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世界限定400枚

シンバルといえばこの「Zildjian」のロゴを見たことが無い方はいないのではないでしょうか。このジルジャンは、2023年になんと創業400周年迎えました。今回それを記念して発売されたシンバルが入荷いたしました。簡単ですがこちらでご紹介いたします。
ジルジャン創業400周年とは?ジルジャンの歴史をおさらい

「錬金術」という言葉があります。色々な金属や物質を混ぜて、貴重な「金(きん)」を作り出せないかという試みで、古代~中世に行われました。
錬金術師「アベディス」さんは、その過程で偶然美しい音を奏でる金属を製造することに成功します。
軍楽隊などで楽器の需要が高まっていたなか、美しい音色の金属で製造したシンバルが当時の権力者に認められ、「ジルジャン」の名前を与えられたのが1623年。
これがジルジャンシンバルのはじまりとされています。

時代は大幅に新しくなりますが、1929年に米国にてアベディス・ジルジャン社が創立されます。それが現在のジルジャン社の直接のルーツと言っても良いでしょう。(Kジルジャン、カナダでの製造など触れたいキーワードもあるのですが、長くなるので今回は省きます)

193~50年代、ジャズの隆盛によりジャズドラマーの要望に合わせたドラムセット用のシンバルの製造が本格化します。合わせシンバル主体だったシンバルから、スティックで演奏するシンバルの製造技術は、この頃に確立されたと言えるでしょう。

その後ポピュラーミュージック、特にビートルズ以降のロックの大流行により、シンバルの需要は急激に高まります。1960年頃には製造工程の大幅な機械化の導入により均一な製品を大量に製造することが可能になります。
現在我々が手にすることができるジルジャンシンバルの製造技術はすでにこの年代には確立されており、その先進性には感心させられます。

その後のさらなる音楽の多様化、細分化にも柔軟に対応し変化してきたことは、現在のジルジャンの多彩なシンバルラインナップからもわかります。
伝統の技術と時代に合わせた変化により、我々の音楽に欠かせないものとなったジルジャンシンバル。今後も素晴らしい製品を作り出していくことでしょう。
ジルジャン創業400周年記念シンバルとは
前述しましたように1960年代に製造工程の機械化が行われるまでは、大部分の工程は手作業によって行われていました。
もちろん機械化されてからも魅力的なシンバルであることには間違いありませんが、193~50年代に手作業にて製造されたAジルジャンのシンバルは、深みや柔らかさ、個体差があることも含めてサウンド面での魅力があり、現在でも愛用しているドラマーさんが多くいらっしゃいます
今回この400周年を記念して、ジルジャン秘蔵の193~50年代のシンバルのなかから選び抜かれた400枚が発売され、当店にも入荷しました。
製造後数十年にわたり大切に保管されてきた貴重なシンバルが、まさに眠りから覚めて時計の針が進み始めたような瞬間です。コレクションとしてはもちろん、楽器ですのでぜひみなさんの演奏にも使用し、このシンバルに歴史を刻んでいってほしいと思います。

400th Anniversary Limited Edition Vault Cymbal【世界200枚限定】400周年記念15"Vault Crash 886g シリアルナンバー38/200
ジルジャンファミリー秘蔵の193〜50年代に製造された15インチクラッシュシンバル。886g シリアルナンバー38/200
¥264,000税込

400th Anniversary Limited Edition Vault Cymbal 【世界200枚限定】400周年記念 20"Vault Ride 1768g シリアルナンバー59/200
ジルジャンファミリー秘蔵の193〜50年代に製造された20インチライドシンバル。1768g シリアルナンバー59/200
¥330,000税込

400th Anniversary Limited Edition Vault Cymbal【世界200枚限定】400周年記念 20"Vault Ride 1643g シリアルナンバー75/200
ジルジャンファミリー秘蔵の193〜50年代に製造された20インチライドシンバル。1643g シリアルナンバー75/200
¥330,000税込
細部をご紹介
193~50年代に製造後、大切に貯蔵されていた貴重なシンバル。表面には製造当時に付いたと推測される指紋、スティック痕があります。これらは当時の社長「アベディス・ジルジャン3世」さんや、その長男で当時シンバルテスター(製品のチェックをする製造スタッフ)だった「アーマンド・ジルジャン」さんのものも含まれるそうです。


ジルジャン現社長クレイギー・ジルジャンさんの直筆サイン入り、シリアルナンバー入り認定書付き

ジルジャンシンバルは刻印からもおおよその年代特定ができるといわれており、今回20”は1940年代、15”は193~50年代製造との発表がされています。

400周年特別ロゴマーク入りハードケース入り。

記事を書いた人

写真が古くて申し訳ありませんが(2012年)当札幌パルコ店ドラムコーナー担当鳥塚です。島村楽器のドラムサイト「MyDRUMS」でも記事を書いています。
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