Gibson Montanaファクトリー訪問記2025 Day.1

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公開:2025年10月15日

更新:2025年10月12日

皆さんこんにちは。札幌パルコ店の坂口です! 9月にGibson モンタナ ファクトリーを訪問した様子をお届け致します。 CONTENTSいざボーズマンへDay.1いざボーズマンへ 今回訪問するモンタナファクトリーは、アメリカ北西部にあるモンタナ州のボーズマンという場所にあります。 羽田空港から10時 […]

皆さんこんにちは。札幌パルコ店の坂口です!

9月にGibson モンタナ ファクトリーを訪問した様子をお届け致します。

いざボーズマンへ

今回訪問するモンタナファクトリーは、アメリカ北西部にあるモンタナ州のボーズマンという場所にあります。

羽田空港から10時間ほど飛行機に乗りシアトルで乗り換えます。初めての海外上陸でしたのでドキドキです。

シアトル空港は人が多くとっても賑やかです。

空港内で路上ライブも行われていました!

シアトルからは2時間ほどでボーズマンに到着します。

着陸前の飛行機からは広大な景色が見えます。

最高の天気!

ボーズマンは北海道と緯度が近く、なんとなく湿度や空気の感じが似ている感じがします。

この日は夕食を食べて終了。こんなに大きいステーキを食べたのは初めてです、、、

Day.1

1日目は待ちに待ったファクトリー見学です!

【製材】

最初は製材エリア。

昔は丸太の状態で木材が入荷していたそうですが、現在は大まかにカットされた状態で入荷します。

製材エリアでは入荷した木材を、楽器の各パーツで使用できるように加工をしていきます。

加工した木材は工場で30日程シーズニングをして含水率を調整します。

【ボディの組み上げ】

・ブックマッチ

後ろから光を当てて隙間がないか入念にチェックし接着をします。

・ブレーシング

トップ材にブレーシングを張っていきます。ギブソンアコースティックギターのほとんどのモデルのブレーシングはスキャロップがされています。そして、ブレーシングにアーチをかけることでトップ材を28フットアールのドーム状に仕上げます。これは「ドームドトップ」と呼び、ギブソンサウンドの重要なポイントの1つなんです!

・サイド材の成形

浸水させた木材をプレスし成形します。プレスをする際の機械はモンタナ工場専用に作られたものでモデルごとに決まった型の機械が1台づつあります。

そしてサイド材を成形するときに最も重要なことは、ボディトップのアーチに合わせてサイドの切り口に角度をつけることだそうです。

その後、形が出来上がったサイド、トップとバックを張り合わせた後にバインディングを接着しボディの完成!!

【ネック】

指板を張り合わせる前のネックを見せて頂きました!

トラスロッドを入れたネックをボディに組み込みます。ギブソンアコースティックギターはボディとネックをニカワで接着(ダブテイル)することでサウンドが発揮されるのだそう。

【塗装】

アコースティックギターの製造工程の中で一番時間を要する工程が塗装です。

モンタナファクトリーの塗装ブースは2年前に改装され、生産効率が大幅にアップしています。広々とした空間にはレーンがひかれ、塗装されたギターがずらりと並びます。

フィラーと呼ばれる目止め剤を塗布し、ベースを整えた後はカラーを吹いていきます。

カラーは手作業によって何層も重ねられていきます。

サンバーストは黄色や黒等のカラーを複数回分けて吹かれるそうです。

カラーの工程が終了すると、最後はクリアラッカーを吹いていきます。

ギブソンでは全てのモデルでニトロセルロースラッカーが使われており、塗装の中でも1番手間のかかる工程ですが、使い込むごとに塗膜が薄くなり、見た目も音も変化していきます。

このニトロセルロースラッカーもギブソンサウンドに必要不可欠です!

【最終工程】

塗装の工程の後にはピックガードやブリッジ、ペグが取り付けられ、見慣れたアコースティックギターの姿になります。

最終検品も手作業によって進められ、問題があれば各工程まで戻ります。

【完成!】

【完成!】

完成した楽器は梱包され全世界に出荷されます。

ギブソンアコースティックの制作の過程を間近で見ることができ、本当に夢のような時間でした、、、

工場見学を終えた後、この日はボーズマンの楽器店を訪問することが出来ました。

ボーズマンのダウンタウンを歩いてお店に向かいます。街並みが美しく、落ち着いた雰囲気です。大きいワンコがいっぱいいて癒されます。

到着です。

今回訪れた「music villa」は1970年代から営業している伝統的な楽器店で、アコースティックギターとエレキギターの専門店です。

店内に入ると天井に吊り下げられたユニークなギターが目に入ります。

ファクトリーをイメージして作られたMartinコーナーが可愛いです。札幌パルコでも真似したい、、、

楽器店訪問を終えて1日目は終了しました!

2日目の記事はコチラから是非ご覧ください↓

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