こんにちは。島村楽器新宿店の小杉です。
モジュラーシンセにもいろいろな方式のシンセサイザーがありますが、"シンセと言えばこういう音"の減算合成方式のシンセサイザーのご紹介をしていきます。
他には、加算合成方式(オルガンなど, reface YC)、FM合成方式(Yamaha reface DXなど)、PCM方式(録音された波形を再生する, Fantom-06)があります。
減算合成方式は、倍音をたくさんもつオシレーターの音をフィルターで削って(減算して)音作りをする方式です。
Moog, BehringerのModel Dなど多くのシンセサイザーがこの方式です。
Behringer / MODEL D
¥60,940税込
reface YC
¥55,000税込
②では、前回の記事で出てきたオシレーターについて詳しくご紹介します!
オシレーターの基本波形は、
Sine波
Saw波(ノコギリ)
矩形波(Square, Rectangular)、パルス波
三角波(Triangular)
主にこの4つです。
これらの波形は以下のような、周波数の特徴を持っています。
Sine波は倍音がなく基音のみ
似ている音: 電話のツーツーの音
Saw波は全ての整数次倍音を含む倍音の一番多い波形
似ている音: サックスのような音
矩形波は全ての奇数次倍音が入っている
似ている音: 木管楽器
三角波は、矩形波と同様に全ての奇数次倍音を持つが、矩形波と比べると高い周波数の倍音成分が少ない
似ている音: フルートのような音
これらの波形をフィルター(主にローパスフィルター)で削って音作りしていくことになります。
周波数のアナライザーから分かるように、Saw波が一番多くの倍音を持っている為、フィルターをかけたときにとても効果が分かりやすいです。
Sine波は倍音が少ないため、フィルターのかかりは分かりずらいです。
そのため、Saw波は多くのオシレーターに搭載されていますが、Sine波はついていない場合も多いです。
フィルターをかけて、高音を削れば削るほど音は丸くなっていきます。
削ってる際の音色変化が面白いため、積極的に音作りに使われます。
このツイートでもSaw波をフィルターで うにょうにょ しています。
シンセの音作りでは、作りたい音がどの基本波形をフィルターで削って作られているのかを考える事が一歩目になります。
シンセの機種やモジュールによって同じSaw波でも、質感の違っていますが、それを自由に選べるのがモジュラーシンセです。
島村楽器新宿店では、いろいろなシンセ、モジュラーシンセを試せますので、ご来店の際はぜひお試しください!
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