モジュラーシンセの使い方②オシレーターの種類

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2023年04月04日

こんにちは。島村楽器新宿店の小杉です。 モジュラーシンセにもいろいろな方式のシンセサイザーがありますが、"シンセと言えばこういう音"の減算合成方式のシンセサイザーのご紹介をしていきます。 他には、加算合成方式(オルガンなど, reface YC)、FM合成方式(Yamaha reface DXなど) […]

こんにちは。島村楽器新宿店の小杉です。

モジュラーシンセにもいろいろな方式のシンセサイザーがありますが、"シンセと言えばこういう音"の減算合成方式のシンセサイザーのご紹介をしていきます。

他には、加算合成方式(オルガンなど, reface YC)、FM合成方式(Yamaha reface DXなど)、PCM方式(録音された波形を再生する, Fantom-06)があります。

減算合成方式は、倍音をたくさんもつオシレーターの音をフィルターで削って(減算して)音作りをする方式です。
Moog, BehringerのModel Dなど多くのシンセサイザーがこの方式です。

Behringer / MODEL D

Behringer / MODEL D

¥60,940税込

reface YC

reface YC

¥55,000税込

reface DX

reface DX

¥55,000税込



②では、前回の記事で出てきたオシレーターについて詳しくご紹介します!

Fantom-06

Fantom-06

¥175,000税込

オシレーターの基本波形は、

Sine波
Saw波(ノコギリ)
矩形波(Square, Rectangular)、パルス波
三角波(Triangular)

主にこの4つです。

これらの波形は以下のような、周波数の特徴を持っています。

Sine波は倍音がなく基音のみ
似ている音: 電話のツーツーの音


Saw波は全ての整数次倍音を含む倍音の一番多い波形
似ている音: サックスのような音


矩形波は全ての奇数次倍音が入っている
似ている音: 木管楽器


三角波は、矩形波と同様に全ての奇数次倍音を持つが、矩形波と比べると高い周波数の倍音成分が少ない
似ている音: フルートのような音



これらの波形をフィルター(主にローパスフィルター)で削って音作りしていくことになります。

周波数のアナライザーから分かるように、Saw波が一番多くの倍音を持っている為、フィルターをかけたときにとても効果が分かりやすいです。
Sine波は倍音が少ないため、フィルターのかかりは分かりずらいです。
そのため、Saw波は多くのオシレーターに搭載されていますが、Sine波はついていない場合も多いです。

フィルターをかけて、高音を削れば削るほど音は丸くなっていきます。
削ってる際の音色変化が面白いため、積極的に音作りに使われます。


このツイートでもSaw波をフィルターで うにょうにょ しています。



シンセの音作りでは、作りたい音がどの基本波形をフィルターで削って作られているのかを考える事が一歩目になります。

シンセの機種やモジュールによって同じSaw波でも、質感の違っていますが、それを自由に選べるのがモジュラーシンセです。


島村楽器新宿店では、いろいろなシンセ、モジュラーシンセを試せますので、ご来店の際はぜひお試しください!

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