋を集めた
究極のデジタル音源
音質変化★★★★★★☆★★★★
ペダリングPDAペダル
★★★★
PDAペダル
★★★★
PDAペダル
★★★★
共鳴音ピアノデザイナー
★★★
ピアノデザイナー
★★★
ピアノデザイナー
★★★★
ピアノノイズ
リバーブ★★★★アンビエンス
マイステージ
★★★☆
価格帯約8万円~12万円15万円~20万円約24万円~
代表シリーズFP、RPシリーズHP、DPシリーズLXシリーズ

カワイの音源

  • PHI 音源
  • HI-XL 音源
  • SK-EXレンダリング音源/HI-XL音源
PHI 音源HI-XL音源SK-EXレンダリング音源/HI-XL音源
特徴2台のカワイフルコンサートピアノ
「SK-EX」「EX」からサンプリング
SK-EXの88鍵すべてを、
タッチの強さに分けて
ステレオでサンプリング
「SK-EXコンクールグランド」と
「SK-EXコンサートグランド」
音質変化★★★★★★★
ペダリンググランド・フィール・ペダル
★★★
グランド・フィール・ペダル
★★★
グランド・フィール・ペダル
★★★
共鳴音CN201:★
CN301:★★
アコースティックレンダリング
★★★
SK-EXレンダリング音源
★★★★
ピアノノイズCN201:✕
CN301:★★★
コンサートチューナー
★★★
コンサートチューナー
★★★
リバーブ★★★★★
価格帯約12万円~18万円約23万円約32万円~
代表シリーズCNシリーズ、CA4900GPCA59CA701,CA901

カシオの音源

  • マルチ・ディメンショナル・モーフィングAiR
  • AiR Grand
  • AiR Grand GP1000仕様
マルチ・ディメンショナル
モーフィングAiR
AiR GrandAiR Grand
GP1000仕様
特徴共鳴音によるグランドピアノ
ならではの「響き」を追求
ベルリン、ハンブルク、ウィーン
3つのピアノ音を搭載
ベルリン、ハンブルク、ウィーン
3つのピアノ音を搭載
音質変化★★★★★★
ペダリングハーフペダルのみ対応
グランドペダルシステム
★★★
グランドペダルシステム
★★★
共鳴音アコースティックシミュレーター
★★★
アコースティックシミュレーター
★★★★
ピアノノイズ★★★★★★★
リバーブ★★★★★★
価格帯約5万円~約33万円約40万円~
代表シリーズPrivia シリーズ
プリヴィア
GP-310GP-1000

音源のまとめ

グランドピアノは約10,000個のパーツから出来ています。音が鳴る仕組み、音に含まれる成分はとても複雑で繊細です。それらを再現しようとしているのが電子ピアノで、当然ながら非常に高い技術が使用されています。

上位モデルになるほど各メーカーの技術力をふんだんに使った音源が搭載され、グランドピアノに近い演奏表現が可能になります。ピアノレッスンで一番大切な表現の練習をするには、

「音質変化」で「★★★」以上のピアノがオススメです。それ以下のピアノでは表現の練習ははっきり言うと難しいです。
それに加え、ペダルや共鳴音なども「★★★」あると充分な練習ができます。

★スピーカー

スピーカーを見るポイント

●スピーカーの「数」が大事!

鍵盤や音源によって演奏が大きく変わることがお分かりいただけたと思いますが、
最後にそれを活かして音を出してくれるのがスピーカーです。

まず、ざっくり分けると以下の3タイプがあります。

  • 2スピーカーモデル
  • 4スピーカーモデル
  • 6スピーカーモデル
2スピーカー4スピーカー6スピーカー
位置鍵盤下部の左右に一つずつ鍵盤下部の左右に一つずつ
ピアノの上部の左右に一つずつ
鍵盤下部の左右に一つずつ
ピアノの上部の左右に一つずつ
キャビネット部の左右に一つずつ
価格約5万~15万約18万~30万約30万~
特徴音が下向きに出るので、
こもりやすく
強弱や音質の変化が
付けにくい
き手を包むように音が出てくるので
グランドピアノの音の出方に近く、
強弱、音質変化も付けやすい
高度なスピーカーシステムにより
グランドピアノさながらの演奏が可能に

各メーカーのスピーカーシステム

各メーカー4スピーカーモデルから力を入れています。

●ヤマハ

グランドアコースティックイメージング電子ピアノでありながらグランドピアノの音像や音場を再現。響板から響いているかのような自然なサウンドを実現した音響設計。対象機種:CLP-775、CLP-785
スプルース コーンスピーカーアコースティックピアノの響板と同じ木材を使用し、音の立ち上がりの良さを再現。対象機種:CLP-785

