こんにちは、島村楽器新宿店、エフェクター担当:松坂 です。
夏の暑さも落ち着いてきてやや過ごしやすい感じになってきましたね~
さて、スタジオに行ったり、ライブやったりでそろそろ電源の重要さに気が付き始めたそこのあなたに朗報です。
プロも使っている話題の K.E.Sブランドから新しいパワーサプライが出るので、今回いい機会なのでご紹介しようというわけです。
今までリリースされている物と今回ので3機種あるので全部紹介しますよ~
※表示価格は 2023年8月25日現在の物です
ところで KIP の強みって何?
①9V電池相当の出力が出せる
KIPシリーズを調べると必ずと言っていいほど出てくるワード、#圧強め 。
実は KIPのパワーサプライは一般的な 9V 500mA では無くて 9.4V~9.8V 500mA の出力が出せるんです。
これが #圧強め の所以なのです。
で、圧強いとなにがいいじゃ?って話ですが、巷で電池の方が音いいとか聞きません?
この話、電圧が関係していて、新品の9V電池は 9V以上 の出力が出ていることが理由なんです。
で、電圧高いとなんでいいのかって話ですが、これは電流だったり電気系の話になるのでだ~いぶ端折って説明すると、
電圧が高いとエフェクターによりパワーが送れる→元気になる→音が良い(個人差有)が達成できると。
具体的な音の変化を話すと、"レンジが広がります"。
レンジが広いと低音域から高音域までしっかり音が出ますよ~ってイメージです。
②プレイヤーの"欲しい"が盛り込まれた実践的仕様
プレイヤーの"欲しい"が詰まっているのが特徴。
KESブランドの現役ギタープレイヤーが、"プレイヤー目線で欲しいスペックでの製造"を依頼しているおかげで、
高品質で実践的な仕様が収まりつつも、リーズナブルな価格を実現しているんです!
③最初の1台で買っても安心な将来性のあるサプライ
②と若干似てますが、エフェクターが増えたりしても安心なフルアイソレートのハイスペックパワーサプライなので、
今後のボード拡張だったり構成変更にも難なく対応できる余地があるから安心です!
特に近年増えている高性能な空間系エフェクトやプリアンプは 9V 350mA 以上の出力を要求するものが多く
時に、このサプライでは使えない...みたいなことが起こるのですが、KIPはどのモデルでも問題なく対応可能な上に、フルアイソレート仕様のおかげで、デジタル / アナログ混在ノイズ(デジタルディレイなどのデジタルエフェクターを接続すると発生するノイズ)もほとんど発生しないのです。
現行3機種の紹介
さぁやって参りました。筐体サイズ 小→大の順でご紹介!

【安価ながらも高い拡張性】3機種の中で1番小さい機種KIP-001
最大5個のエフェクターに定格9.4Vのパワー供給ができる。うち1つが 9V/12V/18V で切り替え可能。より高いボルテージで使用する事でサウンドに幅が出せるエフェクターにも対応。更にKIP-001をもう1台用意すれば、1個の電源アダプターで2台=エフェクター10個分の電源供給が可能なLINK接続での使用ができる。予算とスペースを抑えつつも、今後のボード拡張の準備もひっそりと可能な点がGOOD。
¥10,600税込

【某有名ベースプレイヤーも採用】9ポートの出力を備える大型サプライKIP-V.A.C9
平常時9.8V、高負荷時9.4V出力が可能な"圧強め"のパワーサプライ。
全9ポートのうち3ポートは6.5V~18Vまで無段階で可変可能。
モニタも付いているから設定ミスが防げて安心。
おかげでファズを低い電圧で駆動させたい!にも対応可能。
空冷ファンも付いているから熱暴走のリスクも低い。
何よりこんな鮮やかな色のパワーサプライは無いから映えること間違いなし!
¥23,500税込

【今回の新作】待望のコンセント付き KIPKIP-AC208MS
全8ポートを備え、うち6ポートは KIP-V.A.C9 と同じく平常時9.8V、高負荷時9.4V出力が可能。
残る2ポートは 9V 500mA /12V 375mA /18V 250mA の切り替えが可能。
更に近年増加傾向の専用電源を必要とするマルチエフェクターや、高性能機材にも対応可能なコンセントを2つ装備。
電源供給用のケーブルもアンプなどのような高出力の電源が供給可能なタイプを使用する、3機種の中で最も汎用性が高く、最も実践的な仕様が盛り込まれたPSU。
¥24,750税込
どうでした? (総評)
正直全部高性能なので、お好みのサイズと用途で選んでもらって大丈夫です!
担当は KPI-001(オレンジのやつ)とKIP-AC208MS(緑のやつ)を使ってますが、コスパ最強で大満足です。
特に緑のやつはコンセント 口が2つ付いてるおかげで、パワー不足によるショートが心配なデジタルエフェクターが直接コンセントからパワー供給出来て安心(普通のポートから 500mA 供給もできるので更に安心)。背も低いのも嬉しいポイント。
おまけ(KIP-AC208MS / 使用レビュー)
実はメーカー様のご厚意で少し早めに実機を受け取ってテストしてました。
担当の使用エフェクター一覧は...
Neural DSP / Quad Cortex (専用アダプター / 12V 3A) → コンセント
Chasebliss Audio / Dark World (9V 200mA) → 通常ポート
Old Blood Noise Endeavors / Minim (9V 160mA) → 通常ポート
Meris / Mercury7 (9V 150mA) → 通常ポート
ちなみに全部デジタルエフェクターです。この状態で4時間ほど電源投入し続けていましたが、特に不具合も無く使用出来ました!(まぁそんなに消費電力が多く無いのもあるかもしれませんが...)使用していて特に気に入った点が2つあり、1つは"ノイズの少なさ"。以前はほんの少し気になっていたのですが、これに変えてからは気にならなくなりました!この後デジタル / アナログ混在環境 でも試しましたが、同様に特段のノイズは発生する事はなく快適に使用出来ました。そしてもう1つはコンセント。一般的なPSUだと電源供給部ソケットが小さく、途中で抜けてしまわないか心配ですが、これならガッチリくっついているので安心できる!と思いました。
自分は今後もメインPSUとして使って行こうと思います!
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