こんにちは。島村楽器エミテラス所沢店の小杉です。
えみとこ小杉のDTM部屋 Vol.1 でASIO ダイレクトモニタリングをご紹介しました(記事はこちら)が、その後、もう少し調べてみたところどうやらドラムレコーディングでも活用できそうでしたので、もう少し掘り下げてご紹介します!
(この記事は未検証なため不確定要素ばかりです。予めご了承ください。)
レコーディングスタジオでCubaseを使っているスタジオをたまに見かけて、"ProTools HDじゃないとレイテンシー気にならないかな…?" "ハードウェアのダイレクトモニタリングで上手くやっているのかな…?"
と思っていましたが、ASIO ダイレクトモニタリングを活用してゼロレイテンシーでレコーディングしていたのかも知れません💭
インプットは複数モニタリングできる?(※未検証)
最初のバスのみがモニタリングにつかえるということを書いていましたが、調べたところそれはアウトプットの話で、インプットの1ch〜8chをアウトプットの1-2ch(ステレオ)からモニタリングすることは出来るようです。 ※実機がないため未検証です。
ASIO ダイレクトモニタリングの仕様だと、スタジオでのワークフローを考えた際にキューボックスへパラで返すのが困難かなと思ったのですが、
アウトプットの1-2ch(ステレオ)をレコーディング中のモニタリングしたい楽器にして、
その他のアウトプットは、レコーディングせずモニタリングのみのためレイテンシーがあっても問題ないので
3ch以降のアウトプットからアウトすれば、ProTools HDシステムと近いワークフローを実現出来そうです。
ドラムレコーディングで使えるかはわからないですが、試してみる価値はあると思います。
もしASIO ダイレクトモニタリングをドラムレコーディングで使えなくても、インターフェース付属のミキサー機能は使えます。
これを言ってしまうと元も子もないですが、
DAWでモニタリングをコントロールしなくては成り立たないくらい特に繊細なのはボーカルレコーディングくらいなので、
ドラムレコーディングでASIO ダイレクトモニタリングが使えなくても、同じインターフェースを使ってボーカルやギターのレコーディング(1〜2chで済むもの)がASIO ダイレクトモニタリングで出来るならそれだけでも十分という方は、ぜひチャレンジしてみてください!
ASIO2.0 対応インターフェース
ESI U108 PRE

国内ではディリゲントがお取り扱いをしています。
ただ、本国のサイトを確認したところ、Product Archiveのページに入っていたので、国内の在庫がなくなったらその後はなかなか手に入りずらいかも知れません。
中古市場にも出回っていないようなので、知る人ぞ知る隠れた名機なんだと思います…
ちなみにESIはイーエスアイだと思っていたのですが、本国のYouTubeでイージーと言っていたので、イージーが正しいかも知れません。
ESI社は他のインターフェースもASIO2.0対応と記載のものがほとんどでした。
超小型のインターフェースやDante対応のインターフェースなど玄人好みのインターフェースのプロダクトが多数ございます。
https://dirigent.jp/esi
Steinberg UR816C

インターフェースの定番のUR22CのURシリーズです。
UR22CがASIO 2.0に対応していたので、UR816Cもいけるはずです。
ADATがついているので8chよりさらに他チャンネルを録音できます。
FocusriteやRMEのADAT対応プリアンプを使えば、AD変換はUR816Cではなくプリアンプが対応するので、URシリーズの音質に満足しなくなった場合に別の選択肢を試すことができます。
SSPLLというジッターリダクションテクノロジーを搭載したWord Clockなので、音質も通常のURシリーズとは異なるかもしれません。
True Integrated Monitoring + FXとして、CubaseからUR816Cに内蔵のDSPを操作も出来ます。
リバーブやコンプなどをCubaseのプラグインのように操作できるようです。
もしかするとASIO2.0の仕様以上にダイレクトモニタリングのコントロールが出来るかも知れません…! ※未検証です。
RME Babyface Pro FSとADATのプリアンプ

RMEにはマイクプリが8chくらいついたようなインターフェースがないようですが、ADATで拡張して使えばもっとも強力な環境が完成します。
RME Octamic IIや12MicなどADAT付きのマイクプリもラインナップされているので、高品質ながら見た目の統一感もあります。
Cubaseで最強の環境を作るならRMEです。
ASIO2.0を使う場合でも使わない場合でも、TotalMixを使うことで自由なルーティングでモニタリングができます。
RMEもほとんどがASIO ダイレクトモニタリング対応と思われます。
さいごに
最近のコンピュータやインターフェースだと、DSPやFGPAを使わなくても、2ms以下やそれ以下くらいまでかなりレイテンシーを抑えられるため、使い方次第ではASIO2.0は必要ない場合もあります。(4ms以下ならまず演奏に支障はでないと言われているようです。)
ただ、編曲中に途中でギターを入れたくなった場合などは、一度書き出して重たいプロジェクトから抜け出してレコーディングしたりしなくてはならないため、
DSPやFGPAを使ったDAWにインテグレートされたモニタリングシステムの方が効率が良く安定したワークフローとなります。
ASIO規格を生み出したSteinbergのCubaseだからこそ対応している規格ASIO2.0の機能がASIO ダイレクトモニタリングです。
※記事中に販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その情報は記事更新時点のものとなります。店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。
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