●ローランド

  • LX705GP:4つのスピーカーによる「アコースティックプロジェクション」
  • LX706GP:6つのスピーカーによる「アコースティックプロジェクション」
  • LX708GP:8つのスピーカーによる「アコースティックプロジェクション」
アコースティックプロジェクション役割の異なる複数のスピーカーから立体的なサウンドを投影。ピアノの音成分を各スピーカーから別々に鳴らし、空間の中で立体的なピアノの音が作られるローランド独自のスピーカー技術
2-way/4-speaker<br />
<br />
下のスピーカーは前面を向いた<br />
ボックススピーカーを採用<br />
音がクリアになり、高品位な<br />
ピアノサウンドを実現<br />
<br />
対象機種:LX705GP<br />
2-way/4-speaker

下のスピーカーは前面を向いた
ボックススピーカーを採用
音がクリアになり、高品位な
ピアノサウンドを実現

対象機種:LX705GP
3-way/6-speaker<br />
<br />
本体の高さやスピーカー・ボックスによる共鳴を活かし、深みのある包み込まれるような迫力のあるピアノ・サウンド。<br />
より豊かな演奏表現を可能にしたシステム<br />
<br />
対象機種:LX706GP 3-way/6-speaker

本体の高さやスピーカー・ボックスによる共鳴を活かし、深みのある包み込まれるような迫力のあるピアノ・サウンド。
より豊かな演奏表現を可能にしたシステム

対象機種:LX706GP
4-way / 8-speaker<br />
<br />
余裕のある豊かな響き。<br />
各スピーカーからピアノの異なる成分を放ち、<br />
空間で合成することでピアノ特有の響きと音場を再現<br />
楽器全体が豊かに鳴り、スピーカーがあることを<br />
感じさせない音場を創りだします。<br />
<br />
対応機種:LX708GP 4-way / 8-speaker

余裕のある豊かな響き。
各スピーカーからピアノの異なる成分を放ち、
空間で合成することでピアノ特有の響きと音場を再現
楽器全体が豊かに鳴り、スピーカーがあることを
感じさせない音場を創りだします。

対応機種:LX708GP

●カワイ

上面放射スピーカー搭載<br />
<br />
上方向に上面放射スピーカー採用<br />
グランドピアノ特有の上に抜けるような<br />
音の広がりを再現<br />
<br />
対象機種:CA59 上面放射スピーカー搭載

上方向に上面放射スピーカー採用
グランドピアノ特有の上に抜けるような
音の広がりを再現

対象機種:CA59
Grand Feel Speaker System FULL<br />
<br />
響板の音の広がりや密度を再現する<br />
ディフュージングスピーカーを中心に<br />
6つのスピーカーを搭載。<br />
グランドピアノの豊かな音を再現しました。<br />
<br />
対象機種:CA701、CA901、SCA901 Grand Feel Speaker System FULL

響板の音の広がりや密度を再現する
ディフュージングスピーカーを中心に
6つのスピーカーを搭載。
グランドピアノの豊かな音を再現しました。

対象機種:CA701、CA901、SCA901
Grand Feel Speaker System Pro<br />
<br />
TWIN DRIVE響板スピーカーを中心に、<br />
ディフュージングスピーカーや<br />
ダイレクトスピーカーなど合わせて6つのスピーカーを最適化して組み合わせたスピーカーシステム<br />
<br />
対象機種:CA901、SCA901 Grand Feel Speaker System Pro

TWIN DRIVE響板スピーカーを中心に、
ディフュージングスピーカーや
ダイレクトスピーカーなど合わせて6つのスピーカーを最適化して組み合わせたスピーカーシステム

対象機種:CA901、SCA901

スピーカーのまとめ

難しい名前がたくさん出てきましたが、基本的には4スピーカーモデル以上のピアノにグランドピアノに近い音の鳴り方、聴こえ方をする技術が使われています。2つスピーカーでは再現が難しく、細やかな音色表現が必要とされるピアノレッスンには向いていません。やはり4スピーカー以上のピアノがおすすめです。

結論!!

レッスンの練習用には、

  • 木製鍵盤で!!!
  • 4つ以上のスピーカーが付いている!!!!!

電子ピアノがオススメ!!

※記事中に販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その情報は記事更新時点のものとなります。店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。