モジュラーシンセの使い方①なぜモジュラーシンセを使うのか

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2023年03月29日

こんにちは。島村楽器新宿店の小杉です。 モジュラーシンセの使い方についてのお問い合わせを多くいただきますので、モジュラーシンセの使い方をご紹介します!そもそもなぜ、出来上がっているシンセサイザーではなく、モジュラーシンセを使う必要があるかということですが、 "人とは違う音・新しい音を出したい"↓"シ […]

こんにちは。島村楽器新宿店の小杉です。

モジュラーシンセの使い方についてのお問い合わせを多くいただきますので、モジュラーシンセの使い方をご紹介します!
そもそもなぜ、出来上がっているシンセサイザーではなく、モジュラーシンセを使う必要があるかということですが、

"人とは違う音・新しい音を出したい"

"シンセサイザーを自作しよう!"

ということで、始める方がほとんどではないでしょうか。

モジュラーシンセは、minilogueなどのようなシンセサイザーを機能ごとにバラバラに分解したようなものです。

minilogue Bass

minilogue Bass

¥74800税込

どのような機能ごとにバラバラにしてあるかというと、

・オシレーター
音を発振する(ピーとなり続けている)

・VCA(音量調整)
ボリュームコントロール

・フィルター
音をこもらせる、音質調整

・エンベロープ
ツマミを自動で動かす

主要なモジュールはこの4つです。

モジュラーシンセサイザーは、Fantom-0シリーズやminilogueなど鍵盤を押せば音がすぐ出せる出来上がっているシンセサイザーに比べて、出来ないこと・不便なことばかりです。

FANTOM-06

FANTOM-06

¥175,000税込


モジュラーシンセは...

・鍵盤が付いていない
・MIDIの受け取りにもモジュールが必要
・出せる音が1音のみ
・音楽的に使えるようにするために多くの結線が必要

など多くの障壁があります。minilogueなどのアナログシンセサイザーを使い始めるときのスタート地点を0とすると、モジュラーシンセはマイナスからのスタートです。

minilogueなどで出来ることをモジュラーシンセで再現するには、非常に多くのモジュールが必要になります。(お金もかかります)

では、なぜモジュラーシンセを使うかというと、自分の好きなオシレーター、フィルター、VCAやエンベロープを使いたいからです!

当たり前ですが、minilogueを使うとminilogueのオシレーター、フィルター、VCAやエンベロープを使うことになります。
なので、minilogueらしい音が出ます。

ですが、モジュラーシンセは、好きなオシレーター、フィルター、VCAやエンベロープを組み合わせて使えるので、オリジナルな音が出せます!

なので、モジュラーシンセを作曲・編曲などで音楽的に使うときには、リード(メロディ)やベースなど、単音の渾身のパート・フレーズに使うような感じになると思います。



初めてのシンセサイザー・シンセサイザー入門の場合は、モジュラーシンセはおすすめできません。
minilogueなどのアナログシンセサイザーなどで、シンセサイザーの使い方、

・オシレータの基本波形による音作り(SAW波、Sine波、Pulse波など)
・ADSRによる音量による音作り(エンベロープ+VCA)
・フィルターによる音色変化の音作り

をマスターして、それからモジュラーシンセでオリジナルシンセに挑戦 という方が障壁が少なくおすすめです。

Moog GrandMotherなどのセミモジュラーシンセから始めるのも非常におすすめです。
結線をすればモジュラーシンセと組み合わせて使えますし、結線をしなければminilogueなどと同じように鍵盤を押せばすぐに音が出るシンセとして使えます。

【B級特価】Moog GRANDMOTHER

【B級特価】Moog GRANDMOTHER

¥142,811税込


Moog GRANDMOTHERは、3月29日現在、B級特価品があるため、お買い得に購入できます!


モジュラーシンセのマイナスなポイントばかり紹介してしまいました。
"普通の"シンセサイザーの方が、便利で使いやすくてすぐ音が出るので、比べてしまうとモジュラーシンセは不便です。


しかし、モジュラーシンセは使い始めるまでが大変ですが、モジュラーシンセでしか出せない音があります!

"ARP2600の透き通ったようなオシレーターでMoogのムチムチなフィルターでARP2500のVCAのサチュレーション加減のシンセサイザー"

など、注文の多い料理店のようなシンセの音を出すには、モジュラーシンセを使うしかありません!


モジュラーシンセに挑戦したい方、普通のアナログシンセでは出せないオリジナルな音を出したい方、新宿店"小杉"までお問い合わせください!

②では、オシレーターなど各パーツについてご紹介の予定です!

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